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TikTokを爆誕させた、知られざる三人の男の物語

TikTokの前身が、アメリカで流行ったMusical.lyというアプリであることは有名だ。今TikTokを運営しているByteDance社が、2017年にMusical.lyを買収して、それをリブランディングしたのがTikTokであるというイメージを持っている人が多いと思う。ここで1つ、素朴な疑問が湧き出てくる。

今でこそ評価額が世界一のユニコーン企業に化けたByteDanceだが、2017年に、シリコンバレーのイケイケソーシャルカンパニーが、中国の得体の知れない会社に身売りするとは、一体どうゆうことなのか?シナジー効果が出る保証もないし、物理的に距離も離れている。シリコンバレーのカルチャーと、中国流のビジネススタイルが相容れない可能性も大いにある。

それに、なぜFacebookは先に動かなかったのか?Facebookは過去にWhatsappを$19 Billion(2兆円)で買収し、Instagramを$1Billion(1,000億円)で買収してきた。Facebookは自らが築き上げてきた帝国を揺るがしかねないルーキーが出現すると、ルーキーの懸賞金が低いうちに、高待遇を提示することで傘下におさめてしまう。

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傘下入りを拒否する生意気なルーキーが現れた場合は、機能を丸ごとパクリ、徹底的に潰しにかかる。米国で飛ぶ鳥を落とす勢いで拡大していたSnapchatは、これにより木っ端微塵にされた。そんなFacebookTikTokの快進撃を目の当たりにして、どう動くのか?機能をパクるのか?それに対してTikTokはどう防御していくのか?これらの数々の謎を紐解くには、そもそもTikTokがどのようにして誕生したかまで遡る必要がある。

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ご存知の通り、中国のIT業界には三代将が立ちはだかる。「BAT」という名で呼ばれている。Baidu、Alibaba、Tencentだ。

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知らない人のために解説しておくと、Baiduは検索、AlibabaはEC、TencentはSNSだ。それぞれ米国のGoogleAmazonFacebookがライバルにあたる。彼らはアジアのスタートアップをどんどん傘下に組み入れ、アジアにてテクノロジー帝国を築き上げてきた。彼らの資本が入っていない中国のスタートアップなど珍しいほどだ。

「俺たちで、いつかはBATを超えよう!」

2005年、中国天津市の南開大学でコンピュータサイエンスを学んでいる二人の学生がいた。張一鳴梁汝波だ。

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二人のクラスメイトが大学を卒業してから7年後の2012年、張の冒険が始まった。

既存のニュースアプリは、求めている情報がなかなか入ってこない。AIを活用して、個人の趣味趣向に合わせた記事をレコメンドするサービスを作ろう。BAT倒すぞ!当時そう意気込む29才の張を、世界を代表するVCであるセコイア・キャピタルは一蹴した。数々のニュースアプリも運営しているBAT一角のテンセントなどを出し抜き、あのGoogleですら撤退したここ中国で、どう勝ち上がるつもりだ?そう言われながらも、張が2012年に北京からローンチしたニュースアプリToutiaoは順調に拡大していった。その過程で、張は3大将BATからの資本を一切入れなかった。

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張は自力で、ToutiaoをDAU(日間アクティブユーザー) 2億人を超える、モンスター級のプラットフォームにまで育て上げ、当初の投資家らの読みを良い意味で裏切り、BAT陣営の牙城を崩す手前までさしかかっていた。

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 一方、上海にも、ハングリー精神旺盛な若者がいた。Alex Zhuだ。中国人だ。2014年にアレックスが電車に乗っていた時に、周りの若い人を観察してみたら、半分の人が音楽を聴いていて、もう半分が自撮り画像や動画をSNSで送っていた。この2つを組み合わせればいいと考えた。コンテンツに「音楽」を乗せることで、つまらないコンテンツも、楽しいコンテンツに生まれ変わるぞ!Alexはプロダクトを作り込み、2014年7月に、中国と米国、両方のアプリストアでローンチした。すると、中国よりも米国の方で比較的人気が出てきた。スタートアップであるため、リソースが限られているAlexは、中国マーケットは後回しにして米国市場に専念することにした。会社の本拠地はずっと上海にあり、エンジニアも全員上海で働いている人たちだ。(今はマーケティングチームなど一部がサンフランシスコのWeWorkに入居している。)Alexらは上海に住みながら、アメリカのティーネージャー向けにプロダクトを届けるという偉業をこなした。このアプリは瞬く間にアメリカのティーネージャーに広がり、ローンチからちょうど1年後の2015年7月にはApp Storeで1位に輝いた。

これがかの有名な「Musical.ly」だ。Musical.lyはアメリカの会社と見せかけて、実は上海の会社であり、中国発のプロダクトだったのだ。

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 Musical.lyがピークを迎えていた2016年に、北京でもう1つ、新しいアプリが誕生していた。「A.ME」だ。

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一言で言うと、アメリカで流行っていたmusical.lyをコピーして、中国向けにローンチしたアプリだ。開発元はWeiboshijie Ltdという会社で、創業者は、張が南開大学時代に共に夢を語り合った梁汝波だ。A.MEは2016年9月にローンチされ、その3か月後に、アプリ名を変えることになる。

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ここでようやく、みなさんがお馴染みのロゴの登場だ。A.MEからDouyin (中国名:抖音)になった。Douyinは、TikTokの中国名だ。それと同じタイミングで、梁のDouyinは、張が率いるニュースアプリ企業のToutiaoから出資を受けた。次の投資ラウンドも、その次のラウンドでも、Toutiaoからの追加投資を受け、どこかのタイミングでToutiaoの持株比率が50%を超え、Toutiaoの仲間入りをはたしたのだろう。こうしてToutiaoとDouyin、その他複数企業を束ねるための親会社的位置付けで、ByteDanceという箱が作られたのだと思われる。

 Facebook帝国に挑む、Musical.lyとByteDanceの同盟

2017年、おそらく中国でByteDanceの張&梁と、Musical.lyのAlexとの間で、密会の場が設けられた。

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張  "Facebookはいくら提示してきた?たったの$100Mか?俺たちはその10倍出す。$1Billionだ。musical.lyとDouyinのポテンシャルはそんなもんじゃない。ここ中国で、俺たち中国人らで、世界を席巻するモノを生み出そう。ここだけの話、実はソフトバンクのマサの後ろ盾もあるんだ。潤沢な資金を使って、一気に世界展開するつもりだ。そのためには、musical.lyの力が必要なんだ。"

Facebookはmusical.lyに買収オファーを出したという噂がある。だがmusical.ly目線ではシリコンバレーの巨人たちの傘下に入っても良いことはないだろう。それはたとえ同じ欧米人であったとしてもだ。2016年末にTwitterVineを閉じることを発表した時のVine創業者のツイートが以下だ。

 インスタ創業者の二人も去年会社を去る選択を取った。必ず自由を保証すると言いながら、Facebookは帝国拡大のためにインスタ創業者たちを無下に扱ったようだ。

それに対して、musical.lyのAlexは、同郷の張となら、組んでもいいかもしれないと思えたに違いない。ByteDanceは体制側ではなく、新興勢力側だ。そのByteDanceと組んで、三大将、そして四皇に挑んでいく。

ちなみに、musical.lyの拡大は最初の2年で頭打ちとなり、既にピークを過ぎているとの噂があった。実際にGoogle Trendsで「musical.ly」と調べてみても、ピークは2016年6月で、それ以降は右肩下がりになっている。 

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コアユーザーがアメリカの若者だけで、伸び悩んでいるmusical.lyからしたら、ByteDanceは中国で既にユーザーを拡大させているDouyinを持っている。中国1のニュースアプリToutiaoを作り上げたノウハウもあり、AIという最大の武器がある。張いわく、これからは中国のみならず、日本や韓国にも注力していくつもりらしい。ByteDanceからしても、既にアジアでDouyin/TikTokはそこそこきているが、アメリカは全く抑えられていないので、musical.lyは魅力的に映る。Win-Winの関係だ。

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 こうして誕生したのが、新星ByteDance海賊団だ。

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ここまでを図にまとめておこう。

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創業者別にまとめると、以下の図になる。もちろん全員、中国人だ。

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時系列でまとめると、次のようになる。

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そしてByteDanceは2018年も快進撃を続け、評価額がサンフランシスコ発のウーバーを抜き、世界一のユニコーン企業に大化けした。

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攻めの防御を見せるTikTok  

TikTokは世界中で広告宣伝に湯水のようにお金を注ぎ込んでいる。オンラインでも、リアルでもだ。

いくら金のなる木であるToutiao事業があり、ソフトバンクビジョンファンドの後ろ盾もあるとはいえ、使えるキャッシュは無尽蔵ではないはずだ。自然なグロースに任せて、徐々に拡大する路線だっていいじゃないか。にも関わらず、ここまでお金をかけて一気に攻勢を仕掛けているのは、Facebook、正確にはFacebook傘下のInstagramが動く前に、世界を獲ってしまおうという思惑が見え隠れするように思う。

FacebookがSnapchatを潰せたのは、スナチャの、24時間で動画が消えるというStories機能を、既に世界中のみんなが使っていたインスタに、組み込むことができたからだ。当時Snapchatは米国の若者の間では最強であったが、世界展開は後手後手であった。というより、Snapchatは米国の若者に固執しすぎていた。Snapchat CEOのEvan Spiegelは、“This app is only for rich people, I don’t want to expand into poor countries like India and Spain.” と言う発言をした疑惑があり、これが問題になったことがあるくらいだ。

Snapchatに対して、全世界で既に圧倒的なユーザー数を誇っていたインスタグラムにストーリー機能が乗っかった。僕らが最初に手にして感動したスマートフォンが、BlackberryではなくiPhoneであったように、全世界の人たちにとって、最初に体験したSNS上の動画革命は、Snapchat Storiesではなく、Instagram Storiesだった。

Storiesという武器を手に入れたインスタは勢いを加速させ、月間アクティブユーザーは10億人を超えていった。

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Facebookの「TikTok潰し」は成功するか

2018年11月にFacebookTikTokの丸パクリアプリであるLasso(ラッソ)をローンチした。いずれはインスタに何かしらの形で統合してくる可能性もある。

FacebookはSnapchatを潰したように、TikTokも潰せるのか?

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Facebook 「目の前のインスタをキレさせてやしねぇか? 昔....覚えてるか!? スナップチャットはインスタをブチキレさせて、一体どうなった!? フッフッフッフッフッ !!! トラウマだろう!? 消えるハズもねェ...インスタに対する恐怖!! 」

だが、Snapchatの時とはわけが違う。1つ目の理由が、上記の通り、TikTokが既に全世界に打って出ている点だ。そしてもう1つが、InstagramTikTokの相性の悪さだ。Instagramは、基本的には友人と繋がるSNSだ。Snapchat Storiesも仲のいい友人向けのものだった。なので、インスタはそれまでのフィードの上にストーリー欄を作るだけで、「丸パクリ」ができてしまうし、「丸パクリ」しても、成り立つ。それに対してTikTokは、友達と繋がるSNS路線も目論んではいるであろうが、現時点では、YouTubeのように、知らない人の投稿を見ることが多く、メディアに近い。メディアである以上、価値のあるコンテンツが創出され、掬い上げられる仕組みが必要だ。前回書いた通りだ。

kayabaakihiko.hatenablog.com

Instagram Storiesは既に「MUSIC」という機能を追加してきた。動画に音楽を載せられるようにすることで、TikTokの良さの一部を継承できるかもしれない。だがそれだけでは、TikTokのように、価値のあるコンテンツが大量に創出され、多くの人がそれらにアクセスできるプラットフォームにはなりえない。それを実現するには、友人と繋がっている既存のフィードとは別に、画面を1から作り上げないといけない。IGTVのように、もう一つタブを作る。結局は、別プロダクトを1から作るに等しい。Instagramの既存の友達との繋がりは全く活かされない。 TikTokは、Instagramを返り討ちにするかもしれない。

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 長くなってしまったが、何が言いたかったかと言うと、TikTokは中国人たちがゼロイチで生み出したプロダクトだ中国企業が米国の背中を追いかけ、ただモノマネをする時代は終わった。イノベーションは中国で起こる。主戦場は中国だ。中国から、グローバルで通用するメガプロダクトがどんどん出てくる。この話は、Facebook vs TikTokという2大企業の戦いという枠におさまらない。欧米がテクノロジーを主導してきた時代が間も無く終わりを告げ、AIを中心とするテクノロジーを握る中国企業群が逆襲をかける時代に突入する。中国勢が、GAFAを頂点とするシリコンバレー/ベイエリアの企業群と肩を並べるどころか、いとも簡単に凌駕していく時代が、すぐそこまできている。

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 最後は、ByteDance CEO 張一鳴の言葉で締めくくり。

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TikTokから考える、ソーシャル「メディア」が勝つ法則

インスタで見る友達の動画はラーメンの動画でも良いが、TikTokではラーメンの動画ではダメ。これはSNSの大原則を示している。抽象化すると、友人や知り合いと繋がっているソーシャルメディアではコンテンツ性は高くなくても平気だが、TikTokのような知らない人の投稿を見ることが多いソーシャルメディアでは、コンテンツ性が高い動画じゃないと成立しない。当たり前だが、知っている人の投稿なら、投稿の中身はなんでもいい。その人が投稿している情報というだけで価値がある。知らない人の投稿は、価値がないと見る気にならないし、見ても時間の無駄と感じてしまう。

TikTokが普及した背景を考えるために、ここでいったん女性向け動画メディアのC CHANNELがピボットした話をしよう。

lineblog.me

CEOの森川亮さんは2016年に以下のように言っている。

C CHANNELを始めて早くも1年と2ヶ月が経とうとしています。
分散型メディアという言葉が話題になっていますが当初はそこまで分散型を志向しておらず自社の動画のブログ的メディアというイメージでクリッパーと呼ぶインフルエンサーの皆さんに動画を投稿いただくサービス形態でスタートしました。
ただやはりCGM型というのは投稿のハードルが高く、単に動画を投稿するだけであればそんなにハードルは高くないのかも知れませんが意味のある動画を説明付きでそれも編集してとなるとやはりハードルが高くよっぽどモチベーションが高くないと続かないという状況が起こりました。
また見る方としても可愛い子が楽しそうに投稿する動画は時には羨ましいということになり逆に面白くないと感じる人も出てきました。そんな中でやはり最初は質の高い動画を自社で作る必用がある、またリーチを伸ばすためには様々なソーシャルメディアを活用しそこに合う動画を制作しないといけないということになりfacebookTwitterInstagramYouTubeなど幅広いソーシャルメディアで展開し急成長するということになりました。また自社で制作する動画もHowToに特化する事で見て役に立って繰り返し見たいという事になってきました。

インフルエンサーに、「なんでもいいよ〜女子が興味ありそうなコンテンツをスマホで撮ってアップしてね〜」 ってお願いしたら、出てくるアウトプットは次の動画のような感じだ。

www.youtube.com

このような動画は、インスタのストーリーに上げてたら、「◯◯ちゃん◯◯行ったんだ〜へー!美味しそ〜!」というわりと好意的な感想を抱かれていたかもしれないが、これがメディア寄りのC CHANNEL上だと、「ふーん。よかったね。」で終わりだ。もちろんインフルエンサーたちは、新しくオープンしたお店とか話題のスポットの「紹介」というコンテンツを提供しようと思ったに違いないが、受け手の当初のC CHANNELに対するイメージは、「知らない可愛いインフルエンサーたちのキラキラ動画を見させられる媒体」になってしまったように思う。投稿する側も、何を投稿すればいいか分からないし、仮に給料をもらえたとしても続かない。もちろん、たまに面白い動画が生まれることもある。

www.youtube.com

この動画はC CHANNELで最初にバズった動画の一つらしい。だが、インフルエンサーのみんながみんな、こんな動画を作れるはずはない。視聴数が伸びないと、広告クライアントも付かないし、行き詰まりのはずだ。そんな中、おそらくたまたまハウツー系の動画がバズったことがきっかけで、C CHANNELは自社で動画を作り込む方向にピボットしていった。撮影部隊、編集部隊、専用スタジオなどを設けて、ヘアメイクや料理などの女子にとって実用的な動画、すなわちコンテンツ性が高い動画を提供する。これが見事に需要とマッチした。

このように、知らない人同士のプラットフォームでは、

①投稿する人は何を投稿すればいいか分からない

②見る人は価値のある投稿じゃないと集まってこない

という2つの課題がある。C CHANNELはこの両者の課題に対して、個人に動画企画・撮影を委ねることを諦め、自社で需要がある分野を選定し、自社で価値のある動画を作り込むという方法でクリアした。C CHANNEL開始当初から森川さんは「メディア」をやりたい、LINEの次は「メディア」の領域で再スタートすると言っていたので、SNSを作るというよりは、「メディア」を作ろうとしていたのはおそらく間違いない。ただ上記の通り最初はその「メディア」のコンテンツ作成はスマホを持った個人に委ねようとしていたため、あわよくば個人のソーシャル動画ブログ路線も同時に取り込められるかもしれないと考えていたように思う。それを諦め、「メディア」に完全に振り切ったということだ。ちなみにC CHANNELがリリースされてしばらくしてから、InstagramのStoriesが日本に上陸し、C CHANNELが見ていた未来の一つである「縦型動画」や「個人の動画ブログ」の文化はInstagramが作ることに成功した。Instagram上では既に友人・知人と繋がっているので、コンテンツ性の高い動画が作れなくても、見れなくても、全く問題がない。

TikTokに話を戻そう。TikTokは上記の2つの課題をどう解決したのか?

①「口パク(リップシンク)」動画という型が用意されている。

これはよく言われていることだが、本当に重要。インスタだったら友達や食べ物の動画を撮るだけでよかったが、オープンなプラットフォームでは価値あるコンテンツが必要になってしまう。その結果、何を投稿すればいいか分からない。YouTubeもそうだ。「君は明日からYouTuberね」って言われても、どんな動画を投稿すればいいか全く分からないでしょう。これらに対して、初期のTikTokでは、好きな音楽を選んで、口パクすればいいだけだ。こうゆう動画を撮ればOKというフォーマットがあらかじめ用意されているので、迷うことなく動画を撮れる。もちろん今では口パクだけでなく、あらゆるダンスやお笑いのネタなどの型がたくさん用意されているので、それに乗っかるだけで良い。

②音楽の力によって全てのコンテンツが1.5割増しになる。

たとえラーメン動画であっても、良い感じの音楽と合わさると、見るに耐えうるものに仕上がる。なので、それ単体でコンテンツ性が高い鬼な動画に、音楽という金棒を持たせると、無敵なコンテンツが出来てしまう顔が「可愛い」っていうのもコンテンツ性を上げる一つの要因だし、お笑いもそうだし、綺麗な景色もそうだ。以下の記事で書いたように、そうして出来上がった高いコンテンツ性がある動画がちゃんと掬い上げられるUI/UXの仕組みも存在する。

kayabaakihiko.hatenablog.com

音楽の力は本当に偉大で、写真や動画と組み合わせるだけで、既存のコンテンツはいっきに化ける。バイトダンスが買収したFlipagramという動画アプリもその典型例だ。大学時代に旅行から帰ってきたら必ずFlipagramで写真や動画を繋ぎ合わせて音楽を加えて、思い出の動画を作って一緒に行った友達に送っていたが、これが思いの外反響を呼ぶ。

 

長々と書いてきたが、TikTokが流行った理由を一言で言うと、

強いコンテンツ性がある動画を簡単に作れて、強いコンテンツ性がある動画を見れるから。

当たり前だが、これに尽きる。

なのでソーシャル「メディア」を作る側は、ユーザーがコンテンツの企画・編集・投稿までを迷うことなく簡単に行い、強いコンテンツが出来上がるように手助けしないといけないし、そうして出来上がった価値のあるコンテンツを掬い上げて、見る側の人にちゃんと届ける仕組みも設計しないといけない。もちろん、知人友人と繋がるわりとクローズドなSNSFacebookInstagram)であれば、サービス側がここまでする必要はない。

 

来週は知られざるTikTok誕生秘話について書きます。(間に合えば)

 

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世界で二番目にTikTokを愛する男がTikTokを語る

年始にこの記事がバズりにバズっていた。

toricago.hatenablog.com

けんすうさん、佐藤航陽さん、イケハヤさん、堀江貴文さんなどをはじめとするネット界隈の有名人が次々と言及し、Newspicks総合欄やはてなブックマーク総合欄のトップにも輝き、今年1のバズになったのではないか。

目から鱗」という表現がぴったりで、「確かに!」、「なるほど!」と思った。TikTokが流行っている理由として、「動画が簡単に撮れるから流行った」「可愛い子がたくさんいるから」「ぶりっ子する言い訳ができる」などの意見が飛び交い、それらの考察がコモディティ化してる中で、たしかにまだ誰も気づけていなかったポイントを突かれたという感じだ。

バズ記事執筆者のtoricago氏は世界一TikTokを愛する男なだけあって、自分の目で見て、自分の手を動かして、めちゃくちゃ使い込んだ上で、自分の頭でめちゃくちゃ考えた結果が、年始のバズ記事を生んだのであろうw 完全敗北したと思ったw

まだ冒頭のバズ記事を読んでいない方は、先にそちらを読むことをおすすめします。あの記事はFacebook CEOのマークザッカーバーグなども読むべき価値のある内容であり、日本人しか読めないのが勿体無いくらいだw

それでは僕も、TikTokが起こした「価値経済革命」について、UI/UX視点でも補足しておきたいと思う。あくまで動画の「投稿者」ではなく、「閲覧者」視点で書く。 TikTokはUI/UXが良いとよく聞くが、具体的に何がどう良いのか?YouTubeと比較したい。まずはアプリを起動した瞬間の話から入ろう。

YouTube起動後、

 

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まずはこのようにロゴが表示されてから、

次にホーム画面に着地する。

 

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ホーム画面には広告動画、フォロー中のYouTuber動画、視聴履歴に基づく動画のサムネイル(見出し画像)がずらっと並ぶ。ここで気になるものがあればクリックしてもいい。なければホーム画面から「急上昇」タブあるいは「登録チャンネル」タブに切り替えたりする。 

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「どれにしようかなぁ」って考えながらスクロールする。「これにしようかな」って決める。サムネイルをタップする。人気動画の場合は、まずは広告を数秒間強制的に見させられる。広告を見終わったあと、「どうもこんにちわ、いちいち平成最後って言ってるやつ、だいたい次の時代楽しめない。」的なYouTuberのイントロがやっとスタートする。動画の途中でまた広告が流れ、視聴体験が中断される。見終わったら、10秒くらいかかる次の動画への切り替えロード時間を経てから、次の動画に遷移する。

 

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次の動画にいけたら、もちろん最初はまた広告からスタートだ。自動ロードを待たずして一回戻り、おすすめ一覧などで次にみる動画を取捨選択するケースもあるだろう。

 TikTokの場合はどうか?

アプリを起動するとロゴが表示されて、

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ドンっ

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いきなりおすすめ動画が自動再生される。*1

ここが圧倒的に速い。有無を言わさない速さだ。そして1スクロールしたら、次のおすすめ動画が再生される。

ど、れ、に、し、よ、う、か、なっていちいち考える必要がない。ワンスクロールで、次の動画だ。これはInstagram Storiesが起こしたUI革命を完全に踏襲している。(正確にはSnapchat Storiesが先に起こした革命だが。) これについては以下の記事がイラスト付きで、Instagram タイムラインとInstagram Storiesを対比していて分かりやすい。

インスタ女子が語る「LINE衰退説」 ストーリー起点からの「脱線おしゃべりDM」がチャットアプリの入る隙間を潰している話。|アプリマーケティング研究所|note

動画が面白くないと思ったら、すぐスワイプして次に移ればいい。Tinderような感覚で縦にサクサクスワイプしていくUIは楽しいw

TikTokでは広告も全くストレスに感じない。上記同様、自分の意思で0.5秒でスワイプして飛ばせるからだ。YouTubeの広告がストレスフルなのは、興味のない宣伝を強制的に、5秒間耐え続けないといけないからだ。自分の意思は100%無視されている状態だ。バイトが終わって、「よ〜しYouTube 見るぞー!」ってアプリを開いて、記念すべき最初の動画視聴体験が広告。UXとして良いとは言えない。

 

TikTokではさらに、「いいね」を押すハードルがめちゃくちゃ低い。気づいたら「いいね」を押しまくっている。今見たらTikTok上で累計1,000「いいね」していた。僕が人生を通して、YouTubeで押した「いいね」と、Facebookで押した「いいね」とInstagramで押した「いいね」をすべて足し合わせても、おそらく、僕がTikTokで押した累計「いいね」数には到底及ばない。

なぜか?Facebookはリアルな人と繋がっているので、投稿に「いいね」と思っても、必ずしも「いいね」はしない。「いいね」をすることは、相手に好意を示したり、暗に何かしらのメッセージを送ることになり、人間関係に影響を及ぼす話だからだ。さらに、自分が「いいね」した投稿が自分の友達のタイムライン上に出てくるので、ますます「いいね」しづらい。あいつはこれに「いいね」したのかってバレる。

TikTokの場合はどうか?基本的におすすめ動画に出てくるのは知らない人たちだ。自分に1ミリも関係ない。「いいね」しようが自分にはなんの影響もないので気軽に「いいね」できる。だが「いいね」を押しまくる理由はそれだけじゃない。TikTokの「いいね」は、ブックマーク的な目的ですることが多い。YouTubeであれば、動画をブックマークしなくても、いつでも「レペゼン地球 ライブ」と検索すれば、過去に見たお目当ての動画と容易に再会できる。それに対して、TikTokでは冒頭の記事にあったように素人がバズを起こしやすい。ページに飛んでみたら、その動画が初投稿だったなんてことはざらにある。素人がバズを起こしやすいということは、後日、「あの動画もっかい見たいな」って思っても、後から検索のしようがないということだ。投稿者の名前なんて知らないからね。そうなると、今この瞬間に「いいね」を押しとかないと、その動画には一生出会えなくなってしまうかもしれない。だから後から見返せるように「いいね」を押しておく。

YouTubeではこれは成り立たない。YouTubeでは基本的には人気YouTuberしか見ない。というより冒頭のバズ記事にもあったようにそもそも底辺YouTuberに出会える仕組みがあまりない。名前を知らない無名YouTuberの動画はそもそも目に入らないのだから、ブックマークの必要すら生じない。目に入る人気YouTuberの動画は、名前を当然知っているので後から検索で探せばいい。

またこの話には、人々のスマホでの可処分時間と、動画の長さも関係してくる。Youtubeでは動画が長いので、1日に数百本も見る時間はない。出会うクリエイターの数が限られている。TikTokは動画が短いから1日に容易に100本を超える動画を消費してしまう。すなわち毎日100人を超えるクリエイターと出会うわけだが、いちいちそんなに多くの無名素人の名前(中にはもちろん有名TikTokerも混ざっているが)を覚えてられないので、ブックマーク的「いいね」をすることで、後から見返せるようにしておかないといけない。

「いいね」を押すインセンティブが構造的に付与されているという話をしてきたが、TikTokでは単純にUI的な意味でも「いいね」を押しやすい。

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スマホを右手で持った時に(ちなみに人類の9割は右利きらしい)、「いいね」を示すハートマークはちょうど親指と重なる位置にある。指を大きく動かさなくても、定位置で超イージーに「いいね」が押せてしまう。一番最初にTikTokの前身であるmusical.lyを開いたときは、フォローマークや「いいね」などのボタンが縦軸に整列されているUIが見慣れなく、新鮮に感じた記憶がある。musical.ly買収によってノウハウを得たバイトダンスのUIチームも「いいね」の押しやすさを重視している可能性がある。

他サービスを見てみると、例えば、女性向け動画メディアC CHANNELの縦型動画のボタン群は下の横軸にある。見た目に違和感はないが、TikTokに比べて「いいね」が少々押しづらい。

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 じゃあYouTubeだと「いいね」(高評価)ボタンはどこにあるのか。

 

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みなさんすぐに分かりましたか?3秒くらいかかったのではないでしょうか。YouTubeのUIは情報が満載すぎて、「いいね」ボタンが埋もれてしまっています。しかも見つけたとしても親指からは程遠く、めちゃくちゃ押しづらい位置にあります。(絶大なる人気を誇るYouTubeも、結局はデスクトップPC時代に生まれたサービスであり、スマホファーストなUI/UX設計になっていない部分もあると感じられる。)

そしてYouTube視聴中にスマホを横にして大画面モードに切り替えたら、なんと、「いいね」ボタンは消え失せます。視聴中に万が一、うおおおめっちゃ「いいね」押してえ!って思ってもボタンすらない。 

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 いくらおすすめ欄に素人動画を混ぜても、ユーザーが「いいね」って思ってもわざわざ「いいね」を押さないようなUI/UX設計だと、AIの教師なき学習問題(冒頭バズ記事参照)は解決できない。AIが学習するためのエサとなる「いいね」が鍵を握る。これらの結果、一定時間内に「いいね」を押される回数が多い、発掘された動画はおすすめデフォルト表示にすくい上げられる。おすすめ欄は実際に「いい」動画が、「いいね」しやすい状態で埋め尽くされ、さらに「いいね」されるという好循環だ。このようにしてバイト終わりにTikTokを開いたら、1秒後には上記の「いい」動画が再生されはじめて、元気が出るというカラクリだ。

また、一瞬脱線するが、YouTubeは自分から能動的にどの動画を見るかを選択する形式であるため、運営側および投稿側が最重要視するKPIは再生回数となる。TikTokおすすめフィードは、自分から見る動画は選べず、受動的な体験だ。そのため再生回数という数字は動画の質を判断するKPIにはなりえない。TikTokではたとえ素人でも、投稿してくれた人の動画は全て、おすすめフィードに混ぜ込むことで少なくとも一定数の人には再生してもらえるようにしてあげるよ。そこから先は、「いいね」がものをいう世界だ。だからこそ「いいね」の位置が重要になってくるし、逆に再生回数至上主義のYouTubeは「いいね」ボタンの位置はさほど重要ではないのかもしれない。*2

ちなみにYouTubeでは再生回数稼ぎのために過激なサムネイルや釣りタイトルを付けるなどといったモラルハザードを引き起こしやすいが、TikTokではこれらは比較的起こりづらい。中身がつまんなかったら、「いいね」は押されない。「いいね」が押されないと、バズらない。小手先テクニックだけで中身のないものは伸びないし、そもそも初投稿でもおすすめフィードに勝手に流してくれるのでテクニックを使う必要もない

 

アプリ起動時においてもう一つ注目すべき点は、フォロー中ではなく、おすすめのタイムラインがデフォルトで選択されていることだ。

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Twitterに例えたら、自分がフォローしている人ではなく、最初にトレンドツイート一覧が出てくるような感じだ。なぜか?フォローしている人が必ずしも面白い動画を上げるとは限らないからだ。「誰が発信した情報か?」が重要である評価経済では、フォローしている人の情報が最前面に出てくるが、「その情報自体に価値はあるのか?」が重要である価値経済においては価値のあるコンテンツが前面に出てくる。もちろん、「価値」というのは相対的な要素もあり、受け手によって価値の大きさは変わる。ここでバイトダンスのAIが活躍しているのは言うまでもない。実際、TikTokでは「フォロー中」のフィードよりも、「おすすめ」フィードをスクロールしている方が断然良い動画に出会えるし効用も高い。

 

最後に、UI面でやっぱり大きいのは、縦型動画という点だ。YouTubeでは画面の中の上部だけが横型動画*3で、他はコメントや他の動画のサムネイルなどの情報が入り混じっておりカオスで、いまいち動画に没入できない。なので僕はYouTubeを見るときはいつもスマホを横にして大画面表示にするが、いちいち横にするのもめんどくさいし、縦型動画の方が往往にしてスマホにフィットしていて綺麗だ。

ここまでが、画面の中の話。

『画面の一部が、動画』

ではなく、

『画面全体が、 動画 

にしたのが縦型動画。

そして僕は最近iPhone 7からiPhone XRに変えたが、TikTok動画の威力がかなり増した。iPhone X以降だと画面が大きくなるってのももちろん効果絶大なのだが、ホームボタンとふちが見えなくなるってのがとても重要。

スマホ全体が、動画』

になった。ここまでがスマホの中の話。そしてAppleのスマートグラス時代には他のものも見えなくなる。今は電車でiPhoneXのスマホをいじっていたら、確かにスマホ上は100%動画だ。スマホ上は没入を阻害する余計なものは一切ない。でも、前に目を向けるとおっさんが座っているし、乗ってくる人も気になるし、コンテンツ以外の情報が目に入るので完全には没入できない。VR/AR時代には、視界には動画しか表示されなくなり、これがUIの最終形態になるだろう。

『視界全体が、動画 』

になる。「没入」といいうのは、「そのコンテンツしか見えない」ことがとても大事だと思います。

VR(仮想現実)の本質を考えてみよう ~VRはなぜ没入感が生じるのか?~ - テクノロジーだよ人間だよ

このように、ポストTikTok時代の動画メディアは、人間の視界を丸ごと使うUI/UXを作り込んだサービスが台頭するでしょう。

5年後に流行るSNSは? - テクノロジーだよ人間だよ

 

長くなってしまったが、この記事で言いたかったことをまとめると、

1. 「いいね」0の素人動画でもオススメフィードに混ぜこむことで、価値のある素人動画をすくい上げる仕組みがある

2. ショートムービーなので消費する動画の数が圧倒的に多い

3. 1と2により、後で見返したくなった時に無数の素人動画を探す難易度が高いため、「いいね」をブックマークがわりに押すインセンティブがある

4. その「いいね」ボタンは最小限の指エネルギーで押せる位置にある

5. これにより素人の「いい」動画に実際に「いいね」が集まり、オススメフィードに固定される

6. フォローしている人の動画よりもオススメを先に見せる

7. スマホに最適化された縦型の「いい」動画を、アプリ起動後1秒で見始められる

8. 動画の取捨選択にエネルギーを使わなくても次から次へと動画を消費できる

 

次の記事では投稿者視点で、TikTokが起こした革命に迫っていきます。

また来週!

 

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*1:その前に静止画広告が出るケースもある。

*2:実際には高評価数、低評価数、視聴時間など、全ての数字がアルゴリズムに反映されてはいる

*3:YouTubeは一応縦型動画にも対応はしています

SNOW社が出してきた、JK大流行中のアプリZEPETO

 ここ1、2か月、インスタを開けば必ずといっていいほど目にするキャラクター。

 

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実はこれは、実際の人間を元に生成されたアバターだ。 

 

ZEPETOという、LINEの兄弟会社である韓国SNOWが作ったアプリ。

 

一言でいうと、登録時に自撮り画面が出てきて、顔認証により、自分のアバターを生成できる。髪型を変えたり、服を着せたり、色々とカスタマイズができる。動作を付け加えたり、もしiPhone X以降の端末を持っていれば実際の自分の表情とリンクさせる機能(Ani文字のように)も使える。

出来上がったものは友達にLINEスタンプとして送ったり、インスタなどのSNSでシェアしたり。

友達とZepeto上でつながれば、冒頭の写真のように、アバター同士の写真撮影もできる。

僕のある女友達Aさんは、Aの女友達BとBの彼氏との2ショットのZEPETO画像をLINEで送られきているのを見せてくれた。こうゆうカップルで楽しむ使い方もある。インスタには少しシェアしづらいような内容は、プライベートネットワークでシェアする。

ãzepeto coupleãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

既存の写真と組み合わせたりできる。

 

f:id:kayaba_akihiko:20181223020605j:plain

 

 

 

www.youtube.com

apptopi.jp

 

ZEPETOに関する基本の解説はここまでにして、こっから先はなんで流行っているのかなど色々考えていきます。 

 

単純に自分もやってみたい。。。

流行っている理由は一言でいうとこれじゃなかろうか。

友達にそっくりな、めちゃ可愛いアニメ風アバターをインスタでみたら、自分も試したくなるのが人間のさが。

 

アバター系のサービスは今までもあったけど?

昔もアメーバピグなどアバターを生成できるサービスは色々あった。

ãã¢ã¡ã¼ããã°ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

スマホ時代だと、Snapchatが過去にBitstripsというカナダの会社を買収済みで、「Bitmoji」というアバターの機能は持っている。去年あたりにさらに3DのAR版なんかも追加してきた。

 

www.youtube.com

だがこれらは、顔やらなにやらを用意されている選択肢の中からテキトーに選んでいくだけだ。本当の自分に紐づいた要素がなに一つない。それをシェアしたくなる心理などそこまで発生しない。

それに比べて、今回のZEPETOは割とマジで本人に似ている。

自分のアバターを見たとき、認めたくなったが「自分じゃん・・・!」って思ったし、

冒頭の友達の写真なんかもめっちゃ激似だ。

 

シェアしたくなる心理

ZEPETOはまず存在を知った瞬間に、自分もやってみたいという心理、そして結果をシェアしたいという心理が働く。

自分のアバターがどんなのになったかを友達に見せたいし、似てるか似てないかの感想も聞きたい。 逆に、友達のアバターがどんな感じなのかも見てみたい。

 ユニークなアプリなため、友達にもオススメしたくなる。この前会社の先輩にもオススメしてアバターを生成させた。登録時のアバター生成が気に入らないようで、オフィスデスクで何回も自撮りし直していたw

 

試したくなるのとシェアしたくなるのは、インスタで流行ったエムグラム診断とかもそうですね。(わたくしが勝手に尊敬している関口舞さんが作ったプロダクト)

é¢é£ç»å

 

すぐ飽きる?それとも使い続ける?

インスタで一回シェアしたら、シェア欲はそれでほぼ満たされる気がしている。

毎日このZEPETOのアバターをインスタに投稿するのはイメージつかない。

もちろん、最初は自分一人のアバターのシェアだったのが、次は友達のアバターとの2ショット、次は背景を旅行先の風景に変えてなど、バリエーションは色々出せそうではあるが。運営側も、いろんなコンテンツを用意してきている。

 

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一回で終わらせない、面白い仕掛けだなと思う。

 

バーチャルのストリート上で知らないアバターを見つけて繋がれるみたいな機能もあったりする。「ゼペットストリートタウン」に入ると、以下のような画面になる。

二人とも通りすがりで出てきた他人だ。

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アメーバピグのように自分の部屋を作ったりもできる。

 

このように、一回シェアして終わりではなく、ZEPETOのアプリ内で遊べる要素も結構ある。

それでも、若者が毎日毎日絶えず使う、LINEやTikTok級のメガサービスに化ける未来は今のところ見えない。まだサービスを完全にやりこめていないので、結論を出すのは早いかもしれないが。

 

ただ、VR時代にはめちゃくちゃ化ける可能性あり?

VRの世界では、「空間」が存在する。空間ではアバターが必ず必要になる。

Facebook SpaceというFacebookが出しているVR SNSアプリでは、

Facebook上の写真から自分のアバターを自動的に生成してくれる。

ãFacebook space  vr mark avatar demoãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

VR上のアバターは必ずしも自分そっくりなキャラ路線になるとも限らない。

日本のVRスタートアップなんかは、この画像のようなアバターだ。

これはこれでユニークで面白いとも思う。

ãcluster vrãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

なにはともあれ、VR時代というのはくるであろう未来だ。

友達と実際に会っていない時に繋がるってなったら、当たり前に使うのがVRってなる未来は、10年以内に起こる。JKは部活が終わった後、家でVR にログインして、友達とハングアウトする。これについては奥が深く、今度がっつり書く。

そうなったら、アバターっていうのは「毎日」使うのが必須の道具になる。

毎日みんなに見られる、もう一人の自分になる。出来るだけ可愛くてイケてるものにしたいはず。LINEのプロフィールアイコンなんかよりも重要度が増す。

Facebookが自動的に過去の投稿写真から作った雑なアバターなんて嫌なはずだ。

ZEPETOのように、可愛く盛れた自分のキャラを、好きにカスタマイズしたアバターの方がいいに決まっている。

(まあ、Z世代はそもそもFacebook上に写真なんて1枚もないのだが・・・)

 

おまけ

実は僕も1年前にZEPETOと似たようなことを考えたことがあった。開発には移していなく、あくまでアイデアベースだ。

きっかけはインスタにて、人の実物写真からピクサー風のキャラクターを書いてくれるデザイナーを発見した時だ。

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フェースブック級になれないと思ってやめたっぽいですw 調子乗ってんなぁ

この後わりとすぐにスナチャが3D AR出してきてやる気半減したのもあり。

 

とりあえずZEPETO、

この手軽さとこの完成度とこの今時UIで仕上げてきたSNOWに拍手です👏👏👏

 

(終わり)

ほんじゃあまた来週!

 

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SNSってなんだろうか?

出張帰りの時差ボケで朝更新できませんでしたすんません。

という言い訳をさせてください。

(まだ一度も8時に更新できた試しがないw)

 

仕事の収穫もあり、驚きや感激も色々あったものの、

自分的な一番のハイライトは、帰りの空港で起きました。

 

今回自分の部署からは僕一人の出張だったので、

たまたま帰りの便が同じだった他部署の部長と空港までご一緒させてもらうことになり。

 

チェックイン手続きや荷物チェックなどひととおり終えて、

部長「俺ちょっとぶらっと見ようと思うけど、どうする?」

「僕も付いて行ってもいいですか?」

部長「うん」

 

空港内のブランドショップを一つ一つ回りました。

最初に入ったお店にひときわ輝くカバンがあり、 

部長「これマジでめっちゃかわいいなぁ・・・」

店員さんに熱心に質問したり、写真を撮ったりしていた。

めちゃくちゃ気に入った様子で、どうやら奥さんへのクリスマスプレゼントに買おうか迷ってるらしい。

 

僕もあるリュックを見てたら、(ヒカルが持ってた気がしたから見てただけ)

「○○くんは○○のブランドが好きなの?」

「ぼく物欲皆無なんですよねー...」(YoutubeTikTokあれば十分だわ)

「おれもそうなんだよ」

 

他のお店を回りながらも、

「どうしようかなぁどうしようかなぁ」

ずっと迷ってる様子w

 

とりあえずラウンジに入りひと休憩。

 

ビールで乾杯したら、奥さんからちょうどLINEがきた。

 

LINEでさっきカバンの写メを送っていたみたいで、

時差があるものの、たまたま相手が起きていたようで。

 

「か、か、かわいい...!!!」

 

「クリスマスプレゼントこれにしようと思ってるんだけどどう思う?」

 

「だ、だ、誰の?!?!?!」

 

「浮気相手の」

 

 

という仲良しなやりとりをラインでしている。(奥さんの反応かわいいww)

 

もう飛行機の搭乗時間まで10分を切っている。

 

ギリギリまで粘る。 

 

僕「めっちゃ迷ってますねw」

 「この一連の迷ってる姿を動画で撮って奥さんに見せたいですw」

 

部長「ww 値段がなぁ・・・w」

「でもあれめっちゃ可愛かったんだよなぁ」

 

僕「一つの物にそこまで良いなとか可愛いなって思えるのって珍しくないですか?笑 

その感覚は大切にしてもいいんじゃないですか。」

「って、どの立場から言ってんだって感じすねすみませんww」

 

部長「いや、その通りなんだよね。物欲ない身からしたら、確かに本当にレアなんだよねw」

 

もうちょっと迷う

 

LINEで、 

 

「決めた!買うわ!」「たまにはいいよね?」

と送り、 

(多分かわいい!って返信きた時点でもうほぼ決めてたんだろうな〜)

 

立ち上がり、

「じゃあちょっと行ってくるわ。」

振り返りながらそう言う彼は、仕事中のいつもの威厳とか、

みんなを笑かそうとしてるお茶目な姿とかとはまた違くて、

生身のその人をみれた気がしました。

 

そしてついでに先週書いた記事を思い出したりもした。

奥さんが視界にログインして、プレゼントを一緒に決めていたら、

また違った体験になるんだろうなって妄想したり。

kayabaakihiko.hatenablog.com

 

もちろん、各媒体にはその媒体なりの良さがある。

LINEの画面を眺めて奥さんからの返信を待つ彼の表情は、

リアルタイム通話のアプリだったら見れなかったに違いない。

 

てか大切な人がいると、物欲がなくても足を止めて、

色々想像しながらキラキラした目で売り場の物を見ちゃうんだろうな。

面白いなぁ。

大切な人などいない僕なら余裕で素通りするからなぁw

 

で、結局何が言いたいか?w

 

登る山を決めたら、人生の半分が決まる。

 

孫さんの言葉。

 

ぼくも2015年にIT・スタートアップに決め、

2017年の頭にITの中でもさらに領域を決めたので、

そうゆう意味で2年前からすでに登る山は決まっているが、

それでも改めて思いを裏付けるような良いもの見れた。

 

と言う自己満日記w

 

最後に、リッチマンプアウーマンで一番好きなシーンを載せておく

 

www.youtube.com

 

グラハム・ベルという男は、なぜ電話を作った?

 

事実はわからない。

 

でも、僕はこう思う。

 

遠くにいる恋人の声が聞きたかった。

 

それか、心配ばかりする母親に、無事を知らせて安心させたかった。

 

メールに写真をつける機能だって同じだ。

 

離れてる人と、同じものをみて、一緒に笑ったり、喜んだりしたい。

 

そう思ったから作ったはずだ。

 

ITの中心には、いつも人間がいるんだ。

 

僕らの仕事は、たぶん、大切な人を思うことから始まるんだ。

 

君たちにも、そうゆう人がいるだろう。

 

だったら、その人のために作ろう。

 

ここで。

 

 

 

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5年後に流行るSNSは?

日曜 朝 8:00投稿が頭をよぎりつつも、朝の4:00まで飲んでたカヤバです。

すみません。

 

#一番美しい風景

 

TikTokでよく見かけるハッシュタグ

 

t.tiktok.com

t.tiktok.com

t.tiktok.com

 

t.tiktok.com

 

こんな感じの、ものすごく綺麗な景色と音楽が重なり合う素晴らしい動画をTikTokで結構見かける。

めちゃくちゃ広大な大自然を、数センチしかないスマホで見ないといけないのはやはりすごく勿体無い。

とはいえ、見づらいなとか不満は一切ない。すでに100点満点。

 

だけど、これらのコンテンツをARメガネやVRメガネで視界一面で体験することを想像したら、一度でも体験したらもう戻れなくなるくらいリッチすぎる体験になることが容易に想像できる。

(もちろん、コンテンツの内容次第ではスマホ動画でも十分なものもある)

 

スマートグラスによる視聴は視聴者にとって満足度が何倍にも上がりそうだが、

投稿する側にとっても変化がある。

 

若者文化の最前線:DJ社長が率いる『レペゼン地球』の正体 - ⛄toricago🌈

この記事からの抜粋 

実はライブ開始前には撮影禁止とアナウンスされていたのだが、ギリギリに到着したので、それに途中まで気づけずに、最初はスマホを取り出してしまっていた。そして最初の曲の途中で、TikTokのために15秒を撮影しようと必死にかっこいい動画を撮影。後日、レペゼンの曲を聞くだけでライブ中の感動が蘇ってくるんだけど、この最初の曲だけは蘇ってこない。なぜかと言うと、知らず知らずのうちに意識がスマホに行ってしまっているからである。これはすごい貴重な気づきで、我々はソーシャルのためにあらゆる体験を写真や動画を収めようとしている。しかしそれによって感動が失われていることには無頓着である。 

 一番良い瞬間にこそ、みんなスマホを取り出して撮影する。

お店からサプライズで友達の誕生日ケーキが出てきた時に、

5人くらいがみんなスマホで撮影している経験はよくあると思う。

 トレードオフの関係にある。

 

今後アップルのスマートグラスが普及して、スマホを手に持って瞬間を捉えることから解放されたら、次は何が起こるのか?

最初は、InstagramTikTokが視野角いっぱいの動画を取り入れる。

VR/AR時代のスタートアップも参戦する。

人々は、XR(VR+AR)メガネで、人間の視野角いっぱいの動画を撮影して、それを見る体験に徐々に慣れていく。

最初に書いた、TikTokに出てくるような感動的な風景をまるでそこにいるかのように味わえるようになる。

別に絶景に限ったことでもない。スポーツの動画、文化祭の動画、レストランの動画、いろんな動画が溢れかえってくる。

絶景動画ほどの感動はないかもしれないが、こうゆうおもしろ動画でも対応していく。

t.tiktok.com

 

これが当たり前になった後はどうなるか。

 

視野角いっぱいの動画を非同期に消費する体験から、

同期(リアルタイム)に消費する体験に特化するスタートアップが出てくる。

 

ニューヨークに一人旅した人がいたとしよう。

以下のような動画をスマホでとり、Instagramのストーリーに投稿するのが今だ。

t.tiktok.com

ニューヨークを1時間歩き回っている最中、ずーっとスマホで動画を撮ってる人はいないだろう。手にスマホを持って、景色を写しながら歩くというのは、目で見て体験することとトレードオフにあるからだ。なによりめんどくさい。(そもそも1時間の動画なんて撮る価値もない。投稿先は誰も見ないIGTVくらいだろう。NYの風景なんてコンテンツにそんな変化ないから、雰囲気が伝わる10秒だけ切り取れればいい。)

 

スマホがメガネになったら、「撮影」することのハードルが著しく下がる。

ニューヨークを歩き回りながら、動画撮影を常にONに選択すれば、

今までとなんら変わらず、自分は歩き回るだけで、自分の視界を勝手に動画におさめてくれてる。それをフォロワーにリアルタイム公開する。

そこに、SNS上の友達がXRメガネをかけた状態でログインしてくる。

友達はアプリ上で、「ジェームズくんの世界に入る」ってボタンを押した瞬間に、視界がジェームズくんの視界に入れ替わる。

友達がコメントをしていく。

「おいジェームズ、そこの店入ってみろよ!」

「おいジェームズ、そのTシャツお土産に買って来てくれww」

「おいジェームズ、右にいる女の子日本人っぽくないか?話しかけてみてww」

ジェームズくんの視界には友達からのコメントがニコ生のように流れていくことになる。

 

 

デスクトップPC時代のニコ生やUSTREAM

スマホ時代になって、確かに物理的には、誰でも、いつでもどこでもライブ動画を中継できるようになった。ツイキャス、インスタライブ、LINE LIVESHOWROOMと色々出て来た。

それでも、どれもSNSの王者とは言い難くまだパッとしないのは、まだスマホの制約を受けているからだ。

今はアイドルやアーティストがファンと繋がるための手段として使うのがLINE LIVESHOWROOMだ。

この前の記事でも触れたが、Youtubeのような「メディア」ではなく、「SNS」の世界で王者になるには、一般人も投稿するプラットフォームにならないといけない。

kayabaakihiko.hatenablog.com

一般人がインスタライブをやる頻度はそう高くない。

一般人目線ではライブ配信はまだ王道ではない。

どこかお出かけした時にずっとライブ中継するのは上述の通りハードルが高い。

XRでハードの制約が取っ払われる。 

 

PC時代:

後日旅行から帰ってきたらまとめて写真をFacebookに投稿

スマホ時代:

旅行中に写真をとり、その場でInstagramやSnapchatに投稿。反応もわりとすぐ返ってくる。「リアルタイム」的な体験(Wifi問題がある時は帰国してから)

XRメガネ時代:

旅行中に本当にリアルタイムでライブ配信する。

視聴者のコメントorボイスチャット次第で旅行者のその場の行動も変わるので超インタラクティブ体験

スマホ時代もライブ配信アプリは存在していたが、一部のインフルエンサーやアーティストが投稿することにとどまっていた。

 

そういえば『人生の勝算』で前田祐二さんがこんなことを言っていた。

SHOWROOMを、日本初世界一の事業・サービスに仕立て上げ、Googleを超えたいと思っています。

え?どゆことぉぉぉ!!と、SHOWROOMヘビーユーザーの自分でも正直違和感を感じた。

それは、ライブ配信=アイドルが画面の前でおしゃべりしてるアプリ

というイメージがあまりにも強いからだ。今はね...!

 

前田さんが描いてる未来はわからない。

VRプラットフォームのClusterのような有名人やVtuberライブ配信する空間を考えているのかもしれないし、今回の記事のような、一般人も進んでライブ配信をする、SNSの延長の世界を考えているのかもしれない。多分後者だろう。

 

ライブ配信Googleに勝つには、これしかないと思う。

 

アップルがARメガネを出すのが2020年。遅延も加味して、普及するのが2025年頃だとしたら、その頃には余裕で5Gも普及している。

ブロックチェーンP2P技術で、もしかしたらサーバーすらいらない世界により、膨大な動画通信量によるサーバーコストもかからなくなるかもしれない(ここの領域は超無知なので超テキトーですw)

 

なんにんせよ、ハードウェアが普及するまでは何を言っても妄想で終わってしまう。

アップルはよ!

 

とまあここまで書いてきたが、2年前も同じようなこと書いてたわw
kayabaakihiko.hatenablog.com

 

ほんじゃあまた来週日曜日!

 

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インスタの寿命が伸びた話

ブログの週1配信を決めました!

日曜朝8時配信と宣言しておきながら、しょっぱなから遅刻です( ^ω^ )

 

昨日?からインスタのストーリーに新機能が追加された。

これはただの、頻繁にあるインスタの1機能追加に見えて、実は

 

Instagramの存亡に関わるレベルで!めちゃくちゃ重要

 

だったりするのではないか?

 

以下の写真のように、あらかじめ親しい人リストに誰を入れるかを選んでおき、

ストーリーに動画を載せる時には、全員に公開するか、この親しい人リストに共有するかを選べるという機能だ。

 

f:id:kayaba_akihiko:20181202160853p:plain

 

なぜこれがそんなに重要なのかと言うと、

 

アメリカの若者がFacebookからSnapchatに逃げた理由

以下わざわざ解説するまでもないくらい自明だが、

フェースブックは親友、友達、恋人、家族、知り合い、上司、先生など、ソーシャルグラフ上の全員をなんの躊躇もなく一つのタイムラインにぶち込んだ、非常に雑で強引なSNSだ。そんな空間に、昨夜のパーティーではめを外しているセルフィー動画など載せられるはずがないだろう。

その結果、Facebookの日本人の間での使われ方は、

【近況報告】私事で恐縮ですが、このたび結婚することになりました。

【近況報告】私事で恐縮ですが、このたび米国留学をすることになりました。

【近況報告】私事で恐縮ですが、このたび3年間お世話になった会社を辞め、

【近況報告】私事で恐縮ですが、先日痴漢で捕まり、刑務所の方でお世話になることになりました。変わらず楽しい日々を送っております。

 

という、1年に1回浮上するかしないかという謎なオフィシャル近況報告な場になった。

これもギリギリミレニアル世代までで、Z世代はそもそもフェースブックを入れてない。

僕はミレニアル世代なのでFacebookはまだ入れている。SNSとして使っているのではなく、情報サイトとして使っている。上の世代はまだFacebookを多用するので、IT/スタートアップ界隈の著名人をたくさんフォローして、タイムラインで情報収集をする。

Smartnewsを開く感覚でFacebookを開く。

 

Facebookが普及するとともに、若者がワクワクする隠れ場のような空間から、オフィシャルな謎空間に進化(退化)していってる間に、iPhone普及の波を見事にとらえたのがSnapchatだ。アメリカのティーネージャーは、素を出せるこっちのアプリに逃げていった。

 

日本ではSnapchatがマス普及する前に、Snapchat機能をパクったインスタが普及してしまったので、

アメリカでのFacebook→Snapchatの流れは、日本でのFacebookInstagramと置き換えられる。

Facebook→Snapchatの流れは非常に奥が深く、ただ親や会社の人が入ってきて居心地が悪くなったという理由だけで片付けれらるようなシフトではない。

ぼくのバイブル本である以下の本に全てが記されているが、残念ながら日本語訳されることはないだろう。上述のようにSnapchatは日本にくる前にインスタにパクられアジア進出の機会を絶たれたので、日本のビジネスマンにとってこの本の需要は薄い。だが、SNSに興味がある人にとっては超必読本だ。脱線してしまった。

https://www.amazon.co.jp/Turn-Down-Billion-Dollars-International/dp/1250108616

é¢é£ç»å

 

親しくない人とも繋がっていくInstagram

TikTokの台頭はあれど、今でも一番強いSNSInstagramだろうし、女子高生、女子大生、みんなが毎日使うSNSだ。

それでもここ数年は微かに違和感を覚える。

ストーリーで流れてくるコンテンツがつまらなく、基本無表情で消費するコンテンツだってのは個人的に思っている文句だが、

それとは別で、インスタグラムもFacebookがたどったようなソーシャルグラフごちゃ混ぜのSNSになってきている。

プライベートネットワークではなく、完全にソーシャルネットワーク

 

ここ5年でInstagramはどんどんソーシャル化していった。

リアルで繋がった人と、オンラインで繋がるときはとりあえずインスタで繋がる。

初めて会った人とはラインではなくインスタを交換するケースも全然多い。

フォロワーが500人とかいる中で、もはや外行き用の自分しか見せれない場にどんどんなっている。

 

これは極端な例だが、知り合いの女子高生は、

クラスの友達には内緒で付き合ってる彼氏と遊びに行ったら、

その事実を知ってる数人としか繋がっていないSnapchatのグループに写真・動画を載せたりする。

 

Snapchatが勝てるとしたら、Instagramがどんどんオフィシャルになっていっていく間に、創業以来フォーカスしてきたアンチフェースブック路線、すなわち「プライベートネットワーク」にひたすらに集中すること。だよなあと思っていた。

 

と言っても、今までのインスタでも、投稿を全員に見せざるをえなかったかというとそうでもない。

自分のストーリーを見せたくない人がいる場合、その人のプロフィールページに飛んで、設定から「ストーリーズを非表示にする」を選ぶことで、対応はできた。

f:id:kayaba_akihiko:20181202154604p:plain

自分も数人にはこの設定を施しているw

だが、そんな人にも、別に見せてもいい投稿であるときもあれば、これはここまでの関係の人にしか見せたくないなってのがある。一切見せたくないってケースはレアだと思う。なので一種の完全ブロックに等しいこの機能は万能ではなかった。

 

また、特定の人、一人にだけ送ることもできた。

 

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送信先を押して、誰か一人を選ぶ。

これはSnapchatに酷似した機能で、よく使う。

写真or動画を受け取った相手は、一回しか見れない。

ストーリーは基本的には24時間以内であれば何回でも見れるので、使い方がまた少し違う。Snapchatにより近しい。

これも良い機能だが、たまに使う機能にすぎず、万能ではない。

基本的にはインスタは全員に向けてストーリー投稿する使い方が普通だ。

 

Z世代ともなれば、上述のようにSnapchatと使い分けたり、インスタで複数個アカウントを作ったりして対処している。

 

そんな中で、冒頭で記載した、今回の親しい人リスト機能の追加はインスタユーザーにとっては救世主的存在だ。

あらかじめ作った親しい人リストにだけ、動画を公開できる。

InstagramFacebookがたどった失敗を繰り返さずにすむ。

僕もこれを機に、ストーリー非表示設定にしていた知り合いの設定を元に戻そうと思う。

 

個人的にはつまらないインスタははやくDisruptされて欲しいと思っているので、

TikTokを応援している。

kayabaakihiko.hatenablog.com

 

また、TikTokの最新動向をおっさんがまとめている記事はこちら。

 

toricago.hatenablog.com

 

ほんじゃあまた来週日曜!