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インドネシアで攻めるVRベンチャー、SHINTA VR

日本に帰国してから1週間、インドネシアが恋しくなってきたカヤバです。

サマサマ~(どういたしまして)って照れながら言うインドネシア女性が愛嬌あってかわいいんですよね・・・ってのは置いといてw、

SHINTA VRさんのCEO、宋 知勲さんのお話をお聞きする機会があったので、まとめてみました。最初にSHINTA VRさんのお話、最後のほうにインドネシアのVR事情を書きました。

ホームページ等(SHINTA VR)を見れば分かりますが、SHINTA VRさんはとても裾野が広く全部やってます。VRツール、VRメディア、VRゲーム、VRイベント、B2B向けのVRコンテンツ。ですが一番の目玉は「mindVoke」というVRコンテンツ開発プラットフォームです。後ほど紹介します。

NTTデータを退職し、インドネシアでVRベンチャー立ち上げ

宋さんは早稲田大学理工学部のコンピュータネットワーク工学科を卒業後、株式会社NTTデータに入社し(6年くらい在籍?)、今年2016年1月にSHINTA VRを立ち上げたそうです。日本ではなくインドネシアジャカルタでスタートアップを立ち上げるという異色の新パターン・・・!!

一番最初のきっかけはホリエモン?!

堀江貴文さんが好きで、twitterで堀江さんがオキュラスオキュラス言ってたから名前は知っていた。友達がたまたまオキュラスのDK2を持っていたので貸してもらった。お~!これはすごい!ってなった。そこから、NTTデータにいるときから、イベント何度も開いたが、お客さんがワ~!ってなって、毎回すごく盛り上がる。これはやっぱりニーズあるし行ける!と確信。それからさらにイベントを何度も開いていったり、VRの話を聞いたりするにつれて、どんどんVRに対する熱があがっていく。的な流れらしいです。

フェースブックを通して、インドネシアのVR界隈の先駆者と出会う

 たまたまインドネシアに親友の別荘?的なおうちがあり、遊びに行く機会が。インドネシアのVR事情が気になったので、FacebookのVRインドネシアコミュニティーに投稿してみたら、現地のVRのパイオニア的な方(現COOのアンデス・リツキ氏)からレスがあり、現地で会うことに。情熱とビジョンが一致し、意気投合し、そこからメールなども重ねてから、VRベンチャーやろう!となったらしいです。

(インターネットの力すげ~)

大学時代の親友も

早稲田大学時代の親友の2人とも始めたらしいです。(おそらくアンデスさんとの立ち上げ決意後にジョイン?)日本とインドネシア双方に拠点があったそうです。 現CEOの宋さんは最初はインドネシアで副社長をやっており、インドネシアと日本を行き来していたものの、どっちかに集中したほうがいいということで、インドネシアでCEOとして集中することに。今は日本に3人、インドネシアに8人といった感じだそうです。(わりと数字曖昧ですすみません)

親友とスタートアップやるのはどうなのかお聞きしたところ、グーグルも友達同士ではじめてるし、人による!とおっしゃってました。確かに!

辛かったことは、お金がどんどん減っていくこと。そして大企業が相手にしてくれない

実績がないといけない。お客さんになってもらうところが大変。

B2Bでいまはなんとかのってきた。最初は自分たちで営業していたものの、今ではホームページを通してお客さんの方から連絡がくるように。クライアントにはパンテーンさんや日立さんやイオンさんも。パンテーンさんだったら、イベントでVR使ってもらって、ヘアーケアー商品の効果をPRしたり。

さらには、インドネシア観光庁とも提携しているそうです。 国もジャカルタに人を呼びたいという思いがある。なので観光庁と提携して、観光スポットなどの360度動画を撮りに行って、それを用いて、東南アジア各地でインバウンド向けのイベントやったりしているそうです。

VRコンテンツ開発/共有プラットフォーム、mindVoke(マインドヴォーク)

www.youtube.com

どんなにプログラミングスキルがない人でも、簡単にVRコンテンツを作れて(ドラッグ&ドロップとか)、それをmindVokeのプラットフォームにシェアできてコミュニケーションができる。そんなプラットフォームだそうです。将来的にはVR空間内で直感的にコンテンツ制作ができる(手でものを掴んで動かしたり)ようにする。

もちろんUnityだとスクリプトが必要な代わりに、何でもできちゃう。mindVokeではある程度やることのフレームは与えるらしいです。

mindVokeで何でも全部作れるようにすることが理想だけど、最初はゲームと教育コンテンツからはじめる。

起業したての時は、B2BのVR事業に集中してインドネシアで大きくしていきたいと思っていたそうです。それだとそこまでスケールできないということで、ユーザー向けのプロダクトをやるべきだと考えを改め、今年の4月からアイデア出しを始め、mindVokeが生まれたそうです。

マネタイズ等は2、3年後を見てるそうです。ユーザー集めることができて、ユーザーがワーこれ楽しい!ってなった段階で課金?とかしていく。

ちなみに、いまVR界隈ではコンシューマー向けのプロダクトでマネタイズできているところはまだほとんどないのが現状だそうですいまの段階ではB2Bもやらないと食べていけないかもしれないらしいです。

(mindVokeのダウンロードはこちらから:mindVoke - Shinta VR。これはまだほんと最初の段階のものだそうで、これからどんどん改良していくそうです。おそらく無料の解凍ソフトが必要です)

VRメディアはまだお金にならない

SHINTA VRさんはホームページでVRニュースを配信していてメディアもやっています。

メディアはPVは稼げるそうですが、マネタイズはきついです。5年歯をくいしばらないときつい。

インドネシアはまだ貧しい人が多い。単価が日本の10分の1で低いから、課金とか広告打っても?ペイできない・・・(ここ曖昧ですすみません)

そしてソーシャル流入は図れない。インドネシアでは、フェースブックとかでいいね!はめちゃくちゃつきやすいけど、彼らは全く読んでないw

ちなみに、僕がインターンとしてちょっと関わってる、立ち上がったばかりのベンチャー企業でも、フェースブックのいいね数が8000を超えてるんですね。社長に、「どうやってこんなにイイね!集めたんですか!?」って聞いたら、「フィリピン人向けにPRしてる。フィリピン人は全員、なんでもかんでもすぐイイね押すんだよ~w イイね押すハードルがめちゃくちゃ低い」

って言ってました。めっちゃ面白い現象ですね。日本人は慎重に慎重に、石橋を3回叩いてからイイね押すのにw

SHINTAはインドネシアの女神的存在

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現地のムスリム女子いわく、「Ramayana」というインドネシア版のロミオ&ジュリエット的な物語があるらしく、その登場人物がシンタらしいです。(比較するなら、ロミオがラマ、ジュリエットがシンタ)。ヒンドゥー教の物語らしいです。今思い出しましたが、高校世界史でインドの2大叙事詩、『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』って暗記させられてました。インドからインドネシアにも伝わったのかな?(バリ島とかはヒンドゥー教一色)

ちなみにその子いわく、シンタには、「いい女」的な意味もあると言ってましたw たぶん美しくてかわいい女っていう意味より、「女性の鏡のように美しく、立派な女性」的なニュアンスかな?

 ちなみにインドネシアの観光名所とか街中のおみやげ屋さんや、バティック描画の絵なんかには、ラマとシンタばっかりでした!僕もちょうしにのってもれなく3体GET\(^o^)/

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イケてる会社は名前が2音節、かつ会社名がプロダクト名

フェース・ブック、ツイッ・ター、クラス・ター。基本2音節。そして、プロダクト名をそのまま会社名にしてるw 

確かにw

ということで、Shinta VRも、mindVokeに改名するかもしれないらしいです。個人的にはShintaも気に入ってるので寂しいですね・・・。でもマインドヴォークも確かにカッコいいな。(俺誰だw)

AR(拡張現実)ももちろん視野に入れてる

Gumiの國光宏尚さんのお話を引用されていました。

「VRはAR、MRと一緒になっていく。一つのデバイスで、VR何%、AR何%って切り替えができるようになる。没入したい時はVR100%にしたり。」

そういえばVR産業革命イベントでも國光さんはVR/ARのパーセンテージ切り替えの話してました。

10年後はMR。今目の前にある食べ物のカロリーが表示されたり、出会い系アプリなら、街を歩く女の子が恋人募集中なのかどうかも表示される。(プライバシー的に、Tinder使用者間に限定した話だと思います)

このMRに向けて、SHINTA VRはまずはVRでやっていく。とのことです。

インドネシアはハイエンドVRをやる土俵がまだない。ミドルエンドVRが最適

インドネシアではまだネットが遅いため、スカイプとかもできないらしいです。VRコンテンツは容量がとてもデカイから、高性能PC使うハイエンドVRはきつい。

となると、スマホ向けのミドルエンドVRやるしかない。GearVR向けのコンテンツですね。ミドルエンドにはこれからグーグルが入ってくる。(DaydreamやVRモードを備えている新型のアンドロイドOSのことですね。)

インドネシアは80%がグーグルなのでちょうどいい!

ちなみにインドネシアのVR事情は日本の1,2年前くらいの感じだそうです。やはりVRはアメリカ、日本、中国から。

とはいっても、インドネシアは世界で人口4位、総人口は2億5000万人越えです。日本の倍もあるんですねwww 平均年齢が20代だから、若い層が1億人くらいいるらしいです。新しいテクノロジーに最初に興味を示してとっつくアーリーアダプターは基本的に若者。そうゆう意味でもインドネシアは可能性に満ちている!とのことです。

インドネシアのVRベンチャー事情

SHINTA VRはインドネシアでおそらく最もアクティブなVR企業とのことです。

(ARならAR&COだと思います。東南アジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーの創業者に会ってきました! - kayaba_akihiko’s VRブログ

SHINTA VRさんはまずはインドネシアでナンバーワン、そして東南アジアでナンバーワンのVR企業になることを目指しているそうです。

VRやってる企業はジャカルタに3社、もう一つの違う都市(アンボン?)には2社あるそうですが、これらのほとんどが映写の360°動画をやっているそうで、VRコンテンツを開発してるのはSHINTA VRくらいとのこと。

Octagonという、もともとはゲームをやっていたVR会社もある。(バンドンという都市に)

(ホームページ:Octagon Studio Ltd.、参考記事:Tech in Asia - Connecting Asia's startup ecosystem

ちなみにマレーシアではVRがいい感じらしく、インドネシアよりマレーシアの方が先にVRくるかもとおっしゃっていました。(SHINTA VRさんはベトナムシンガポール、マレーシアなど東南アジア各地でVRイベントを開かれているので、おそらくお客さんの盛り上がり具合とかを基準にした判断だと思います)

ちなみに僕はインドネシア旅行中、バンドンやジョグジャカルタという都市で、車に乗っている時に道路でVRヘッドマウントディスプレイが写っている広告みたいな大きな看板を3回ほど見かけました。認知はされてそうですね。

これからVRベンチャーをはじめたい人はどうすればいい?

 マネージメントをする人、プログラマー、3Dデザイナーの最低3人いればよし。(これはAR&COのピーターさんも全く同じこと言ってました。おそらく業界の共通認識)

シードのVCからは比較的資金調達しやすいけど、それ以外だと、どれだけユーザー獲得したか、今後のユーザーの推移も証明できないといけない。

イデアが良くても市場がないと無理。5年でお金にならないといけない。お金を稼げるストーリーをVCに示せればOK。(シード以外の話)

いろんな人に会って、アイデアをぶつけてフィードバックをもらい、これ行けそう!というものが見つかれば、プロトタイプを作り、投資家をまわればいい。

とのことです。皆さん、一緒に頑張りましょう!!笑

(追記:2016年9月24日)

YoutubeやLINEのようなCGM(Consumer Generated Media)っぽいものをVRでやりたいなら、3Dデザイナーの重要性はそこまで高くない気もします。運営側が3Dモデルをモデリングする必要がないので。

 

(終わり)

インドネシア2週間滞在で気付いたこと!

アダルトVRイベの抽選に落選してガン萎え中のカヤバですw

アダルトVRエキスポ公式サイト

大学受験の合格発表見るときなみに緊張して、落ちたときのショックも同じくらいっすね。

今回の記事はVR/AR全く関係ないですすみません。インドネシアのAR事情はこちらに書いたので参照していただければと思います。

kayabaakihiko.hatenablog.com

 

インドネシア2週間旅行でジャワ島横断したので以下、気付きをテキトーに羅列してみます。最後の方は宗教話メインです。

バイク王国。交通量多すぎorz  GOJEK神(^o^)

半端無く交通量が多くてカオスです。車だといちいち止まるのでやってられないため、インドネシア人たちはバイクを好みます。バイクが死ぬほどうじゃうじゃいます。バイクだと車と車の隙間をどんどんすり抜けていけるのでスピーディーです。

インドネシアユニコーンIT企業GOJEKの出現も納得です。ウーバーのバイク版です。自然な発想ですね。ジャカルタだとウーバーもわりとさかんらしいですが。GOJEKは街中の道路にたくさーんいます。ブランドカラーの緑がとても目立ちます。

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現地人のGOJEKアプリ借りて、2回使いました。

ウーバーとの違いはいくつかありました。まずアプリでドライバーと最初電話してました。地図はちゃんとアプリ上に現れますが、ウーバーみたいにいまドライバーがどの位置まできてて、まだどのくらいの距離があるのかは見れません。あとはオンライン決済ではなく降りるときに現金払いです。

他の交通手段より断然安いのでめっちゃいいです。ブルーバードタクシーという現地の有名なメータータクシーだと500~1000ルピーくらいする距離がGOJEKだと170ルピーくらいでした。緑色のヘルメットも付けさせられるので安全です。10分くらい待ったらコンビニの前にピンポイントで着きました。スコールが降ってる時はGOJEKは不利ですが、それ以外だと最高な移動手段です。

 

とりあえず自動運転の時代になってもインドネシアの道はカオスすぎて整備に時間がかかりそう…

 

日本車最強すぎ。

道路を走ってる車とバイクはHONDAかTOYOTAです。SUZUKI、三菱や川崎もかなり走ってます。これらの日本車以外の車は基本ないですw インドネシア人に日本人って言うと、みんな "Oh! Japan! Toyota、Honda、Every car here is Japanese!! " 

何十年後はテスラ一色になってたりしてw

トイレットペーパーがない!!!

場所によっては、蛇口とその下に水が入ったバケツが置いてあるか、シャワーみたいなホースがついてる2パターンが多かったです。それらと左手使って洗うらしいです・・・。なので旅行するなら持参しないときついです。

わりとちゃんとした高めのホテルだとちゃんとトイレットペーパーついてますが、ゴミ箱に捨てないと詰まる時も。

ちなみに日本のトイレブランドTOTOもいくつか見かけました。

WHATSAPPがメイン。LINEはまだ少ない。

街中でLINEの通知音が聞こえてくることも結構ありましたが、現地の若い同年代のムスリムの女の子Rさんに聞いたところ、LINEもあるけど基本WhatsappかBBMBlackberry Messenger)を使うらしい。(もともとインドネシアBlackberryが普及していた国らしいです)。他のインドネシア人と絡んでても基本Whatsapp主流という感じがしました。LINEの存在は知ってて、アカウントもあるって人も多く、LINEが追随してるのは確かみたいですが。

若者のスマホに入ってるアプリはこっちとほぼ変わらない

ちょいスマホ見してって言ってRさんのスマホ奪って画面をくまなく見させていただきましたwww 

日本人とほとんど一緒ですね、facebookinstagramtwittertumblrなどのソーシャルがつらなってますね。GOJEKアプリとTokopediaアプリもしっかり入ってました。

アンドロイド率高し

海外はアンドロイドってのはよく言われてることですが実際にインドネシアでもそうでした。iPhoneは高いから買えないって言ってました。アンドロイドのうち、sonyや台湾のasusスマホ使ってる人も結構いました。ちなみにテレビはサムスンパナソニック

セルフィーとるときの表情の作り方や流れが日本人といっしょw

日本の女子2人組が街中でめっちゃ表情作ってセルフィーとって、とれた写真を二人で確かめて、もっかい違う表情を入念に作り上げて再度チャレンジみたいな光景ってよく見ますよね??ターバン巻いてるインドネシア人の女の子二人組もセルフィーとってる時は全く同じでしたw 

どっかで学んだわけでもないと思いますし、かわいく映りたいというのは全世界共通なので、必然的にかわいく写ろうとする表情の作り方とかも同じになっていくんでしょうね。グローバルなウェブサービス作るときに参考になるかもしれない。

若い人多し!

平均年齢20代ってのは聞いてましたが、確かに日本よりも老人が少なめ。若い人が多い感じがしました。人口も世界4位です。だから上記の交通量に悪影響が・・・。

ドラえもんハローキティーが人気

あちこちで見かけました。

女の子の子どもが全員ピアスしてる

子どもから大人の女性までみんなピアスしてました。ちっちゃい女の子がみんなピアスしてるのはすごく不思議でした。Rさんに聞いたら、赤ちゃんのときから女の子はみんなピアスするらしいです。ムスリムのRさんもしてるそうです(耳はターバンで隠してて見せたらいけないので見えませんでしたが)文化的な理由で、宗教は関係ないらしいです。インドネシアでオンラインピアス通販始めますか\(^o^)/

女性の歯の矯正率が異様に高い

中学生くらいから大人まで、矯正してる女性めっちゃ多かったです。なんでだろう?所得があがってきてる?所得わりと多い日本でもそんな高い率で矯正してない気がしますが。

モスクがトイレと同じノリでわりとあちこちにある。

トイレがあるところにはモスクもあったりします。いつどこでもお祈りできるようにですね。コーヒーショップとかにもありました。ショッピングモールとか空港には絶対モスクあります。

道端とかレストランとかバス、電車内とかでお祈りしてる人は1人も見かけなかった。

ムスリムは1日5回お祈りしないといけないって高校世界史で習ったので、街中で見れるのを楽しみにしてたのに見れませんでした。モスクでは見れました。ムスリムのRさんに聞いたら、道端は汚い可能性があるので、お祈りはダメらしいです。お祈りは清潔なところじゃないとだめ。電車とかタクシーは一応OKだけど、あまりしてる人はいないとのこと。基本的にモスクか、家でするらしい。

お酒はコンビニには売ってない 

インドネシアでも、アルファマート、インドマートっていうコンビニ(ミニマーケット)がそこらじゅうにありますムスリムはお酒禁止なので、お酒はコンビニにはなかったです。飲食店でも扱ってなかったりします。もちろん普通に売ってる飲食店も探せばありますが。欧米人向けのレストランやホテルとかだとわりとお酒売ってます。

ちなみにムスリムはタバコはOKらしいですw

女性はターバンしてる人と、めっちゃカジュアルな人の2通りいる

どうやら40%くらいの人がターバン取っちゃうらしいです。別にいいや!って感じらしいですw

信じ続ける人はつけ続けるみたいです。死後にならないと分からないと。

ターバン勢からみて、つけてない人は軽蔑してるのかというと、全然そんなことなく、友達につけてない人いっぱいいるし普通のことらしいです。

ターバンは前髪と耳も出したらだめだそうです。家族と女友達の前ではターバンは外してもいいものの、男の前ではもちろんダメで、彼氏でも結婚するまではダメだそうですw

 中東の女性は目以外全て覆ってますが、インドネシアの場合はインドネシア文化と中東文化が混ざって、顔は見せてOKってなったそうです。

イスラム教徒になるか否かは親次第?

親が厳格なムスリムなら子どもにもそう教育するはずなので、これ聞いてみたら、確かにそのケースが大半らしいです。でも、親がムスリムじゃないけど、子供が神とつながるために自主的にムスリムになってターバンつけるパターンもあるらしい。

インドネシア女性は4パターンいる

①ターバンしててお祈りする人

信仰が深いRさんみたいな人ですね。気になったのは、Rさんはスンニ派シーア派の存在を知りませんでした。難しいことは勉強していないと言ってました。けっこう根幹的に重要な部分な気もしますが・・・。インドネシアなのでスンニ派のはずですよね。

②ターバンしてないけどお祈りはする人

ターバンはだるいからしてないけど、お祈りはちゃんとするって人は結構いるみたいです。これはかなり意外でした。カジュアルな格好してる人は完全にイスラム教とは無縁だと思っていました。

③ターバンしないしお祈りもしない人

我が道を行く人ですねw

④ターバンするけど、お祈りしない人

イスラム教あんまり信じてないけど、ターバンはファッションでする人も多いらしいです。ターバンに装飾品いろいろつけて、まわりから「カワイイ~!」って言われてちやほやされるものの、でもお祈りはしないw ってRさんも笑いながら言ってましたw

 

子どもはターバンしてない子が多い!

街中歩いてると、子どもの女の子はあまりターバンしてないことに気付きます。どうやら子どものうちは親が、別にしなくていいよーって感じらしいです。成長していくと着けさせられるらしいですが。子どもの頃は女性としての魅力が足りないから、別に露出しても問題なしということですかね?

ムスリムは5時起き・・・!

1日5回のお祈りのうち、最初の朝のお祈りは、4時?くらいから5時30分までの間にすませないといけないらしいです。ムスリムのRさんはわりとギリギリの5時に起きて済ませて、7時くらいまで二度寝するらしいですw

僕は5時起きとか無理なので一生ムスリムにはコンバートできません。

「あ、やべ、祈るの忘れてたw」って時はどうするのか?

忘れてるのはいいけど、意図的にスルーはよくない。
祈り損ねたら、次の時間に2回やる。

他にも気付きいろいろありますが長くなるのでここらへんで終わらせます~orz

あ、旅行先としては非常にオススメですよ、最高でした。(ジャカルタは特に何もありませんが)

 

東南アジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーの創業者に会ってきました!

インドネシア2週間旅行で途中39度オーバーの高熱で死にそうなってたカヤバです。。。向こうでついでに現地ベンチャーを訪問してきました!!

 

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AR&COというアジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーです。シリコンバレーのAR(拡張現実)の大会、AWE(Augmented World Expo)で何度も受賞している、インドネシア発の超すごいグローバルカンパニーです。

www.youtube.com

ホームページ:Augmented Reality & Co.

動画とホームページがイケてるwww 入社したいwww

この会社の創業者のピーター・シアラーさん(Peter Shearerさん)と、日曜日だったのでショッピングモールのカフェでお会いしました。奥さんとカワイイ赤ちゃんと来てました。

Q ARをやろうと思ったきっかけは?2009年って異様に早くないか?

インターネットで調べて知った。これは来るだろうと思ったからやろうと思った。

(インターネットで技術の存在を知って、それを実行に移しちゃう行動力すごいな・・・)

Q 広告代理店で勤務したあと、レストラン、オンラインフードデリバリー、ケータリング、マジックショップまで起業していったそうですが、どこからそのエネルギーは出てくるんですか??普通のインドネシア人はそんなふうにバンバン起業しませんよね?

成功したい、successfulになりたいという思いがずっとあった。そのために、高校卒業時くらいに起業家になろうと思った。家系も関係している。中国系インドネシア人(華僑)だから、家系が自分らでビジネスをやってきたのを見てきた。

(華僑はお金持ちが多いらしいです)

起業で成功するために、最初はいろんな業界の経験積んで勉強しておこうと思って、フードからなにからなにまではじめてみた。それらは何度も何度も失敗の連続だったよ。

 

Q 最初WIR(AR&COの持ち株会社)でパートタイムで働いてて、そこからAR&COもはじめたのか?

実はWIRは最初なかった。最初にはじめたAR&COが大きくなったから持ち株会社のWIRを作った。

AR&COがこんなにも大きくなるとは本当に思ってもいなかった。これは何度も言ってましたw)

(ちなみにWIRは、We Indonesian Rocks/Rulesの略です。インドネシア発のグローバルベンチャーというところに誇りを持っていてカッコいいです。)

Q 4人中プログラマーは何人だった??

1人だけ。その人はいまITディレクターになってる。

 

Q 2009年からARやられてるわけですが、今年のポケモンGOのようなコンテンツの爆発は予測してましたか??

予測していたよ。うちもほぼ同じようなゲームをリリースしていたから。ただ、ポケモンGOはARによってというより、世界的に人気なキャラクターによって爆発した。

そうゆう意味では、日本は人気キャラクターがめちゃくちゃ多いから、VR/ARやるには恵まれた環境だと思うよ。

ちなみにARはリアル世界にいろんなものをinviteする技術。(with AR, you can invite anything to the real world)。例えばいまこうしてご飯を食べながら、横にキャラクター呼び出せるようになる。一緒にミクと写真撮ったりもできる。

ちなみに日本にはKUDANというARエンジンを開発しているARベンチャーがあるそうです。

 

Q スマホなみにARデバイスが普及するにはあとどのくらいかかると思いますか??10年後とかですか?

そんなにかからないかも。2,3年でくるんじゃないか??

ポケモンのおかげで早まった感はある。みんなARの遊び方、良さが分かった。グーグル・グラスの第2弾が出たらくるのでは?2013年のグーグル・グラスの時もみんな、「I want to buy it !!」 って最初熱狂した。マイクロソフトのホロレンズもあるしね。最終的にはコンタクトになっていくよ。

(コンタクトサイズまで小型化していくってのは共通認識みたいですが、ピーターさんはARデバイス普及までの時間を結構早く見積もってるっぽいです。シリコンバレーのVR/AR投資家のティパタットさん(Tipatat Chennavasinさん)やGumiの國光 宏尚さんはもうちょいかかると言ってたような気が??)

Q スマホはなくなると思いますか?

うーん、なくならないと思う。ARデバイスと繋がる形で残るんじゃないかな?AR眼鏡型デバイスはインターフェース。まあどうなるかは分からないけど笑

Q いまVRやってる会社も後々はARもやってくことになる??

Maybe. VRはパーソナルな体験。制限された体験。それに比べてARは人々と繋がることができる。ポケモンGOのように。

(うーむなるほど。ARの方が可能性秘めている的なニュアンスでした。ちなみにAR&COは一応VRもやってるみたいです。VR&AR combineさせてるって言ってました。)

 

Q なんでAR&COはARだけではなく、ロボティクス、オートメーション、ニューロセンシング(ニューロコントロール)など他のテクノロジー全般にも注力しているのか??

イノベーションはとても重要だから。テクノロジーはダイナミックだから、常にテクノロジーをアップデートしておかなければならない。イノベーションを起こしていけない企業はいずれは潰れしまう。だからR&D部門を設置して、テクノロジーのイノベーションにはすごく力を入れている。R&D部門はいま試行錯誤の繰り返しだよ。テクノロジーで出来ないことはない!

それに、ARは何とでも組み合わせていける。例えばAR×4D、AR×支払いシステムとかはもうやってる。ARは人々の生活の一部になっていくよ。

Q Neuro-sensingは具体的にどうやってARと組み合わせていきますか??

Neuro-waveという技術がある。頭で集中したら物を動かせるようになる。脳派でシューティングしたり、脳波でARマーカーを引いたりもできるようになる。ニューロセンシングのデバイスの例として、アイアンマンのこの動画を見せてくれました。

www.youtube.com

こんな感じのデバイスをつけると。完全に攻殻機動隊的な話ですね。(ソードアート・オンラインのナーブギアも脳波コントロールです)

Q この脳波の技術が確立してデバイスが普及するのは何十年も先ですか??

もっともっと早い、わりと数年でくるんじゃないか?

(なめてました・・・。もっと先の技術だと思ってました。)

これで思い出しましたがそういえばアップルの日本人女性、ヨーキー・マツオカ(Yoky Matsuoka)さんも似た領域で注力されてましたね。リンク先の動画ではNeurobotics(Neuro-ScienceとRoboticsの2つを統合させたもの)の研究が紹介されています。AR&COがAR(拡張現実)と脳波コントロールとロボティクスを全部やってる理由が分かりました。

www.gizmodo.jp

Q 世界各地に拠点があるみたいですが、日本には進出しないんですか??

実は日本のある有名なコンビニと提携の話が決まっている。名前はまだ言えないけど、誰でも知っているコンビニだ。

(最強だ・・・)

Q 日本のコンビニにはAR&COからアプローチかけたのか、それとも向こうから来たんですか?

向こうから連絡してくれた。世界中の会社から依頼の連絡がくるよ。観光地の需要も大きい。マラトゥア島のスポットとも提携した。

 

Q インドネシアのスタートアップシーンはどんな感じなのか??

いますごく成長してきているよ。GOJEKのようなユニコーンの成功例がある。若者がGOJEKとかTokopediaの成功に憧れて、積極的にIT系スタートアップはじめてる。

(GOJEKはUberバイク版みたいな感じです。前に記事で読んだので乗ってみたかったんですが、最高でしたw Tokopediaはソフトバンクから出資うけてるECサイトです)

ちなみにいま、インドネシアでスタートアップを支援しようというプロジェクトが始動したばかりだよ。

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政府から援助受けているそうです。1000個のIT系のスタートアップのプロジェクトを支援していこうというものです。1つの都市につき100人と会ってそのうち20くらいのスタートアップを支援。スタートアップのエコシステムを形成する狙いです。始まったばかりで、私がピーターさんにお会いした前日にジョグジャカルタで第一回の発掘が行われたんだとか。ピーター氏もこのプロジェクトのメンターとして参画しているらしいです。

しかしながら、この時代のネガティブサイドは、優秀なプログラマーを見つけ出すことが難しいことだと言っていました。

ちなみにインドネシアのスタートアップの若者がピーターさんによくコンタクト取って訪ねてくるらしいです。平日は会社で忙しいから基本的に土日に時間を取って、いつもここのカフェで相談に乗るらしいです。プライベートな時間を削ってまで、、、すごいですね。

 

Q インドネシアでAR&CO以外のARカンパニーはあまりないのか??

AR&COが先駆者で、今まで全然なかったけど、最近けっこう出てきたところ!

 

Q ハードは作るつもりはないのか??アプリケーションに専念??

いえす。グーグル・グラスとかあるし。AR&COはARのソフトウェアに専念していく。

 

AR&COのアプリの1つを見せてくれました。インドネシアのオフィシャルなIDカード(免許証だったかな?)にスマホをかざすと、スマホのカメラ画面内にあらゆるコンテンツが浮かび上がります。IDカードの上に人間がポップアップして動きまわったり建物が立ったり。

AR技術はバーコードの技術と似ているらしいです。ある画像を認識し、ARコンテンツが浮かびあがるようにプログラミングすれば、それと同じ画像のものなら全部ARコンテンツがポップアップするようになるようです。会社やブランドのロゴとか、統一されている画像にはなんでも使えますね!画像として認識できればどんなものにも適用できます。

なので顔画像も同じ。顔をセルフィーで動画撮影しながらリアルタイムでインドネシアの民族衣装的なのをかぶせたりアイアンマンや宇宙飛行士のヘルメットをかぶせたりできるAR&COのアプリも見せてくれました。スナチャみたいですね!って言ったら、スナチャもARの一種だよと言われ、言われてみれば確かに!と思いましたw

 

Q Facebookみたいなシリコンバレーテックジャイアント達に対抗できるくらいAR&COが大きくなることは可能だと思いますか??

Why not? アリババとかを見れば、中国は人口がめちゃくちゃ多いかきた。インドネシアも人口が世界4位だからこれからどんどん伸びる。全然可能だよ。

 

Q ビジネスやる上でのインドネシアの強みは人口以外には?

リソースが安い。だから日本や韓国の企業けっこうインドネシアにきてる。インドネシアでスタートアップやるのもありだと思うよ。物価も安いし。

Q 目標は??

世界で1番のARカンパニーになること。

Q Mindstoresと今までのECサイトとの違いは??

MindstoreってのはAR&COのグループ会社で、EC系です。(Homepage:Mindstores

持ち株会社のWIRにはAR&CO以外にも複数のテクノロジー系企業がつらなっています。(Homepage:WIR Global

Powered by Mindstores 3D AR/VR Virtual Store solution and technology, ALFAMIND is possibly the first 3D Virtual Retail Store Network in the world. ALFAMIND offers a new ‘familiar’ shopping experience where customers can browse and shop for products in the 3D virtual environment as if they are in the actual physical store, anytime, anywhere.(ホームページ)

質問への答えがちょっと曖昧なんですが、Mindstoreは誰でもストアオーナーになれて、ユーザー同士が物の売買できるというのが、普通のECサイトとの違いだみたいなことを言ってました。たぶん、アマゾンではなく、楽天とかC2Cのメルカリよりってことですかね??ホームページでみる限り、スマホの画面内、あるいはスマホの上に3Dでお店の外観や店内を再現しているようです。3Dでお店を再現するならば、VRヘッドマウントディスプレイやARメガネ型デバイスの方が、スマホよりもハードとして適している気がします。ARデバイスが普及してAR対応になった瞬間にいっきにくるかもしれませんね・・・?!ちなみにMindestoreはインドネシアのそこらじゅうにある有名なコンビニ、Alfamartと提携しています。

 

あとは個人的な話なので割愛しまする。

今はごく普通の一般人がARを利用するデバイスはスマホしかありませんが(それでも既にAR&COかなりきてるみたいですが)、メガネ型やコンタクト型が普及した段階で、この会社爆発する気がします!!今のインドネシアのGOJEKやTokopediaくらいには軽々なるかも?株買っとこ\(^o^)/www 

 

それにしても、VR/ARの未来を語る起業家の方々は全員目を輝かせながら、エキサイティングでワクワクした感じで語ります。めっちゃカッコいいですw ワクワク伝播でこっちもめっちゃワクワクしてきます。

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最後に写真取らせてもらいました。ピーターさんはイケメンで、家族との貴重な時間をパンピーの僕に割いてくれて、My pleasureって言ってくださる超優しい方でした。。。!すごく物腰柔らかくて、落ち着いた方です。インドネシアの起業家、カッコよすぎです!

(終わり) 

 

AR&COに関する記事のリンクをいくつか載せておきます。

japan.cnet.com

www.theneweconomy.com

publishingperspectives.com

forbesindonesia.com

www.theneweconomy.com

 

電通が挑む『VRでPR』の今と未来

先日Tokyo VR Meetup #7 の2番目のセッション、「VRの海外動向」に関するレポを書きましたが(VR(仮想現実)の海外動向 ~Cluster加藤さん×DVERSE沼倉さん~ - kayaba_akihiko’s VRブログ)、今回は同イベントの1つ目のセッション、「電通が挑む『VRでPR』の今と未来」について書きたいと思います。オフレコ話が多そうなので、言及してもよさそうなところだけ紹介します。電通のVR事業のキーパーソンである足立光氏と金林真氏がいらっしゃっていました。

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HISのVRハワイ店、ネットカフェのVR Theater、JTBのVRクルージング、Bjork(ビヨーク)のVRライブストリーム、劇場霊docomo BEYOND 360、ももクロのVR桃神祭2015、三菱地所のVR内覧サービス、サムスンのGalaxy Studio、池袋サンシャインシティのSkyCircus、Underworldライブ配信。

どれも、VRの動きを追っている人にとっては聞いたことがある事例ばかりだと思いますが、実はこれ全部電通さんがプロデュースしていたみたいです!!!びっくりです。一つ一つの事例は一番下に紹介記事のリンクを掲載したので、気になる人はチェックしてみてください。

個人的には三菱地所さんのVR内覧サービスの話が面白かったです。海外の人が最近日本の物件をばんばん買っているそうです。そこで、VR上で物件を見せながら電話で案内します。担当者はタブレットで操作して、「では次はキッチンに行きましょうか」といった感じで移っていきます。電話交渉だけで結構売れたみたいです。建築や不動産はVRの注目されている活用領域であることは以前から有名ですが、VRにはセールスのコミュニケーションを上昇させる効果もあるみたいです。(いま温めているアイデアとも共通している要素が・・・)

 

以下対談内容を足立さんと金林さんの発言を混ぜてまとめていきます・・・!

なぜ電通はVRに注力しているのか?

メディアになるから。VRは必ずメディアになっていく。電通は映画などのコンテンツをメディアに流している。電通は文化をつくるお手伝いがしたい。VRは文化になりうる。オキュラスのDK1をかぶったとき、テレビともスマホともなにとも違う、新しいものに感じて驚いた。その時の直感から、文化として育つと思ったらしいです。(ちなみに金林さんはグーグルグラスをかけてる人だけが集まる奇妙な飲み会に行った時にDK1をはじめてつけたそうですw)

VRが普及するには?

アップルの参入が鍵を握る

スマホに例えると、今は何人かがデッかーい携帯を持ち始めた状態。もっと広がるにはキャズムを越えないといけない。キャズムを越えるためには、通信コストの低下とかいろんな要素があるけど、アップルがおそらく鍵を握る。アップルがVRはじめると、VRはファッションアイテムになる。あれ持ってる方がカッコいいって思えるかどうか。そうなった瞬間にくる。

とのことです。アップルはセカンドプレイヤーとしてVRに参入してくるのはおそらく間違いないみたいですが、どんなスタイリッシュなヘッドマウントディスプレイを出してくるのやらw

(追記2016.8.3)

アップルのVRヘッドマウントディスプレイのイメージ動画?発見しました!これはスタイリッシュすぎるwww

www.youtube.com

「すごいもの」ではなく、「便利なもの」が出てくる必要がある

今VRは「お~すご~い!」って思わせるすごいものってなってるけど、それだけじゃダメ。便利なものにならないと広がらない。例えばフランスのカフェにいる人とVRで通信。あるいは、「みんなでVRでライブ行こーぜー!お前も入れよ!」→「俺持ってないからいけない・・・」ってなると悔しくて買わざるをえない。(LINE教えてー!と同じですね)これないと困るよねってものをVRで作れた時に普及していく。だから不便を探そう。例えば「her」という映画ではAI(人工知能)+AR(拡張現実)の世界。スマホがいかに不便か分かる。

(「her/世界で一つの彼女」は僕も見たことがありますが、テクノロジー系が好きな方には必見映画だと思います。今度暇な時にherについて記事書きます。)

友達との体験も大事

VR Zoneの脱出病棟とか体験してる人は、友達とワー!!!って一緒になって叫んでる。友達と一緒にやりたいって思わせるようなコンテンツも重要。

キャリアの参入が重要

スマホはキャリアが入ってきた時にいっきにきた。ソフトバンクの無料化など。キャリアがお金を張り始めると、コンテンツも多くなっていく。とのことです。そういえば既にKDDIとかがハコスコとなんかやってましたね。

強いコンテンツの有無

ポケモンGOみたいな強いコンテンツも必要。Exile、ジャニーズらへんがのってきたら強い。

その他の問題

重さ、ごつさ、PC接続等が解消されないといけない。今のHTCViveでジャニーズやってもおそらく女子高生は買わない。

 

いまの普及度合いは?

バイスは普及してない。でも認知はされている。中学生から社会人まで。そしてその人達はちょっとやってみたいとも思ってる。思ってたよりスピード早い感じがする。数年待たずしてくるかも・・・?

VRは広告業界でいつごろから注目されてる?

とくダネで菊川さんが落としてのがきっかけかもらしいですw

www.youtube.com

これ知らなかったんですがめっちゃ面白いw

VRが流行っているように見えますが、業界内での注目は変わってますか?

注目度は高いけど、どう料理していいか分からないっていう人が多い。どうクライアントさんに提案すればいいのか悩んでいる。

VRのイベント用レンタルの現状は?

Oculus、HtcViveはきつい。特にオキュラスはきつい。Viveはイベント内容による。ハコスコとかGearVRならやりやすい。あるいは、レンタルじゃなくて中国の安い製品を買っちゃうのもありかもしれない。

 

以下電通が作り出してきたVRの事例!!!

www.oricon.co.jp

 

www.moguravr.com

 

www.musicman-net.com

www.gizmodo.jp

三菱地所×VR PANORA VIRTUAL REALITY JAPAN » 三菱地所ホームがVR営業ツールを導入 来年1月から18のモデルハウスをバーチャル見学可能に

HISハワイ PANORA VIRTUAL REALITY JAPAN » 海も山も360度で!! ハワイをVR体験できる「H.I.S.Hawaii 新宿三丁目店」がオープン

VR(仮想現実)の海外動向 ~Cluster加藤さん×DVERSE沼倉さん~

ポケモンGOをインストールしようとしたら、あなたの端末には対応していませんって出てきてキレそうなカヤバです。

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先日、Tokyo VR Meetup 第7回に参加してきたので、後半の「VRスタートアップで世界挑戦」のセッションの内容をまとめてみました。めちゃくちゃ面白い話ばかりでした\(^o^)/ VRの海外事情について、クラスターのCEOの加藤直人さんと、DVERSEのCEOの沼倉正吾さんが、Panoraの司会の方が用意した質問に答えていく形式です。

クラスターを知らない人はこちらのホームページをぜひ参照してください

cluster.mu

DVERSEは、CADデータを元に建築物などをVR空間内で生成する、土木建築向けのVR制作の「SYMMETRY」というサービスを運営しています。

Q1 VRはやっぱり海外の方が盛り上がってる??

ほとんどの企業がいきなりVR/AR対応してきたスピード感

沼倉さんが海外イベントである、3DCAD関連の企業が集まる『3D BASECAMP』に参加してきたらしく、そのレポートを披露してくれました。前回までは一社もVR/ARなんて一切言っておらず、VR/AR対応の製品は一つもなかったようです。それが今回は、ほとんどの企業が急にVR/ARを実装して主要製品をVR対応にしてきたらしいです。ですが、フレームレートやチューニングが大甘だったりして、おざなりなVR/AR対応に留まっているようです。なので、「皆さんのほうが知見持ってると思う。」「まだ大手がくるまでに時間がかかる。」のようなこともおっしゃっていました。

VRが”盛り上がる”には投資と開発と消費の三拍子が揃わねば (日本より海外のVRのほうが盛り上がっているのか考える際)

加藤さんいわく、

日本でも海外でも、VRでソーシャルはまだ早くない??って言われたとのこと。実はアバターでチャットするサービスはAltspace VR以外にも、海外でガンガン出てきてる。

”盛り上がる”には3つの要素がある。投資と開発と消費。

1投資

今年に入ってから11億ドル(1千億円以上)がVR/ARに投資された。(マジックリープによる全体の底上げのせいもあるけど)。盛り上がっていると言える。HTCも1兆円の投資ファンドを組んだ。それに対して日本のVCは、そろそろ投資をはじめないといけないということで、腰を動かしだした感じ。

2開発

沼倉さんがお話のとおり、盛り上がっている

3消費

分からない。数でみたら海外のほうが圧倒的。PSVRはほとんど海外向けだけど、意外にアイマスとかサマーレッスンみたいな、日本人向けのコンテンツもやってたりするから、もしかしたら日本のユーザーも狙いにきてるんじゃないか?

Q2 海外のVRでアツいのはどの分野??

沼倉さんいわく、

ニューヨークではファッションや音楽がアツい。「SpaceoutVR」ではVR内で音楽を共有することができ、コミュニケーションのハブになっているそうです。

ビジネス系はとにかくアツい。お客さんに綺麗なものを見せて体感させるという目的がストレートではっきりしている。投資の規模はゲームよりビジネス向けの方が全然デカイ。

加藤さんいわく、

意外にもハード(ヘッドマウントディスプレイからインプットデバイスまで)が多い。日本よりハードやってる人達が多い。やっている人たちが結構年配のおじさんの方々がちゃんと会社としてやっているそうです。

Q 中国でHMDいっぱい出て来てるけど、逆にコンテンツはまだ微妙なのか?

沼倉さんいわく、

メガネ型ディスプレイ作ってるとこはなんと300個もある。むしろソフトが全然ない。ソフトを囲い込めてるのはテンセントくらい。途上国には中国の安いデバイスが行くはず。スマホでいうシャオミとかと同じように。

加藤さんいわく、 

中国はVRに関しては、まずは足がかりをつけようっていうレベル。

 

Q3 海外からのフィードバックで日本との違いを感じたことは?

沼倉さんいわく、

イベントとかでガンガンつっこんでくる。「ここのとこどーなってんの?」「こうしたほうがいいんじゃない?」など。なので良い意味で非常に助かる。(日本人はすごいですね~など褒めてくれる)とのことです。

加藤さんいわく、 

圧倒的に違ったのは、海外のVCは技術的にどこでブレイクスルーがあるのか等、かなり突っ込んで聞いてくるとのこと。あとはクラスターに対するフィードバックで面白かったのは、アバターなどがCuteだねと言われた(おそらくネガティブなニュアンス)北米で流行るものはむしろクールなもの。アジアはcuteより。とのことです。

 

Q4 日本のベンチャーの強みは?逆に足りないところは?

沼倉さん 

日本のサービスは情報が外に出てないだけ。スタートアップやるんなら英語でも発信していけばいい。力自体はある人が多い。若い人も勝負できるので、ビビらずにがんがん行っていい。

加藤さん 

コンテンツの細かさ、質は負けてないどころか日本の方が強い。でも日本に最適化してしまう。ガリガリ作りこんでしまう傾向がある。まだ大雑把でいいので使われるものを作っていけばいいかも。あとは、日本は日本特有の市場を生かせる。シニア向けのコンテンツをつくって、海外に輸出していくなど。日本でフィールドテストができる。

AR/MRは来てもらう体験。VRは行く体験。AR/MRが発達してもVRは残る。by加藤さん

例えば、狭い四畳半の部屋だったら、そこにARでアイドル来てほしくない。その場合はVRで行きたい。とのこと。

おぉ~~~なるほど、確かに!!目から鱗でした、さすが加藤さん!!!

 

 ここから下は会場の方々からの質問です

Q AIへの取り組みは?

加藤さん AIはVRのインターフェースにおいて実はめちゃくちゃ重要。顔が覆われるから、キーボードとかも難しい。したがってUIはチャットボット形式の対話になっていく。だから機械学習の知見が必要になってくる。

Q いまは普及期に入ってるのか??

沼倉さん。

まだ全然普及期じゃない。まだコントローラーの規定すら決まっていないから。例えば任天堂とかもいろんなコントローラー出しまくって、最後ようやく一つに定まった。普及期を迎えるには、まずコントローラーの規定が決まらないといけない

Q VRにより人の移動がなくなることの弊害は??

VRは人の移動をなくす。人の移動がない世界は、例えば地方を想像すれば分かりやすい。お店もなくなっていっちゃう。VRの普及でお店が全部アマゾンに変わっちゃって、ってなってしまう懸念は?? 的な質問です。

加藤さん 

そうなったらいいじゃんという気持ち。一番のエネルギーの無駄は、実は人間の移動(存在もほんとは無駄。)合理性から、VRで外には出なくなる。そうしたら外で行って人に会ったりすることが、”贅沢”な位置づけになる。そうなると外のものの価格は高くなっていく。家を出るというのは、物を調達しにいくか、人に会いにいくかの2パターンしかない。でも物はアマゾンでいい。仕事でオフィス行くのも、人に会いに行く うちに入る。この出勤は無駄で、これを解決できるのもVR。

 

ちなみに最後に参加者が登壇して1分間アピールできる「スーパーライトニング告知タイム」というのがあるのですが、5名くらいがそれぞれ登壇してました。これすごく魅力的ですね。

ちなみにTokyo VR MeetupはTokyo VR Startupsが主催しているので、会場にはGUMIの國光さんや『VRビジネスの衝撃 ~仮想世界が巨大マネーを生む~』の著者である新清士さんもいらっしゃってました。

 とにかくTokyo VR Meetup、とても面白くて、とても勉強になりました。今まで参加してこなかったことに後悔MAX・・・

UNITY VR EXPOレポ(7月17日)

日にちが空いてしまいましたが、先日秋葉原で行われたUNITY VR EXPOに行ってきたので報告したいと思います。

 

10時30分開始で、開始前にすでに行列が出来ていたみたいです。1000人を越える参加者が来場し、会場は熱気に満ちていました。男性のほうが圧倒的に多かったですね。若い人もけっこういた。

 

時間が限られていたので全部体験することは出来ませんでしたが、体験できたものだけ紹介します。 

 

戦艦大和復元計画」

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VRビジネスの衝撃で紹介されていた戦艦大和はぜひ体験してみたかったコンテンツの一つです。これがとにかくすごかったです。今まで体験してきたVRコンテンツの中で最も没入感がありました。待っている間に、比較的大きい2Dのスクリーンで、VR体験内の映像を一通り見ることができました。なのでなんとなくこれを360度のVR版にした感じかって予想して油断していましたが、いざやってみると物凄いです。本当に戦艦大和のデッキ上から船と海を眺めている感覚でした。細部までこだわっていて、奥行きとかも超リアルです。完全に秋葉UDXの展示コーナーに座ってるってこと忘れていました。途中上から戦艦大和を見下ろすシーンがありますが、完全にヘリコプターに乗って見下ろしている感覚です。(ヘリコプター乗ったことありませんが)

 

「飛べると!」

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「VR産業革命」イベントで誰かがたしか、”VR酔いしない”という文脈で言及していたので、気になっていました。

リュックを背負って、椅子に座ります。VR空間内での左右と前方への飛行は背負ってるジェットパックのセンサーによって。体を前に倒すと、前方に飛んで行くことができます。また、座っている椅子を左右に動かすことでも、左右に飛べるようになっています。上に飛ぶには右手に握った特殊な形のマウスのボタンを押し続けます。ボタンから指を離すと、落下していきます。上半身をフルに使ってVR空間を飛んで行くのは非常に面白いです。思うがままの方向に飛んで行くのはけっこう難しいですw さらに、飛んでいる状態から地面におりたつと、胸のあたりがふわっとする感覚を覚えます。タワーオブテラーのあの感じのミニバージョンみたいな感じです。物理的に体は上下運動していないので、とてもおかしな話です。友達が最初に体験して、ふわってなったって言っていて、信じていませんがやってみたら同じくでした。(気のせいかもしれません。)脳が錯覚しているんですかね??

 

Dragon Breaker -TAG

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Leapmotionを使って手の動きをトラッキングします。手をグーの形にすると、気孔弾のエネルギーをためることができます。そこから、手の指を広げてパーの形にすると、気孔弾が発射されます。

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両手で撃つことも可能です。ベジータになりきれます。

発射したあとで手を上に動かしたりすると、気孔弾も上に曲がります。

ドラゴンが迫ってくるので、気孔弾を使って撃ち落としていく感じです。残念ながら魔人ブウやセルは登場しません。

VR版のLeap Motionははじめて使いましたが、PC版と同じ感じでけっこう反応いいです。ただセンサーがカバーする範囲がそこまで広くないのがネックでしょうか。

このDragon Breaker以外にも、ハンドモーションをVR上に反映させるためにリープモーションを使っている出展ブースがけっこうあったことに驚きました。その方法はわりと少数派だと思っていました。

 

スマホをVRに持ち込んでみた

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タイトル通り、実際のスマホをVR空間に持ち込むことができます。VR空間でスマホを操作し、写真をとって、Twitterを開いて投稿することができます。つないであるリアルのスマホをいじると、VR空間内のスマホの画面もそれに応じて変わります。(しかし逆パターン、VR空間でスマホをいじっても、リアルのスマホの画面は変わらないみたいです。これはアンドロイドの仕様の問題かなにかが原因だそうです。)スマホ画面を横にしてみたり、左右に動かしたり、拡大縮小したりすることができます。

VR空間でもスマホを肌身離さず持ち歩くことになるのでしょうかw 歩きスマホでぶつかっても支障なしですねw といっても、将来はスマホを介さなくても、スマホで出来ることはVR上で難なくできるようになるでしょう。

 

PING PONG LEAGUE

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両手にHTC Viveのコントローラーを持ち、サーブをするときは左のコントローラーで玉をつかんで、上に投げて、右のコントローラーで打ちます。ラリー中は右のコントローラーしか使いません。実際の卓球と比べると玉を正確に打ち返すのはかなり難しいですw 慣れてないだけかもしれませんが。

 

HADO

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外のリアル映像がディスプレイ越しに投影され、視界には外のリアル映像の上からデジタル情報がのっかっています。特殊なタイプのヘッドマウントディスプレイを使用しました。装着していてもヘッドマウントディスプレイに隙間があるので、左右と下のリアル世界が若干見えます。利き手にはセンサーを巻きつけます。チーム対戦で、相手の羽を撃ち落としていきます。弾をうつためのゲージは数秒で自然にたまります。ガードをするには、利き手を数秒間下に向けてガードゲージを貯めてから、腕を上に振り上げることでガード発動です。左右に動いて相手の弾をよけることもできるので、全身の動きもトラッキングされています。難しかったですがけっこう楽しかったです!

 

Intersubjective Space

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チームラボの方による作品です。Tilt Brush(まだ体験してませんが)みたいな感じで、HTC Viveのコントローラーを用いてVR空間で描画できます。3D空間で初めて描画を経験したので、めっちゃ楽しかったです。立方体や球、そしてその中にもさらに3Dのものを描いていくことができます。また、以前 Leap Motionと既存の文字書きアプリを使って、空中で文字を書いてPC上に表示させようとした時には、文字がグニャグニャになってしまって全く書けませんでしたが、Intersubjective SpaceではHTC Viveのコントローラーで漢字や数字を非常に高い精度で書くことができたことに驚きました。このIntersubjective SpaceはTilt Brushが出てくる前から進めていたらしいです。

 

Circle of Savior

www.youtube.com

 

僕は体験できませんでしたが、一番賑わってました。HTC Viveはこうゆうコンテンツを作れるのが魅力的ですね。リアル世界でたくさんの観客に囲まれてる中で、体験者は恥ずかしがる様子が一ミリもなく、みんな全力で動きまわってコントローラーふりまわしてましたw みんな現実世界にいること忘れて、完全に没入しきってますねw

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とにかくVRに対する熱気を感じた一日でした。モチベがあがりました。

僕もはやくこのような場でVRコンテンツを出展してみたい・・・!

修業あるのみですね。

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新時代のコンピューティングプラットフォーム(VR/AR/MR)のOSをおさえるのはどの巨大IT企業か?②

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目次

なんでいまのVRでマルチタスク的なことができないのか??

新時代のコンピューティングプラットフォーム(VR/AR/MR)のOSをおさえるのはどの巨大IT企業か?① - kayaba_akihiko’s diary

前回の記事で、現状だとVirtual Desktopくらいが限界だということが分かりました。

なぜでしょうか??

それは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は高性能PCのOSに依存するからだと思います。

この話をする前に、大前提に戻りましょう。

オキュラスリフトやHTCViveなどを稼働させるには、高性能なゲーミングPCに接続する必要がありますよね?

なんでそんなめんどくさいことしないといけないの?無線のほうがいいじゃん!!

オキュラスやHTC Viveは、次世代コンピューティングプラットフォームではありません。これらはただの表示装置、ディスプレイです。コンピューター上で動いてるものを、映し出す装置にすぎません。

ゲーミングPCを何かしらの形でHMDに組み込んだら(可能なのか知りませんがw)、重すぎてぶっ倒れますねw 

(追記8月17日:インテルが最強のVRヘッドマウントディスプレイ出してきたw

japanese.engadget.com )

ゲーミングPC分の値段も上乗せされるので、オキュラス単体で25万円くらいになるでしょう。もしこれができたら、オキュラスリフトなどのヘッドマウントディスプレイはいよいよ、それだけで「コンピューター」になりえます。ですがそれが実現するには、ゲーミングPCがオキュラスに入れ込めるくらい小型化する必要があります。

こう言うと、皆さんはモバイルVRである、GearVR等を思い出すはずです。HMDスマホをはめこむタイプです。(高性能PCと比べたら劣るスマホを使うので、ゲームなどには不向き、360度映像などを見る分にはOK)今は便宜上、既にみんなが持っているスマホをはめこんでいますが、将来オキュラスにははめこむというよりは、もう販売時点で中にコンピューターが組み込まれている状態になるのではないでしょうか??あるいは、スマホがいまの高性能PCなみに進化すれば、スマホをはめこむ路線でいくかもしれません。

マイクロソフトのARデバイスのホロレンズは、無線で稼働します。HMDにwindows10のコンピューターも組み込まれています。)

本題に戻りますが、オキュラスは、Windowsの高性能PCにつないでますよね。このときの高性能PCのOSは、2Dのパソコンスクリーンを前提にしたOSです。だから、360度視野でVRゲームをするのは可能でも、VR上でマルチタスクやって、アプリを360度に開きまくるってなると、無理なんです。

 ということは、VR用のOSを1から作り直すしかないんです。

 

オキュラスの公式サイトのフォーラムはけっこう参考になる!

このオキュラスのサイトのフォーラムでは、2014年の段階からこのVR用のOSについての面白い議論が行われていました。(議論のみです)

forums.oculus.com

このSpacesysという会社は、上記のオキュラスのフォーラムで知りましたが、VRのOSに近いものを作ろうとしているようです。既にオキュラスにも対応しているようです。

www.3deaspacesys.com

グーグルがVR用のOSを開発!?

ちなみに、グーグルがVR用のAndroid OSを開発中という記事が今年の3月くらいに出まして、それを見た時点で僕はOS開発は秒で諦めましたw

GoogleがVRヘッドセットなどに合わせたAndroid OSを開発中 - GIGAZINE

 ですが、最近また考えてみたところ、グーグルが先にAndroid VR OSを世に出してしまえば、本当に全ヘッドマウントディスプレイ(HMD)はAndroid VR OSで動くようになってしまうのか??と疑問に思いました。スマホだったら、Androidはあらゆるハードウェア上で動きますが(SonyXperiaでも富士通スマホでもSamsungスマホでもなんでも)、はたしてそれはHMDでもそうなのか??

そうなるには、オキュラスなどのHMDにつなぐ高性能PCでAndroidが作動する必要があるんじゃないか?

ですが Androidはもともとスマホ用のOSで、PC用のOSではないですよね。Windowsの高性能PCでも動く新しいアンドロイドを開発するとなると、また話が変わってくるのでは??(Androidではパワポ、キーノートとかも使えないはずです。)

もしそのような理由で、VR用のAndroidが既存のGoogle Cardboardと、グーグルが今後発売していくヘッドマウントディスプレイでしか動かないとなれば、オキュラス用にOSを売り込めば、まだ可能性はある!?

 

そもそもなんでグーグル以外の、フェースブック率いるオキュラスや、マイクロソフト、アップルらは、VR用のOSも作っちゃわないのか??仮説

Facebook

オキュラスはあくまで表示装置をつくっているにすぎないので、フェースブックにとってはOS開発は畑違いで知見がないのかも?お金はいくらでもありそうなので、リソースつぎこめばいけそうな気もするが、費用対効果が悪いのかもしれない?

Microsoft

確かにオキュラスとつなぐ高性能PCはwindowsなので、マイクロソフトwindowsのVR用のOSを開発しちゃうのが一番自然に感じます。ですが、マイクロソフトはホロレンズを開発して所有しているので、VRのOSよりもARのほうで頑張りたいと考えてるからかもしれません。

Apple

アップルはHMDの特許とかも出してるみたいで、セカンドプレイヤーとして参入することは見えています。MaciPhoneと同じように、VR iOS的なものはアップルブランドのハードでしか使えないようにしてハードとOSのセット販売をしていく独自路線でいくのでは?

 

そもそもOSとハードウェアの関係性がいまいち分からない・・・

OSとかに詳しい人いたら教えてください(T_T) (丸一日かけてPC/AT互換機NECの98などの歴史から学びましたが…w)

ここでOSに関して無知な僕に疑問が生じたのでとりあえず仮説を・・・

①既にあるハードウェアに合わせる形で、OSを開発することは可能なの?

もしそれが可能ならば、既存のWindowsのゲーミングPC上で動作するVR用のOSをつくり、表示装置であるオキュラスにつなげば、いまのオキュラスでも使えるのでは?(既にwindowsで動いているゲーミングPCに新たなVROSを上乗せするとなると、windowsPCでMacOSの環境整備する仮想化的アプローチになる?)

②もし既存のハードウェアに合わせる形で新しいOSを開発することが不可能ならば?

スマホの時のAndroidの路線になるはずです。Androidは2007年にオープンソース形式で公開されて、Android用のスマホが発売されはじめたのが1年後の2008年です。これと同じように、新しくVR用のOSを開発し、そのVRのOSが使える高性能PCをPCメーカーに製造してもらって、それをオキュラスにつなぐ形式になるのでしょうか??そしてその新たなVRのOSを、(PCでいうWindowsがとった路線と同じように)各PCメーカーにOEM供給していき、VRのOS用の高性能PCが製造されていけば、VRHMDの標準OSの地位を獲得できるかもしれません。

 

17歳のティーネージャーがVR用のOSを開発中!?

ちなみに、今日twitterで、「VR用のOS」で調べたら、おそらくSkyland Venturesから出資をうけているLoki Incというベンチャー企業がVR用のOS開発中でした。さらに、「operating system for VR」で調べたら、marvelというヘッドマウントディスプレイに関するツイートが。どうやら17歳の少年、エリック・フィンマン氏がmarvelというHMDをつくっていて、海外のクラウドファンディング最大手のindiegogoから、VR用のOS開発のための資金を募っていました。。。!!この少年は13歳のときにビットコインに投資して、1000万円儲けたみたいです。彼が率いるVRのチームには、スタンフォード大学で博士号を取得している人が多数参加しているとのこと。。。驚異的な少年だ・・・。

mashable.com

 

バイルVRのOSはAndroidが、ハイエンドVR(PCVR)のOSはWindowsが主流になり、グーグルとマイクロソフトの2人勝ち!?

さらに、「operating system for VR」で調べたら、googleのdaydreamに関する記事を紹介しているツイートも何個か。googleがVRプラットフォームのdaydreamリリースってのは聞いていましたが、詳しく調べていませんでした。改めて調べてみると、これが3月記事になってたVR用のOSのことを指していると分かりました。

スマートフォンがVR向けのスペックになったとしても、VRを動作させるにはOSが重要であるということで、新バージョンのAndroid Nには「VRモード」が搭載されることになりました。また、VRのシステムUIが搭載されることで、VRコンテンツをスマートフォンで体験中でも通話やメールの通知を表示できるようになります。VR向けのスマートフォンでVRを楽しむにはVRヘッドセットが必要ということで、Googleは快適性に重点をおいてメーカーとともに開発中。どのメーカーから発表されるかは明らかにされていませんが、新しいVRヘッドセットはDaydream-Readyのスマートフォンとシームレスで動作し、2016年秋に登場予定です。Android Nを搭載したDaydream-ReadyのスマートフォンSamsung・HTC・LG・Xiaomi・Huawei・ZTE・Asus・Arcatelから登場予定で、この中のいくつかは2016年秋にリリースされます。

 

 Where Google Cardboard worked with almost any smartphone, Daydream will only work on new phones with specific components like special sensors and screens. For phones that can handle it, Google is baking a feature called Android VR Mode into the latest version of its operating system. Hinted at in leaks before the show, VR Mode includes a series of optimizations that will improve apps' performance. But it's also an ecosystem that users will be able to navigate inside virtual reality. A Daydream home screen will let people access apps and content while using the headset; an early look shows a whimsical forest landscape with the slightly low-poly look that Google has used in Cardboard apps. Inside this environment, Google has created special VR versions of YouTube, Street View, the Google Play Store, Play Movies, and Google Photos. It's also recruited a number of outside media companies to bring apps to Daydream, including streaming platforms like Netflix and gaming companies like Ubisoft and Electronic Arts.

 

ようはスマホ用の新しいAndroid OSに、VRモードという機能が加わり、これからその新しいAndroidのOS用のスマホが発売され、それ用のグーグルのHMDも発売された暁には、VR用OSとして360度マルチタスクも可能になり、VR上のナビゲーション役になるということですね。

ということはこの場合は、既存のハードウェアに合わせる形で新しいOSを開発するのは厳しくて、新しいOSが使えるハードを製造していく流れっていう仮説②の方向性であってたのかな・・・?

ただここで分かるのは、VRモードがある新しいアンドロイドは、スマホ上で動きます。グーグルもGearVRのようにスマホをはめこむタイプのハードを作っていくということでしょう。ということは、この新しいアンドロイドOSがどれだけ普及しても、ハイエンドVRであるオキュラスやHTCViveで使用されることはないはず!

となると、バイルVRに関しては、OSはAndroidが主流になっていく流れになりそうですが、やはりハイエンドVRのOSががら空きですね。(最初の方で紹介したSpacesysくらい?)

と思っていたら、

マイクロソフトがホロレンズ用のWindowsホログラフィックOSを、VRのヘッドマウントディスプレイ(HMD)でも使用してほしいと考えているいう記事を発見してしまいました。

Microsoft wants VR headsets to run its Windows Holographic OS | The Verge

 もしこの構想が実現すれば、VR(仮想現実)/ AR(拡張現実)/ MR(複合現実)のOSの覇者は、マイクロソフトに決まりですね・・・!!(モバイルVRのOSはグーグルが引き続き頑張っていきながら。)

www.youtube.com

動画内にHTC Viveが出てきますw

 

(P.S)おそらく全体的に間違ってるとこ多数あると思うので、ご指摘いただければありがたいです・・・!