テクノロジーだよ人間だよ

インターネットやスタートアップやテクノロジーなど

"思い出アプリ"TikTokはInstagramを超えられる?

「アガる思い出作っとく?」

 

今年2018年の夏頃、

渋谷にでかでかとTikTokの広告が登場して興奮したことが記憶に新しい。

https://assets.media-platform.com/bi/dist/images/2018/10/02/IMG_20180813_125443433-w960.jpg

 

アプリの謳い文句というのは難しい。

 

なんと呼ぶかによって、訴求力、広まり方にも影響してくる。

 

「アガる思い出つくっとく?みんなのエンタメアプリ」

 

他にもいろんな呼び方ができたはずだ。

 

リッピシンクアプリ

 

ダンス動画アプリ

 

短編動画アプリ

 

それでも、

 

アガる思い出つくっとく?エンタメアプリTikTok

 

と言うような文言を選んだのは彼らの展望が垣間見られる。

 

思い出を作る。

 

ただ見るだけじゃなくて、投稿するアプリだということだ。

 

YoutubeVineのように、

 

一部のインフルエンサーだけがおもしろ動画をあげる媒体ではない。

 

友達といるときにスマホで「動画」を撮るってなったら、

当たり前に開くのがTikTokになったら勝ちなのだ。

Snapchatはできたてのころ、スマートフォンで、どのカメラアプリよりも早くて写真が取れるアプリになることを目指した。

スマホで写真をとるってなったらスナチャを開いてもらうように仕向けた。

TikTokも、若者が動画を撮る時に、iPhoneのプリインのカメラアプリでもなく、インスタでもなく、スナチャでもなく、TikTokを開いてほしいのだ。

 

どの動画アプリよりも面白くて、盛れて、楽しい動画が撮れれば、そうなっていく。

 

実際TikTokは友達に動画撮ろうよって勧めやすい。

TikTok普通に楽しいよ、面白い動画撮れるんよって提案して、

曲を選んで、ポーズを一緒に練習して、撮ってみる。

一緒に撮るとこまでが遊びになる。

僕も友達と撮ったTikTok動画や、友達単独を映したTikTok動画がたくさんスマホに入っている。

 

今はインスタやってる?フォローさせてー!だが、

Tiktokやってる?フォローさせて!に変わる可能性がある。

そうなっても全然おかしくない。

 

この動画ソーシャルの流れは思ったより早くきている。

 

【直撃】世界5億人を虜にする「TikTok」のテクノロジー

 

 この記事で、

 もちろん「見るだけ」という使い方も可能なのですが、日本ではアプリをダウンロードした人の66%が動画を投稿しています

とある。

 

自分も定期的に大学生にTikTokについてヒアリングしているが、

「友達の投稿を見るために入れてる」

という子は多い。

有名なTikTokerを見るためじゃなくて、友達の投稿を見るために入れてるんだ。

 

ちなみに今年の一月にGumiの國光さんが以下のようなコメントをしていた。

断言して良いけどTik Tokmusical.lyがインスタを超える可能性はゼロ。閲覧者/投稿者の率が高ければ高いほどバイラルでスティッキーになる。インスタが圧倒的に高い 

これは半分合っていて、半分間違っている。

閲覧者・投稿者の率が高いほどバイラルになる。ここまではその通り。

國光さんが見誤っていたのは、TikTokのコンテンツを、初期のリップシンク動画に限定していた点。ただのリップシンクアプリにとどまっていたら、投稿率は限定され、確かにTikTokがインスタを超えることは難しい。

正直僕も1月時点では、musical.lyのリップシンク動画の印象が強すぎて、同じように思った。

 

今となってはInstagramを超える可能性はゼロどころか、超える確率の方が高いんじゃないか。

何をもって「超える」と定義するかにもよるが...

 

インスタはもう全く面白いと感じない。

少なくとももう若者のワクワクする隠れ場的なソーシャルな居場所のようには全く見えない。

 

 

インスタのストーリーほど垂れ流しのつまらないコンテンツはない。知り合いが食べたランチほどどうでもいい内容はない。そう分かっていながら、自分もランチをしたらストーリーに乗せてしまう。この意味のないループは早くなくなった方がいい。創業者も離脱したことだし、そろそろインスタは廃れた方がいい。

 

 

と、最後は謎のインスタDisりになってしまったが...

 

夏に下書きに葬り去っていた記事なので、

真新しさが全くなくなってしまったのが悔しいが公開しておきます。

 

そして最近出てきたテレビCM

www.youtube.com

 

藤田ニコルとかではなく、上戸彩を登用してくるあたりに、

またTikTok運営の野望が垣間見られる。

また、後輩にTikTok撮ろうって誘われて逃げるシーンも、

初めてのTikTok撮影との出会いをリアルに表していてとてもよかった。

最初は恥ずかしさや抵抗があるが、気付いたら思い出の動画が出来上がっている。

あれ、悪くないじゃん... みたいな。

TikTokあるあるだろう。

 

TikTokは本当に、思い出の「真ん中」を押さえて、Instagramを超えられるかもしれない...

 

⬇️⬇️ツイッターでも毎日インターネット、スタートアップ、SNSなどについて発信しています。

twitter.com