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新時代のコンピューティングプラットフォーム(VR/AR/MR)のOSをおさえるのはどの巨大IT企業か?①

(仰々しいタイトルにしてしまってすみません・・・笑)

ところで、パソコンって使いづらくないですか??基本的にはウィンドウ1個しか開けず、いちいちウィンドウを切り替えないといけませんよね?Chromeでなにか検索して、次にエクセルに移って、またChromeにいって、、、みたいな。

画面の左右で分けて2つウィンドウ表示させるのもありですが、ちっちゃいですよね・・・(デスクトップ用のMacとかだったらけっこう大きくて何個かウィンドウ表示させられますが。)

スマホに至っては、もっと小さくて不便ですよね。。。わずか5cm×10cmのちっぽけな画面を1日何時間も覗きこんでるんです。

では、次なるコンピューティングプラットフォームのVR/ARだとどうなるのか??

使えるスペース無限大ですよね。

同時に何個もウィンドウ開けます

まさにアイアンマン的世界ですね。(アイアンマンはAR(拡張現実)よりですが。)

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10年後は当たり前にこんな感じの世界になってるでしょう。今のマイクロソフトのホロレンズでは既にそんな感じのことできます。

www.youtube.com

でも現時点で、VR上でもこれができたらよくないですか!?!?

VRのOSが出来上がったら、おそらくホーム画面は、VR空間上にテニスボールサイズのアプリがたくさん浮いているのでしょう。(Webブラウザ経由のPCよりも、アプリ経由のスマホに近い形になるのではないかと思います。)

おそらく、頻繁に使うfacebooktwitterinstagram、エクセル、パワポ、メモ帳、gmailyoutubeなどのアプリは、テニスボールくらいのサイズで、球体で宙を浮いてると思います。それを掴むと、アプリ起動といった形式ではないでしょうか。それ以外のものは、Chromeの球体からアクセスしていく感じでしょうか。スマホとおんなじです。(テニスボール型ではなく、ふつうにタッチパネル形式で、2Dのアイコンがたくさん板にのっかっていて、その板が垂直に前方にあるっていうほうが普通かもしれませんねw)

前方にパワポ開いて、右にgoogle検索でリサーチ用のウィンドウ開いて、左にLINE開いて、って感じでしょうか。360度空間でマルチタスクが可能になりますね(仕事で使うなら椅子に座っていて、いちいち後ろ向くのも面倒くさいので前方180度に限定されるかもしれません)。ハンドモーション(おそらくLeapMotionのインプットデバイスを使用することになる)でウィンドウを拡大縮小したり、左右上下に動かしたり、ウィンドウを入れ替えたりもでき、VR空間上に表示されたキーボードにタイピングして入力していく、あるいは音声入力。ファイルを削除するときは、3Dのファイルをつかんで、どっかの方向に向かって投げる動作をして削除することになるかもしれません。1人で使うだけでなく、複数人使用の共同アカウントをつくれば、2人以上でVR空間を使うこともできます。(これについては後日メリットを書きます。リンク参照:◯◯◯)

こんなOSが作れたら、半端なくないですか??絶対売れるじゃん!!

(OSは数百から数千万行のコードを書かないといけないらしいので、リソースの壁が立ち塞がりますが)

 

とりあえず、やってるとこないのか?ということで以前リサーチしてみました。

  

LeapMotionの人が、いろいろおもしろいことやってました。

blog.leapmotion.com

www.youtube.com

これの12分15秒あたりからですね。(この動画は最初から全部超面白いです)

ですがこれはイメージ図で、製品化はされていません。

 

製品化されているものも!! 

 

Virtual Desktop(Steam:Virtual Desktop

オキュラスとHTC Viveに対応しています。

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おぉすげえ!って思うかもしれません。でも、惑わされちゃいけません。これ、ただPC上のデスクトップを、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)越しで映してるだけです。オフィスでまわりに人がいて集中できないとか、机や部屋が汚くて集中できないって人にはニーズがあるかもしれませんが(そのためだけにVR酔いも覚悟の上、重いHMDを頭に装着するとは思えませんが)、VRによって、PCという制約された画面から解放されたい!!っていうニーズには1ミリも応えていませんよね??

 

いや、でもVirtual Desktopの紹介動画でこんなシーンが出て来たぞ!!

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いいえ、惑わされちゃいけません。

「If you have a multi-monitor setup」って言ってます。ようは、現実世界で机に2台PCという設置してマルチモニター設定にしてる人は、VR上でも上記の画像のようなことができるってことです。360度の空間に、googleの検索ページやエクセルやyoutubeの画面をずらーっと10個くらいVR空間に並べようと思ったら、現実世界で机に10個PC設置しないといけないってことです。一ミリもパソコンスクリーンの制約から解放されていません。唯一の利点は、拡大縮小ができるため、1個のウィンドウを、通常のPCスクリーンよりもデカく表示して見れるといったことくらいでしょうか?プロジェクターみたいな感じですね。

 

こんなシーンもでてきます。

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これも惑わされちゃだめです。

ウィンドウやらアイコンやらを個別にVR空間で配置し直しているわけではありません。これは「Transparentモード」を有効にしているだけで、デスクトップの背景を透明にすることで、スクリーンの枠が見えてないだけです。ようは1枚目の写真と全く同じ状態です。

 

とりあえずVirutal Desktopはあかんって分かりました。じゃあウィンドウを360度にずらっと配置して並べるには何をしないといけないのか?

OS(オペレーティング・システム)を1から作り変えないといけないのです。

 

(続く!)

kayabaakihiko.hatenablog.com

VR(仮想現実)の本質を考えてみよう ~VRはなぜ没入感が生じるのか?~

家でテレビを見てるとき

皆さん、TSUTAYAで借りてきた映画を家で見るとき、あるいはパソコンやスマホで映画や何かしらの動画を見るとき、その世界に没入してる感覚になりますか??

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ならないと思います。

なんで没入してる感覚にならないと思いますか??

家でテレビを見てる時、当たり前ですが、そこにはテレビっていうデバイス、テレビがのっかってる台、テレビの後ろの家の壁、近くの窓、自分とテレビの間の床、ソファー、椅子、あらゆるものが目に入りますよね??

これらの余計なものが映るから、「自分はいま家にいて、テレビの中の映像を見ている」って思っちゃうんです。

パソコンで動画見るときも同じです。机、マウス、キーボード、机に並んでる本や書類、部屋のドア、壁、鉛筆入れ、床、あらゆるものが目に入りますよね??

これが、「俺はいま机に座っていて、パソコンをいじっていて、パソコンで映画を見ている」

っていう感覚にさせるんです。

 

映画館はなぜ暗いのか?なぜIMAXは没入できるのか?

ここでまたクイズ。

皆さん、なんで映画の上映中は映画館が暗くなると思いますか??

一瞬考えてみてください。

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「そのほうが映画に集中できるから」

って思う人がけっこういるんじゃないかと思います。

じゃあ質問を変えましょう。なぜ暗いと映画に集中できるんですか?

「スクリーンがくっきり目立つから。」

はい、そうです。明かりを消したほうがスクリーンのライトの照射がくっきりしますよね。寝る前にスマホをいじったりしてるとき同じですよね。白い光がピカッと。

ですが同時に、暗くしたとき、もうひとつの効果もあるんです。

それは、スクリーン以外のものが見えにくくなるんです。映画館なら、他の観客たち、前の席の人の頭、上のほうの照明、通路、座席、入り口など、スクリーン以外のものが視界から見えにくくなるはずです。(もともとスクリーンがドデカいため、スクリーン以外のものは見えにくいですが。)

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試しに夜、部屋を完全に真っ暗にして、PCで何かの音楽付きの動画でもを見てください。びっくりしますよ、PC画面しか見えなくなります。ふつうに見るよりも何倍も没入できますよ

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これ、ある意味、没入体験なんです。

ある世界に没入するには、その世界以外のものは見えちゃいけないんです。その世界以外のもの(現実世界のもの)が見えた瞬間、「あ、いま自分は現実世界にいて、違う世界を見させられてるだけだ」って無意識のうちに思ってしまうからです。

家の小さいテレビで映画を見るより、IMAXのドデカイスクリーンで見たほうが没入感あるのは、スクリーンが大きくて迫力があるからっていうだけではありません。(もちろんそれも一要素ですが)

スクリーンが大きいから、それ以外のものが見えにくいからです。

VR(仮想現実)だとどうなるか??

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現実と同じ360度の視界だから、没入できる。主観(1人称)の視界だから、没入できる。

いや、違うかもしれないと思いました。

360度全方位の視界が可能だから、→どこを見てもその世界のものしか見えない(現実世界のものが一切映らない)→没入感が生じる。

HMDを装着して前方の180度しか見ていなくても、あるいは限られた90度しか見えてなくても、没入感はまあまあ生じるはずです。(もちろん、360度になると、没入感はさらにプラスされて理想に近づくのは言うまでもありませんが)

 

こうゆうふうに言うと、次のように考える人もいると思います。

いや、VRは、高解像度の映像が、360度の視野が、360度のオーディオが、モーショントラッキングが、奥行きが、立体感が、質感が、包囲感が、動感が、レーテンシーが、視野角が、インタラクティブ性が、etc が没入感を形成させるんだよ!!

 

もちろんそれらも必要な要素だと思います。人間の知覚能力および知覚する実際の物事に最も近い状態で再現することがベストなのは当然なはずです。ただ、それは没入感を生み出すためのプラスアルファの部分かも?

とここまでパンピーが偉そうに語ってしまってすみませんwww あくまでいまのところの仮説です。

実際僕は漫画喫茶の中の廊下のど真ん中で、Gear VRを体験したとき、まわりに通行人がたくさんいるのに、全く恥ずかしげもなく、1人で「おぉすげぇ!」とか言いながらはしゃいでいました。

 また、HTC Viveを体験したときは、まわりに観衆がいることなど完全に忘れてしまって、動き回ったり、コントローラーを振り回したりして、ライトセーバーで遊んだり、ゾンビを撃つことにすっかり集中していました。

現実世界の映像が一切映らないから、没入しきれて、全く恥ずかしくないのです。

そして、オキュラス体験中にヘッドマウントディスプレイ装着時に下にわずかに隙間から現実世界が見えると、せっかく没入してたのに、かなり幻滅しちゃうんですよね。

視覚だけでなく聴覚でも同じ。

上記の話は、視覚だけでなく聴覚も一緒だと思います。

ある世界に没入するには、その世界の音しか聞こえちゃダメです。

親の夫婦喧嘩の声がめちゃくちゃ響いてくる環境で、音楽の世界に没入できますか?

無理です。音楽世界に没入するには、現実世界の音を完全にシャットアウトしなければなりません。だからそうゆう雑音・外音を遮断するノイズキャンセリング機能があるヘッドフォンが売れてるんです。ちなみに音を大きくすればするほど没入できます。

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これが聴覚です。聴覚は今までも既に没入できていたんです。(ただ、聴覚でどれだけ没入できていても、目の前で夫婦喧嘩の視界が見えてたら、没入感覚が薄れます。スターウォーズの音楽トラックを大音量で聞きながら、かつ視界もスターウォーズの世界ならば、さらに没入できます。このように、聴覚と視界はセットです。)

 

電車で音楽聞くのはAR(拡張現実)!?

ちなみに、通常の音楽視聴はある意味AR(拡張現実) の一種なんです。

通勤途中に音楽を聞く行為。これは、本来ならば聞こえてこないはずの音、デジタル情報である音を、現実世界に組み込んでるってことです。現実世界の音を拡張してるってことです。

 

 

アニメ 『ソードアート・オンライン』から考えるSNSの未来とVR(仮想現実)の魅力

日本のアニメ、「ソードアート・オンライン」からVRの魅力(VRの魅力は腐るほどあると思いますが、そのうちいくつかを紹介します。)について考察してみます。ソードアート・オンラインってなんぞや?って人は以下のリンク記事読んでみてください。竿なら任せろ!って人は読み進めてくださいw

1 ソーシャル性

会ったことない人と、仮想空間上で会って、言葉を交わして、一緒に何かを体験していって、絆を深め合う。ソードアート・オンライン(SAO)では友情と恋愛が炸裂しまくり、主人公の感情に変化起きまくりの世界なんです。もうほぼ現実世界と変わらないんです。

でも考えてみたら、今のインターネット空間もSAO的VR空間に近いじゃないのって思ったんです。こうやってブログを書いて発信して、それを読んでくれる人がいて、2ちゃんで知らない人とだべったり議論したり、マッチングアプリで知らない人とチャットしたり。

kayabaakihiko.hatenablog.com

でもこのソードアート・オンラインでは上述したように人間関係のレベルが明らかに違います。レベチです。現実世界そのものなんです。それを感じさせるシーンは大量にありますが、

例えばこの会話。(ネタバレ回避の方は注意)

 

「なぁアスナ、俺たちの関係って、この世界だけのことなのかな」

「怒るよ、キリト君。たとえここが仮想世界でも、私の気持ちは本物だよ。もし元の世界に戻れたら、私、絶対キリト君ともう一度会って、また好きになるよ。」

 

 さすがアスナさん・・・。

これが2ちゃんねるtwitterマッチングアプリで絡んだだけの相手だったら、ここまでの情を抱きますか??www

なんで今のコミュニケーション媒体じゃそうはならないのか??

今のインターネット上の知らない人同士の交流はテキストメインだと思います。頑張っても音声の会話くらいじゃないですか?昔流行った斎藤さんっていうアプリとか。あるいはスカイプでのテレビ会話くらいです。

ではソードアート・オンラインはどうか?SAOは、本当に一緒にいる感覚があるから、絆が生まれるのでしょう。本当に一緒にいる感覚を実現させる要素は何か?

①主観の視点(アバターを第三者視点で見るのではない。)

②見えているまわりの景色が同じ(=視界の共有)(カフェに友達といるとき、まわりの景色は同じですよね?)

③体の動き、仕草など

④触覚、スキンシップも

⑤表情

⑥音声会話

⑦リアルタイムコミュニケーション(リアルタイムコミュンケーションについては次の記事参照:

kayabaakihiko.hatenablog.com

①から④まではVRならではの要素でしょうPCやスマホ上でこれらは厳しいでしょう。①から⑦のうち、現段階ではVRでは④の触覚と⑤の表情以外はほぼ実現しています。しかし触覚についてはかなり研究が進みつつあり、将来的にVRに触覚も加わっていくというのが業界の認識です。

⑤の表情と⑥の音声会話はスカイプである程度までは分かるでしょう。ですが⑤の表情というのは、スカイプの場合はリアルの表情の映写です。VRアバターの顔のところだけ顔のリアルタイム映像を流し続けるっていうのは無理があるでしょう。なかなか気持ち悪くなると思います。なので、リアルで笑ったという情報を元に、仮想空間内の自分の表情も同時に笑えばいいだけです。(ヘッドマウントディスプレイが邪魔にはなりそうですが・・・)リアルの表情をデジタル情報化し、3Dで生成した顔にリアルタイムで反映させる技術はもうかなり成熟してるっぽいです。(以下動画参照:xxArrayという会社の技術)


したがって今後、外見全てを再現していくことは難しくないでしょう。

 

なにが言いたいか?

SAOの世界はもうすぐやってくる・・・!?

ついにアスナちゃんに会える・・・!!!

ってことじゃなくて、

インターネット上の見知らぬ人との交流の究極の形は、VRによるSAO的世界だ!

ってことです。

2 医療

戦場から帰還した兵隊さんは心的外傷後ストレス障害PTSD)を患ってしまうケースが多いですが、その治療にVRが用いられているのはわりと有名な話だと思います。なぜか患者に、戦場での爆発や銃撃戦など戦争を再現させたVR体験をさせるのです。(いやむしろ悪化させるだろ!!って僕も思いましたが、専門的観点からはそのほうがいいらしいです。詳しくはググってください。)

ソードアート・オンライン(SAO)の第二期では、メインの登場人物は、幼い時に強盗から身を守るために銃で人を撃ち殺してしまったトラウマから、中学生になった今でも銃に関する事柄に触れると吐き気を催し、精神不安定になってしまいます。このトラウマを乗り越えるために、彼女はバーチャールゲームの世界に入り浸り、銃を駆使しまくるキャラクターとして大活躍するんです。不思議とVRの世界では銃を直視できるどころか、他のキャラを狙い撃ちすることも可能になるんです。

この話は完全に将来のVRの活用領域を予見していますね。さすがです。VR元年と言われている今年から6年前の2010年の段階でもうそんなシナリオを書いているとはあっぱれ。(VRは高所恐怖症、閉所恐怖症、人前で緊張してしまうことなど様々な症状に対する治療にも有効なのは有名です。)

 

3 セカンドライフ的要素

SAOにはプロプレイヤーがいて、それでお金を稼いでる人がいます。今でいうyoutuber的存在ですね。お金も存在する世界でして、経済が成り立っていて、職業も存在しています。(昔アメリカで流行ったセカンドライフもそんな感じです)

セカンドライフなんぞや?って人へ

Second Lifeは、3DCGで構成されたインターネット上に存在する仮想世界である。ユーザーはバーチャルな世界で好みのアバターになり、現実の世界とは異なる生活を送ることができる。運営は、アメリカのサンフランシスコに本社を置くリンデンラボ 社が行っている。略称はSL。(Wikipedia

ゆうて、PC上でやるサービスです。(リンデンランボのCEOのPhilip Rosedale氏は新たにVRセカンドライフをつくるべく、High Fidelity社を立ち上げたそうです。) 

 

LINE、2ちゃんねる、もなちゃと、アメーバピグ比較

みなさん、「LINE」と「2ちゃんねる」と「もなちゃと」の3つがあったら、どうゆうふうにカテゴライズしますか??どれとどれ同じ部類ですか?一瞬考えてみてください。

 

 

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僕は最初、LINEと2ちゃんねるは完全に対称的な真逆なものと捉えていました。そしてLINEともなちゃとは同じ部類のサービスだと思ってました。

LINEは「リアルタイム的」サービスで、2ちゃんねるは「非リアルタイム的」サービスだと思ったからです。

LINEはチャット画面を開いていたら自動的にリアルタイムで相手の発言が更新されていく一方で、2ちゃんねるはページを一度更新しにいかないと、最新のコメントが表示されないからです。LINEのほうがリアルタイム性があるコミュニケーションだなと思っていました。一方でもなちゃとはLINEと同じように、画面をいじらなくてもリアルタイムで他のユーザーのコメントがどんどん出現してくるので、これも「リアルタイム的」サービスだと思ってました。

 

でも、もなちゃと(とアメーバピグも)が楽しい理由の一つを考えていたら、あることに気づきました。もなちゃとは、LINEとは180度違うサービスだと。

LINEは手紙やメールに近い要素があります。もなちゃとは、よりリアルのコミュニケーションに近いです。なぜなら、LINEは自分が友達にLINEした瞬間、そのLINEを友達がリアルタイムで見てくれていないからです。友達の目に自分の発信が入るまで、一定以上のタイムラグがあります。(24時間とある友達とのLINEチャット画面を起動していてずっと見てれば別ですが。あるいは、話が盛り上がってずっとチャット画面を開いた状態でお互い矢継ぎ早にLINEを送り合うケースもありますが、そのときはリアルなコミュニケーションよりになっています。)

 

一方でもなちゃと(アメーバピグスカイプのテレビ電話も)は、基本的にその場に自分も相手もいます。席を外すときは、取り込み中っていう表示を加える機能を使ったり、「ちょっと待ってて」というふうに相手に伝えて一時的に退席します。その時以外は、基本的には自分の発言はリアルタイムで相手に伝わるし、その逆もしかりです。これって、リアルのコミュニケーションと似ているんです。友達とカフェや居酒屋で話しているとき、基本的にその会話に集中します。自分の発言と相手の発言はリアルタイム(タイムラグ無し)でお互いに受容されますよね。当たり前のことですが。もなちゃとは相手がリアルタイムでそこにいるっていう確証があるんです。これは百聞に一見にしかずということで、一度もなちゃとを使ってみればわかりると思います。

もなちゃと 入り口 -AAチャット-

 

2ちゃんねるも、相手がその場にいる確証がないので、LINEと同じコミュニケーションツールに分類されます。コミュニケーションにタイムラグが発生します。そうすると、相手がそこにいるっていう感覚がなくなるんです。

関口舞さん ①Lip Inc.の『Lemon』

去年IT系の情報サイトのTechcrunch見てたら、とあるサービスのリリース記事が目に留まりました。人工知能の審査をクリアしないと参加できない、エリートSNSのLemonっていうサービスです。

人工知能で入会審査する大学生限定SNS「Lemon」、ハイレベルな交流サロンは生まれるか? | TechCrunch Japan (たぶんこの記事だったかな?)

人工知能審査うんぬんはわりとどうでもよく、おっ!って思ったのが、

「社交サロンのようなコンセプトで、たくさんの交流、新しいつながりが生まれることを期待しています」、「就職活動について、学校生活についてなど、普段と違うコミュニティーだからこそ得られる情報があります」

などの文句です。

最初は意識高い系の人に特化してるみたいですが、広がっていけば、インターネット上で新たな知らない人との交流、共通の趣味の人を見つけられたりするプラットフォームになりうる!(匿名ではないですが)と思い、すかさず登録してみました。自己紹介や経歴はなるべく意識高い系に見せ、審査余裕でクリアっしょって高をくくっていました。受かったらメールがくるみたいですが、なんとメールが来ませんでした、落選(笑)

 

Lemonの存在も半ば忘れてしまっていた半年後くらいに、兄から突然、「お前と似たようなこと考えてる人がいるぞ」と言われ、とあるブログを紹介されました。「お前みたいに2ちゃんに興味があってうんぬん、」(兄の中ではなぜか僕は相当な2ちゃんねらーとして映ってたみたいですw 高校時代のももクロの時だけなんですが)。どうやらLip Inc っていう会社を経営している関口舞さんという方でした。

インターネットで新しい人に出会うことについて。- 島根の女子高生が京都の女子大生になって、私に会いにきてくれた。 | 関口舞ブログ

確かこの記事だったと思います。(他のインタビュー記事だったかも)それなそれな!!って思いながら読み進めていきました(笑)すると最後のほうに、

 この、当時強く実現したかった、夢見ていたことを形にしたのが、今運営しているサービスである「Lemon」。

おお!!!!俺様を落としやがったあのLEMONか!!!www(冗談です)

そのさらに半年後、実は、「インターネット上で議論したりだべる場」のサービスについてもう1回考え出した先日、参考にするために、もう1度Lemonの審査に挑戦しようと思ったら、どうやら前に登録した情報が残っててそのままめでたく利用開始できました。(審査のクダリがあったのかもよく分からない・・・)意識高い人間の仲間入り\(^o^)/

 

さらにこの関口舞さん率いる(社長は別人みたいですが)Lip Incって会社は後に『Nine』っていう超絶なるサービスをリリースすることになるんですけど、これについても後日書きたいですね。

 

インターネット上の交流には2つある。①知ってる人同士②知らない人同士

インターネット上では2種類の交流があると勝手に思っています。一つが、①リアルの世界で繋がっている友達と、ネット上でも繋がる交流。これはfacebookやLINEなどをはじめとするSNSが代表的ですね。もう一つが、②リアルでは繋がっていない、会ったことがない得たいの知れない人との交流です。2ちゃんねるが代表的ですね。言われてみれば当たり前のことだと思います。

僕はこのうち、二番目の方がけっこう好きなんです。理由は以下の記事を読んでいただければなんとなく理解してもらえると思います。

kayabaakihiko.hatenablog.com


僕はインターネットの魅力の1つは、物理的制限をとっぱらうことだと思っています。これもめちゃくちゃ当たり前のことなんですが、あえて言いたいんです。恋愛で例えましょう。例えば平安時代だったら、生まれた地域の、わずか半径◯◯キロ内の円の中で巡りあう人としか恋愛はできないでしょう。(それにさらに身分による壁も加わってきます)物理的制限MAXですよね。インターネットが登場する前の、20世紀はどうでしょうか?新幹線や飛行機の登場で、基本どこにでも行けるようにはなりました。ですが行った先でたまたま出会った人としか恋愛に発展しません。あるいはお見合いとかですね。輝かしい21世紀の2016年はどうか?インターネットの発達で、マッチングアプリ(出会い系アプリ)やフェースブックなどを駆使すれば、全世界の誰もが恋愛対象になります。(そのアプリに登録している人のみという制約はありますが・・・)

これ、すごいことだと思いませんか!?

恋愛に限らずとも、インターネットで地球の裏側の人と交流しようと思ったら交流できるんです。鎖国時代の江戸時代とは打って変わりましたね\(^o^)/

 例えば、誰かがこのブログを読んでくれていて、そのうちの1人が僕に共感してくれるかもしれません。その人は何年後かには共同創業者になっているかもしれないのです!!これ、すごくないですか??本来だったら仲間を探すときは大学の友人とか会社の同僚とかを当てにするしかないのに。

前者の交流(①リアルの世界で繋がっている友達と、ネット上でも繋がる交流。)はもちろん好きです。頻繁に利用します。

でもせっかく誰とでも交流できるのなら、そっちの恩恵も受けたいし、人類みんながその恩恵を受けるべきだと思うんです。

インターネット上で議論したり、だべる場(ビジネスアイデア備忘録)③

最近またインターネット上の議論する場について考えていて、1年半前に一度作りかけてたサービスについてまた考え始めました。

kayabaakihiko.hatenablog.com


再び考えて、現代版の2ちゃんねるを作ってやろう!っていう結論に達しました。

そこで、なんであのときLobiはダメだと思ったのか?その答えが、LINEをいじってたときにふと理解できた気がしたんです。皆さん、大学生ならサークルの新歓の時期に、100人くらいいる新歓1年生グループLINEにぶちこまれた経験があるでしょう。あるいは就活を経験してる人なら、100人以上いる内定者のグループLINEとかに入ったり。ここでのメンバーって、基本的には自分以外は知らない人である場合が多いんです。(数人は元からの知り合いがいるかもしれませんが)これって2ちゃんねるとかLOBIと同じ状況じゃないか?って気付いたんです。そして、そこでのグループLINEのチャットの内容って、基本的にくそつまんないですよ(笑)(そもそも面白さを求めてねーだろwっていう意見もあると思いますが)

なんでか考えてみたら、これらのLINEグループは、「匿名性が低く」、「縛りが緩いグループ」だからだと思いました。

「◯◯テニスサークル新入生LINE」。「◯◯内定者LINE」。縛りが緩いから、何話せばいいのかもよく分からないので、当たり障りのない話にもなる。さらに、実名だから、下手にそこでしゃしゃり出ることもできません。(どこで人事が目を光らせているかも分かりませんしね・・・ってのは冗談ですw)実名だとぶっちゃけトークもできないですよね。ですがLOBIは匿名に近いにも関わらず、つまらないじゃないか?その通りです。匿名と縛りの緩さどっちかだけじゃダメなんです。両方ないとダメです。

上記のこのグループLINEが、匿名かつ、「◯◯内定者LINE、他の内定どこ蹴ったかをみんな言っていく会」「◯◯内定者LINE、実際ここって給料いいの?について話そう」的な縛りのあるグループLINEだったら、面白くなる気がしませんか??

LOBIも、「ももいろクローバーって10年後もいると思う?」っていうグループだったら議論炸裂すると思うんです。

 

同じ匿名でも、2ちゃんが面白くて、LOBIがつまらないのはここなんじゃないか!って思ったんです。

2ちゃん内でも、「ワンピースについて語ろう!」っていう縛りが緩いスレと、「ワンピースの七武海で最強は誰だと思うか決めようぜ!!」スレだと、後者のほうが盛り上がる気配しませんか?(僕の思い込みかもです)

LOBIは、「グループ」、「コミュニティー」があくまで主役なんです。だから、「ももいろクローバー」グループとかしかないんです。2ちゃんねるは、「話のネタ、お題」が主役なんです。だから「ももいろクローバーって10年後もいると思う?」っていうスレが存在しうるんです。だから2ちゃんは話しあったり議論したりする場に今のところ最もふさわしいプラットフォームだと思った今日この頃です。

 

って思ってたが、今ふと思ったことが・・・。僕が高校と浪人時代にやってた2ちゃんは、縛りが薄いな・・・。ももいろクローバースレと、◯◯予備校◯◯校舎スレ・・・

もう一回出直します・・・

 

(P.S)意見ある人はぜひコメントかメールいただければ幸いです(´・ω・`)