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インターネットやスタートアップやテクノロジーなど

東南アジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーの創業者に会ってきました!

インドネシア2週間旅行で途中39度オーバーの高熱で死にそうなってたカヤバです。。。向こうでついでに現地ベンチャーを訪問してきました!!

 

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AR&COというアジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーです。シリコンバレーのAR(拡張現実)の大会、AWE(Augmented World Expo)で何度も受賞している、インドネシア発の超すごいグローバルカンパニーです。

www.youtube.com

ホームページ:Augmented Reality & Co.

動画とホームページがイケてるwww 入社したいwww

この会社の創業者のピーター・シアラーさん(Peter Shearerさん)と、日曜日だったのでショッピングモールのカフェでお会いしました。奥さんとカワイイ赤ちゃんと来てました。

Q ARをやろうと思ったきっかけは?2009年って異様に早くないか?

インターネットで調べて知った。これは来るだろうと思ったからやろうと思った。

(インターネットで技術の存在を知って、それを実行に移しちゃう行動力すごいな・・・)

Q 広告代理店で勤務したあと、レストラン、オンラインフードデリバリー、ケータリング、マジックショップまで起業していったそうですが、どこからそのエネルギーは出てくるんですか??普通のインドネシア人はそんなふうにバンバン起業しませんよね?

成功したい、successfulになりたいという思いがずっとあった。そのために、高校卒業時くらいに起業家になろうと思った。家系も関係している。中国系インドネシア人(華僑)だから、家系が自分らでビジネスをやってきたのを見てきた。

(華僑はお金持ちが多いらしいです)

起業で成功するために、最初はいろんな業界の経験積んで勉強しておこうと思って、フードからなにからなにまではじめてみた。それらは何度も何度も失敗の連続だったよ。

 

Q 最初WIR(AR&COの持ち株会社)でパートタイムで働いてて、そこからAR&COもはじめたのか?

実はWIRは最初なかった。最初にはじめたAR&COが大きくなったから持ち株会社のWIRを作った。

AR&COがこんなにも大きくなるとは本当に思ってもいなかった。これは何度も言ってましたw)

(ちなみにWIRは、We Indonesian Rocks/Rulesの略です。インドネシア発のグローバルベンチャーというところに誇りを持っていてカッコいいです。)

Q 4人中プログラマーは何人だった??

1人だけ。その人はいまITディレクターになってる。

 

Q 2009年からARやられてるわけですが、今年のポケモンGOのようなコンテンツの爆発は予測してましたか??

予測していたよ。うちもほぼ同じようなゲームをリリースしていたから。ただ、ポケモンGOはARによってというより、世界的に人気なキャラクターによって爆発した。

そうゆう意味では、日本は人気キャラクターがめちゃくちゃ多いから、VR/ARやるには恵まれた環境だと思うよ。

ちなみにARはリアル世界にいろんなものをinviteする技術。(with AR, you can invite anything to the real world)。例えばいまこうしてご飯を食べながら、横にキャラクター呼び出せるようになる。一緒にミクと写真撮ったりもできる。

ちなみに日本にはKUDANというARエンジンを開発しているARベンチャーがあるそうです。

 

Q スマホなみにARデバイスが普及するにはあとどのくらいかかると思いますか??10年後とかですか?

そんなにかからないかも。2,3年でくるんじゃないか??

ポケモンのおかげで早まった感はある。みんなARの遊び方、良さが分かった。グーグル・グラスの第2弾が出たらくるのでは?2013年のグーグル・グラスの時もみんな、「I want to buy it !!」 って最初熱狂した。マイクロソフトのホロレンズもあるしね。最終的にはコンタクトになっていくよ。

(コンタクトサイズまで小型化していくってのは共通認識みたいですが、ピーターさんはARデバイス普及までの時間を結構早く見積もってるっぽいです。シリコンバレーのVR/AR投資家のティパタットさん(Tipatat Chennavasinさん)やGumiの國光 宏尚さんはもうちょいかかると言ってたような気が??)

Q スマホはなくなると思いますか?

うーん、なくならないと思う。ARデバイスと繋がる形で残るんじゃないかな?AR眼鏡型デバイスはインターフェース。まあどうなるかは分からないけど笑

Q いまVRやってる会社も後々はARもやってくことになる??

Maybe. VRはパーソナルな体験。制限された体験。それに比べてARは人々と繋がることができる。ポケモンGOのように。

(うーむなるほど。ARの方が可能性秘めている的なニュアンスでした。ちなみにAR&COは一応VRもやってるみたいです。VR&AR combineさせてるって言ってました。)

 

Q なんでAR&COはARだけではなく、ロボティクス、オートメーション、ニューロセンシング(ニューロコントロール)など他のテクノロジー全般にも注力しているのか??

イノベーションはとても重要だから。テクノロジーはダイナミックだから、常にテクノロジーをアップデートしておかなければならない。イノベーションを起こしていけない企業はいずれは潰れしまう。だからR&D部門を設置して、テクノロジーのイノベーションにはすごく力を入れている。R&D部門はいま試行錯誤の繰り返しだよ。テクノロジーで出来ないことはない!

それに、ARは何とでも組み合わせていける。例えばAR×4D、AR×支払いシステムとかはもうやってる。ARは人々の生活の一部になっていくよ。

Q Neuro-sensingは具体的にどうやってARと組み合わせていきますか??

Neuro-waveという技術がある。頭で集中したら物を動かせるようになる。脳派でシューティングしたり、脳波でARマーカーを引いたりもできるようになる。ニューロセンシングのデバイスの例として、アイアンマンのこの動画を見せてくれました。

www.youtube.com

こんな感じのデバイスをつけると。完全に攻殻機動隊的な話ですね。(ソードアート・オンラインのナーブギアも脳波コントロールです)

Q この脳波の技術が確立してデバイスが普及するのは何十年も先ですか??

もっともっと早い、わりと数年でくるんじゃないか?

(なめてました・・・。もっと先の技術だと思ってました。)

これで思い出しましたがそういえばアップルの日本人女性、ヨーキー・マツオカ(Yoky Matsuoka)さんも似た領域で注力されてましたね。リンク先の動画ではNeurobotics(Neuro-ScienceとRoboticsの2つを統合させたもの)の研究が紹介されています。AR&COがAR(拡張現実)と脳波コントロールとロボティクスを全部やってる理由が分かりました。

www.gizmodo.jp

Q 世界各地に拠点があるみたいですが、日本には進出しないんですか??

実は日本のある有名なコンビニと提携の話が決まっている。名前はまだ言えないけど、誰でも知っているコンビニだ。

(最強だ・・・)

Q 日本のコンビニにはAR&COからアプローチかけたのか、それとも向こうから来たんですか?

向こうから連絡してくれた。世界中の会社から依頼の連絡がくるよ。観光地の需要も大きい。マラトゥア島のスポットとも提携した。

 

Q インドネシアのスタートアップシーンはどんな感じなのか??

いますごく成長してきているよ。GOJEKのようなユニコーンの成功例がある。若者がGOJEKとかTokopediaの成功に憧れて、積極的にIT系スタートアップはじめてる。

(GOJEKはUberバイク版みたいな感じです。前に記事で読んだので乗ってみたかったんですが、最高でしたw Tokopediaはソフトバンクから出資うけてるECサイトです)

ちなみにいま、インドネシアでスタートアップを支援しようというプロジェクトが始動したばかりだよ。

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政府から援助受けているそうです。1000個のIT系のスタートアップのプロジェクトを支援していこうというものです。1つの都市につき100人と会ってそのうち20くらいのスタートアップを支援。スタートアップのエコシステムを形成する狙いです。始まったばかりで、私がピーターさんにお会いした前日にジョグジャカルタで第一回の発掘が行われたんだとか。ピーター氏もこのプロジェクトのメンターとして参画しているらしいです。

しかしながら、この時代のネガティブサイドは、優秀なプログラマーを見つけ出すことが難しいことだと言っていました。

ちなみにインドネシアのスタートアップの若者がピーターさんによくコンタクト取って訪ねてくるらしいです。平日は会社で忙しいから基本的に土日に時間を取って、いつもここのカフェで相談に乗るらしいです。プライベートな時間を削ってまで、、、すごいですね。

 

Q インドネシアでAR&CO以外のARカンパニーはあまりないのか??

AR&COが先駆者で、今まで全然なかったけど、最近けっこう出てきたところ!

 

Q ハードは作るつもりはないのか??アプリケーションに専念??

いえす。グーグル・グラスとかあるし。AR&COはARのソフトウェアに専念していく。

 

AR&COのアプリの1つを見せてくれました。インドネシアのオフィシャルなIDカード(免許証だったかな?)にスマホをかざすと、スマホのカメラ画面内にあらゆるコンテンツが浮かび上がります。IDカードの上に人間がポップアップして動きまわったり建物が立ったり。

AR技術はバーコードの技術と似ているらしいです。ある画像を認識し、ARコンテンツが浮かびあがるようにプログラミングすれば、それと同じ画像のものなら全部ARコンテンツがポップアップするようになるようです。会社やブランドのロゴとか、統一されている画像にはなんでも使えますね!画像として認識できればどんなものにも適用できます。

なので顔画像も同じ。顔をセルフィーで動画撮影しながらリアルタイムでインドネシアの民族衣装的なのをかぶせたりアイアンマンや宇宙飛行士のヘルメットをかぶせたりできるAR&COのアプリも見せてくれました。スナチャみたいですね!って言ったら、スナチャもARの一種だよと言われ、言われてみれば確かに!と思いましたw

 

Q Facebookみたいなシリコンバレーテックジャイアント達に対抗できるくらいAR&COが大きくなることは可能だと思いますか??

Why not? アリババとかを見れば、中国は人口がめちゃくちゃ多いかきた。インドネシアも人口が世界4位だからこれからどんどん伸びる。全然可能だよ。

 

Q ビジネスやる上でのインドネシアの強みは人口以外には?

リソースが安い。だから日本や韓国の企業けっこうインドネシアにきてる。インドネシアでスタートアップやるのもありだと思うよ。物価も安いし。

Q 目標は??

世界で1番のARカンパニーになること。

Q Mindstoresと今までのECサイトとの違いは??

MindstoreってのはAR&COのグループ会社で、EC系です。(Homepage:Mindstores

持ち株会社のWIRにはAR&CO以外にも複数のテクノロジー系企業がつらなっています。(Homepage:WIR Global

Powered by Mindstores 3D AR/VR Virtual Store solution and technology, ALFAMIND is possibly the first 3D Virtual Retail Store Network in the world. ALFAMIND offers a new ‘familiar’ shopping experience where customers can browse and shop for products in the 3D virtual environment as if they are in the actual physical store, anytime, anywhere.(ホームページ)

質問への答えがちょっと曖昧なんですが、Mindstoreは誰でもストアオーナーになれて、ユーザー同士が物の売買できるというのが、普通のECサイトとの違いだみたいなことを言ってました。たぶん、アマゾンではなく、楽天とかC2Cのメルカリよりってことですかね??ホームページでみる限り、スマホの画面内、あるいはスマホの上に3Dでお店の外観や店内を再現しているようです。3Dでお店を再現するならば、VRヘッドマウントディスプレイやARメガネ型デバイスの方が、スマホよりもハードとして適している気がします。ARデバイスが普及してAR対応になった瞬間にいっきにくるかもしれませんね・・・?!ちなみにMindestoreはインドネシアのそこらじゅうにある有名なコンビニ、Alfamartと提携しています。

 

あとは個人的な話なので割愛しまする。

今はごく普通の一般人がARを利用するデバイスはスマホしかありませんが(それでも既にAR&COかなりきてるみたいですが)、メガネ型やコンタクト型が普及した段階で、この会社爆発する気がします!!今のインドネシアのGOJEKやTokopediaくらいには軽々なるかも?株買っとこ\(^o^)/www 

 

それにしても、VR/ARの未来を語る起業家の方々は全員目を輝かせながら、エキサイティングでワクワクした感じで語ります。めっちゃカッコいいですw ワクワク伝播でこっちもめっちゃワクワクしてきます。

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最後に写真取らせてもらいました。ピーターさんはイケメンで、家族との貴重な時間をパンピーの僕に割いてくれて、My pleasureって言ってくださる超優しい方でした。。。!すごく物腰柔らかくて、落ち着いた方です。インドネシアの起業家、カッコよすぎです!

(終わり) 

 

AR&COに関する記事のリンクをいくつか載せておきます。

japan.cnet.com

www.theneweconomy.com

publishingperspectives.com

forbesindonesia.com

www.theneweconomy.com

 

電通が挑む『VRでPR』の今と未来

先日Tokyo VR Meetup #7 の2番目のセッション、「VRの海外動向」に関するレポを書きましたが(VR(仮想現実)の海外動向 ~Cluster加藤さん×DVERSE沼倉さん~ - kayaba_akihiko’s VRブログ)、今回は同イベントの1つ目のセッション、「電通が挑む『VRでPR』の今と未来」について書きたいと思います。オフレコ話が多そうなので、言及してもよさそうなところだけ紹介します。電通のVR事業のキーパーソンである足立光氏と金林真氏がいらっしゃっていました。

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HISのVRハワイ店、ネットカフェのVR Theater、JTBのVRクルージング、Bjork(ビヨーク)のVRライブストリーム、劇場霊docomo BEYOND 360、ももクロのVR桃神祭2015、三菱地所のVR内覧サービス、サムスンのGalaxy Studio、池袋サンシャインシティのSkyCircus、Underworldライブ配信。

どれも、VRの動きを追っている人にとっては聞いたことがある事例ばかりだと思いますが、実はこれ全部電通さんがプロデュースしていたみたいです!!!びっくりです。一つ一つの事例は一番下に紹介記事のリンクを掲載したので、気になる人はチェックしてみてください。

個人的には三菱地所さんのVR内覧サービスの話が面白かったです。海外の人が最近日本の物件をばんばん買っているそうです。そこで、VR上で物件を見せながら電話で案内します。担当者はタブレットで操作して、「では次はキッチンに行きましょうか」といった感じで移っていきます。電話交渉だけで結構売れたみたいです。建築や不動産はVRの注目されている活用領域であることは以前から有名ですが、VRにはセールスのコミュニケーションを上昇させる効果もあるみたいです。(いま温めているアイデアとも共通している要素が・・・)

 

以下対談内容を足立さんと金林さんの発言を混ぜてまとめていきます・・・!

なぜ電通はVRに注力しているのか?

メディアになるから。VRは必ずメディアになっていく。電通は映画などのコンテンツをメディアに流している。電通は文化をつくるお手伝いがしたい。VRは文化になりうる。オキュラスのDK1をかぶったとき、テレビともスマホともなにとも違う、新しいものに感じて驚いた。その時の直感から、文化として育つと思ったらしいです。(ちなみに金林さんはグーグルグラスをかけてる人だけが集まる奇妙な飲み会に行った時にDK1をはじめてつけたそうですw)

VRが普及するには?

アップルの参入が鍵を握る

スマホに例えると、今は何人かがデッかーい携帯を持ち始めた状態。もっと広がるにはキャズムを越えないといけない。キャズムを越えるためには、通信コストの低下とかいろんな要素があるけど、アップルがおそらく鍵を握る。アップルがVRはじめると、VRはファッションアイテムになる。あれ持ってる方がカッコいいって思えるかどうか。そうなった瞬間にくる。

とのことです。アップルはセカンドプレイヤーとしてVRに参入してくるのはおそらく間違いないみたいですが、どんなスタイリッシュなヘッドマウントディスプレイを出してくるのやらw

(追記2016.8.3)

アップルのVRヘッドマウントディスプレイのイメージ動画?発見しました!これはスタイリッシュすぎるwww

www.youtube.com

「すごいもの」ではなく、「便利なもの」が出てくる必要がある

今VRは「お~すご~い!」って思わせるすごいものってなってるけど、それだけじゃダメ。便利なものにならないと広がらない。例えばフランスのカフェにいる人とVRで通信。あるいは、「みんなでVRでライブ行こーぜー!お前も入れよ!」→「俺持ってないからいけない・・・」ってなると悔しくて買わざるをえない。(LINE教えてー!と同じですね)これないと困るよねってものをVRで作れた時に普及していく。だから不便を探そう。例えば「her」という映画ではAI(人工知能)+AR(拡張現実)の世界。スマホがいかに不便か分かる。

(「her/世界で一つの彼女」は僕も見たことがありますが、テクノロジー系が好きな方には必見映画だと思います。今度暇な時にherについて記事書きます。)

友達との体験も大事

VR Zoneの脱出病棟とか体験してる人は、友達とワー!!!って一緒になって叫んでる。友達と一緒にやりたいって思わせるようなコンテンツも重要。

キャリアの参入が重要

スマホはキャリアが入ってきた時にいっきにきた。ソフトバンクの無料化など。キャリアがお金を張り始めると、コンテンツも多くなっていく。とのことです。そういえば既にKDDIとかがハコスコとなんかやってましたね。

強いコンテンツの有無

ポケモンGOみたいな強いコンテンツも必要。Exile、ジャニーズらへんがのってきたら強い。

その他の問題

重さ、ごつさ、PC接続等が解消されないといけない。今のHTCViveでジャニーズやってもおそらく女子高生は買わない。

 

いまの普及度合いは?

バイスは普及してない。でも認知はされている。中学生から社会人まで。そしてその人達はちょっとやってみたいとも思ってる。思ってたよりスピード早い感じがする。数年待たずしてくるかも・・・?

VRは広告業界でいつごろから注目されてる?

とくダネで菊川さんが落としてのがきっかけかもらしいですw

www.youtube.com

これ知らなかったんですがめっちゃ面白いw

VRが流行っているように見えますが、業界内での注目は変わってますか?

注目度は高いけど、どう料理していいか分からないっていう人が多い。どうクライアントさんに提案すればいいのか悩んでいる。

VRのイベント用レンタルの現状は?

Oculus、HtcViveはきつい。特にオキュラスはきつい。Viveはイベント内容による。ハコスコとかGearVRならやりやすい。あるいは、レンタルじゃなくて中国の安い製品を買っちゃうのもありかもしれない。

 

以下電通が作り出してきたVRの事例!!!

www.oricon.co.jp

 

www.moguravr.com

 

www.musicman-net.com

www.gizmodo.jp

三菱地所×VR PANORA VIRTUAL REALITY JAPAN » 三菱地所ホームがVR営業ツールを導入 来年1月から18のモデルハウスをバーチャル見学可能に

HISハワイ PANORA VIRTUAL REALITY JAPAN » 海も山も360度で!! ハワイをVR体験できる「H.I.S.Hawaii 新宿三丁目店」がオープン

VR(仮想現実)の海外動向 ~Cluster加藤さん×DVERSE沼倉さん~

ポケモンGOをインストールしようとしたら、あなたの端末には対応していませんって出てきてキレそうなカヤバです。

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先日、Tokyo VR Meetup 第7回に参加してきたので、後半の「VRスタートアップで世界挑戦」のセッションの内容をまとめてみました。めちゃくちゃ面白い話ばかりでした\(^o^)/ VRの海外事情について、クラスターのCEOの加藤直人さんと、DVERSEのCEOの沼倉正吾さんが、Panoraの司会の方が用意した質問に答えていく形式です。

クラスターを知らない人はこちらのホームページをぜひ参照してください

cluster.mu

DVERSEは、CADデータを元に建築物などをVR空間内で生成する、土木建築向けのVR制作の「SYMMETRY」というサービスを運営しています。

Q1 VRはやっぱり海外の方が盛り上がってる??

ほとんどの企業がいきなりVR/AR対応してきたスピード感

沼倉さんが海外イベントである、3DCAD関連の企業が集まる『3D BASECAMP』に参加してきたらしく、そのレポートを披露してくれました。前回までは一社もVR/ARなんて一切言っておらず、VR/AR対応の製品は一つもなかったようです。それが今回は、ほとんどの企業が急にVR/ARを実装して主要製品をVR対応にしてきたらしいです。ですが、フレームレートやチューニングが大甘だったりして、おざなりなVR/AR対応に留まっているようです。なので、「皆さんのほうが知見持ってると思う。」「まだ大手がくるまでに時間がかかる。」のようなこともおっしゃっていました。

VRが”盛り上がる”には投資と開発と消費の三拍子が揃わねば (日本より海外のVRのほうが盛り上がっているのか考える際)

加藤さんいわく、

日本でも海外でも、VRでソーシャルはまだ早くない??って言われたとのこと。実はアバターでチャットするサービスはAltspace VR以外にも、海外でガンガン出てきてる。

”盛り上がる”には3つの要素がある。投資と開発と消費。

1投資

今年に入ってから11億ドル(1千億円以上)がVR/ARに投資された。(マジックリープによる全体の底上げのせいもあるけど)。盛り上がっていると言える。HTCも1兆円の投資ファンドを組んだ。それに対して日本のVCは、そろそろ投資をはじめないといけないということで、腰を動かしだした感じ。

2開発

沼倉さんがお話のとおり、盛り上がっている

3消費

分からない。数でみたら海外のほうが圧倒的。PSVRはほとんど海外向けだけど、意外にアイマスとかサマーレッスンみたいな、日本人向けのコンテンツもやってたりするから、もしかしたら日本のユーザーも狙いにきてるんじゃないか?

Q2 海外のVRでアツいのはどの分野??

沼倉さんいわく、

ニューヨークではファッションや音楽がアツい。「SpaceoutVR」ではVR内で音楽を共有することができ、コミュニケーションのハブになっているそうです。

ビジネス系はとにかくアツい。お客さんに綺麗なものを見せて体感させるという目的がストレートではっきりしている。投資の規模はゲームよりビジネス向けの方が全然デカイ。

加藤さんいわく、

意外にもハード(ヘッドマウントディスプレイからインプットデバイスまで)が多い。日本よりハードやってる人達が多い。やっている人たちが結構年配のおじさんの方々がちゃんと会社としてやっているそうです。

Q 中国でHMDいっぱい出て来てるけど、逆にコンテンツはまだ微妙なのか?

沼倉さんいわく、

メガネ型ディスプレイ作ってるとこはなんと300個もある。むしろソフトが全然ない。ソフトを囲い込めてるのはテンセントくらい。途上国には中国の安いデバイスが行くはず。スマホでいうシャオミとかと同じように。

加藤さんいわく、 

中国はVRに関しては、まずは足がかりをつけようっていうレベル。

 

Q3 海外からのフィードバックで日本との違いを感じたことは?

沼倉さんいわく、

イベントとかでガンガンつっこんでくる。「ここのとこどーなってんの?」「こうしたほうがいいんじゃない?」など。なので良い意味で非常に助かる。(日本人はすごいですね~など褒めてくれる)とのことです。

加藤さんいわく、 

圧倒的に違ったのは、海外のVCは技術的にどこでブレイクスルーがあるのか等、かなり突っ込んで聞いてくるとのこと。あとはクラスターに対するフィードバックで面白かったのは、アバターなどがCuteだねと言われた(おそらくネガティブなニュアンス)北米で流行るものはむしろクールなもの。アジアはcuteより。とのことです。

 

Q4 日本のベンチャーの強みは?逆に足りないところは?

沼倉さん 

日本のサービスは情報が外に出てないだけ。スタートアップやるんなら英語でも発信していけばいい。力自体はある人が多い。若い人も勝負できるので、ビビらずにがんがん行っていい。

加藤さん 

コンテンツの細かさ、質は負けてないどころか日本の方が強い。でも日本に最適化してしまう。ガリガリ作りこんでしまう傾向がある。まだ大雑把でいいので使われるものを作っていけばいいかも。あとは、日本は日本特有の市場を生かせる。シニア向けのコンテンツをつくって、海外に輸出していくなど。日本でフィールドテストができる。

AR/MRは来てもらう体験。VRは行く体験。AR/MRが発達してもVRは残る。by加藤さん

例えば、狭い四畳半の部屋だったら、そこにARでアイドル来てほしくない。その場合はVRで行きたい。とのこと。

おぉ~~~なるほど、確かに!!目から鱗でした、さすが加藤さん!!!

 

 ここから下は会場の方々からの質問です

Q AIへの取り組みは?

加藤さん AIはVRのインターフェースにおいて実はめちゃくちゃ重要。顔が覆われるから、キーボードとかも難しい。したがってUIはチャットボット形式の対話になっていく。だから機械学習の知見が必要になってくる。

Q いまは普及期に入ってるのか??

沼倉さん。

まだ全然普及期じゃない。まだコントローラーの規定すら決まっていないから。例えば任天堂とかもいろんなコントローラー出しまくって、最後ようやく一つに定まった。普及期を迎えるには、まずコントローラーの規定が決まらないといけない

Q VRにより人の移動がなくなることの弊害は??

VRは人の移動をなくす。人の移動がない世界は、例えば地方を想像すれば分かりやすい。お店もなくなっていっちゃう。VRの普及でお店が全部アマゾンに変わっちゃって、ってなってしまう懸念は?? 的な質問です。

加藤さん 

そうなったらいいじゃんという気持ち。一番のエネルギーの無駄は、実は人間の移動(存在もほんとは無駄。)合理性から、VRで外には出なくなる。そうしたら外で行って人に会ったりすることが、”贅沢”な位置づけになる。そうなると外のものの価格は高くなっていく。家を出るというのは、物を調達しにいくか、人に会いにいくかの2パターンしかない。でも物はアマゾンでいい。仕事でオフィス行くのも、人に会いに行く うちに入る。この出勤は無駄で、これを解決できるのもVR。

 

ちなみに最後に参加者が登壇して1分間アピールできる「スーパーライトニング告知タイム」というのがあるのですが、5名くらいがそれぞれ登壇してました。これすごく魅力的ですね。

ちなみにTokyo VR MeetupはTokyo VR Startupsが主催しているので、会場にはGUMIの國光さんや『VRビジネスの衝撃 ~仮想世界が巨大マネーを生む~』の著者である新清士さんもいらっしゃってました。

 とにかくTokyo VR Meetup、とても面白くて、とても勉強になりました。今まで参加してこなかったことに後悔MAX・・・

UNITY VR EXPOレポ(7月17日)

日にちが空いてしまいましたが、先日秋葉原で行われたUNITY VR EXPOに行ってきたので報告したいと思います。

 

10時30分開始で、開始前にすでに行列が出来ていたみたいです。1000人を越える参加者が来場し、会場は熱気に満ちていました。男性のほうが圧倒的に多かったですね。若い人もけっこういた。

 

時間が限られていたので全部体験することは出来ませんでしたが、体験できたものだけ紹介します。 

 

戦艦大和復元計画」

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VRビジネスの衝撃で紹介されていた戦艦大和はぜひ体験してみたかったコンテンツの一つです。これがとにかくすごかったです。今まで体験してきたVRコンテンツの中で最も没入感がありました。待っている間に、比較的大きい2Dのスクリーンで、VR体験内の映像を一通り見ることができました。なのでなんとなくこれを360度のVR版にした感じかって予想して油断していましたが、いざやってみると物凄いです。本当に戦艦大和のデッキ上から船と海を眺めている感覚でした。細部までこだわっていて、奥行きとかも超リアルです。完全に秋葉UDXの展示コーナーに座ってるってこと忘れていました。途中上から戦艦大和を見下ろすシーンがありますが、完全にヘリコプターに乗って見下ろしている感覚です。(ヘリコプター乗ったことありませんが)

 

「飛べると!」

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「VR産業革命」イベントで誰かがたしか、”VR酔いしない”という文脈で言及していたので、気になっていました。

リュックを背負って、椅子に座ります。VR空間内での左右と前方への飛行は背負ってるジェットパックのセンサーによって。体を前に倒すと、前方に飛んで行くことができます。また、座っている椅子を左右に動かすことでも、左右に飛べるようになっています。上に飛ぶには右手に握った特殊な形のマウスのボタンを押し続けます。ボタンから指を離すと、落下していきます。上半身をフルに使ってVR空間を飛んで行くのは非常に面白いです。思うがままの方向に飛んで行くのはけっこう難しいですw さらに、飛んでいる状態から地面におりたつと、胸のあたりがふわっとする感覚を覚えます。タワーオブテラーのあの感じのミニバージョンみたいな感じです。物理的に体は上下運動していないので、とてもおかしな話です。友達が最初に体験して、ふわってなったって言っていて、信じていませんがやってみたら同じくでした。(気のせいかもしれません。)脳が錯覚しているんですかね??

 

Dragon Breaker -TAG

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Leapmotionを使って手の動きをトラッキングします。手をグーの形にすると、気孔弾のエネルギーをためることができます。そこから、手の指を広げてパーの形にすると、気孔弾が発射されます。

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両手で撃つことも可能です。ベジータになりきれます。

発射したあとで手を上に動かしたりすると、気孔弾も上に曲がります。

ドラゴンが迫ってくるので、気孔弾を使って撃ち落としていく感じです。残念ながら魔人ブウやセルは登場しません。

VR版のLeap Motionははじめて使いましたが、PC版と同じ感じでけっこう反応いいです。ただセンサーがカバーする範囲がそこまで広くないのがネックでしょうか。

このDragon Breaker以外にも、ハンドモーションをVR上に反映させるためにリープモーションを使っている出展ブースがけっこうあったことに驚きました。その方法はわりと少数派だと思っていました。

 

スマホをVRに持ち込んでみた

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タイトル通り、実際のスマホをVR空間に持ち込むことができます。VR空間でスマホを操作し、写真をとって、Twitterを開いて投稿することができます。つないであるリアルのスマホをいじると、VR空間内のスマホの画面もそれに応じて変わります。(しかし逆パターン、VR空間でスマホをいじっても、リアルのスマホの画面は変わらないみたいです。これはアンドロイドの仕様の問題かなにかが原因だそうです。)スマホ画面を横にしてみたり、左右に動かしたり、拡大縮小したりすることができます。

VR空間でもスマホを肌身離さず持ち歩くことになるのでしょうかw 歩きスマホでぶつかっても支障なしですねw といっても、将来はスマホを介さなくても、スマホで出来ることはVR上で難なくできるようになるでしょう。

 

PING PONG LEAGUE

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両手にHTC Viveのコントローラーを持ち、サーブをするときは左のコントローラーで玉をつかんで、上に投げて、右のコントローラーで打ちます。ラリー中は右のコントローラーしか使いません。実際の卓球と比べると玉を正確に打ち返すのはかなり難しいですw 慣れてないだけかもしれませんが。

 

HADO

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外のリアル映像がディスプレイ越しに投影され、視界には外のリアル映像の上からデジタル情報がのっかっています。特殊なタイプのヘッドマウントディスプレイを使用しました。装着していてもヘッドマウントディスプレイに隙間があるので、左右と下のリアル世界が若干見えます。利き手にはセンサーを巻きつけます。チーム対戦で、相手の羽を撃ち落としていきます。弾をうつためのゲージは数秒で自然にたまります。ガードをするには、利き手を数秒間下に向けてガードゲージを貯めてから、腕を上に振り上げることでガード発動です。左右に動いて相手の弾をよけることもできるので、全身の動きもトラッキングされています。難しかったですがけっこう楽しかったです!

 

Intersubjective Space

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チームラボの方による作品です。Tilt Brush(まだ体験してませんが)みたいな感じで、HTC Viveのコントローラーを用いてVR空間で描画できます。3D空間で初めて描画を経験したので、めっちゃ楽しかったです。立方体や球、そしてその中にもさらに3Dのものを描いていくことができます。また、以前 Leap Motionと既存の文字書きアプリを使って、空中で文字を書いてPC上に表示させようとした時には、文字がグニャグニャになってしまって全く書けませんでしたが、Intersubjective SpaceではHTC Viveのコントローラーで漢字や数字を非常に高い精度で書くことができたことに驚きました。このIntersubjective SpaceはTilt Brushが出てくる前から進めていたらしいです。

 

Circle of Savior

www.youtube.com

 

僕は体験できませんでしたが、一番賑わってました。HTC Viveはこうゆうコンテンツを作れるのが魅力的ですね。リアル世界でたくさんの観客に囲まれてる中で、体験者は恥ずかしがる様子が一ミリもなく、みんな全力で動きまわってコントローラーふりまわしてましたw みんな現実世界にいること忘れて、完全に没入しきってますねw

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とにかくVRに対する熱気を感じた一日でした。モチベがあがりました。

僕もはやくこのような場でVRコンテンツを出展してみたい・・・!

修業あるのみですね。

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新時代のコンピューティングプラットフォーム(VR/AR/MR)のOSをおさえるのはどの巨大IT企業か?②

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目次

なんでいまのVRでマルチタスク的なことができないのか??

新時代のコンピューティングプラットフォーム(VR/AR/MR)のOSをおさえるのはどの巨大IT企業か?① - kayaba_akihiko’s diary

前回の記事で、現状だとVirtual Desktopくらいが限界だということが分かりました。

なぜでしょうか??

それは、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)は高性能PCのOSに依存するからだと思います。

この話をする前に、大前提に戻りましょう。

オキュラスリフトやHTCViveなどを稼働させるには、高性能なゲーミングPCに接続する必要がありますよね?

なんでそんなめんどくさいことしないといけないの?無線のほうがいいじゃん!!

オキュラスやHTC Viveは、次世代コンピューティングプラットフォームではありません。これらはただの表示装置、ディスプレイです。コンピューター上で動いてるものを、映し出す装置にすぎません。

ゲーミングPCを何かしらの形でHMDに組み込んだら(可能なのか知りませんがw)、重すぎてぶっ倒れますねw 

(追記8月17日:インテルが最強のVRヘッドマウントディスプレイ出してきたw

japanese.engadget.com )

ゲーミングPC分の値段も上乗せされるので、オキュラス単体で25万円くらいになるでしょう。もしこれができたら、オキュラスリフトなどのヘッドマウントディスプレイはいよいよ、それだけで「コンピューター」になりえます。ですがそれが実現するには、ゲーミングPCがオキュラスに入れ込めるくらい小型化する必要があります。

こう言うと、皆さんはモバイルVRである、GearVR等を思い出すはずです。HMDスマホをはめこむタイプです。(高性能PCと比べたら劣るスマホを使うので、ゲームなどには不向き、360度映像などを見る分にはOK)今は便宜上、既にみんなが持っているスマホをはめこんでいますが、将来オキュラスにははめこむというよりは、もう販売時点で中にコンピューターが組み込まれている状態になるのではないでしょうか??あるいは、スマホがいまの高性能PCなみに進化すれば、スマホをはめこむ路線でいくかもしれません。

マイクロソフトのARデバイスのホロレンズは、無線で稼働します。HMDにwindows10のコンピューターも組み込まれています。)

本題に戻りますが、オキュラスは、Windowsの高性能PCにつないでますよね。このときの高性能PCのOSは、2Dのパソコンスクリーンを前提にしたOSです。だから、360度視野でVRゲームをするのは可能でも、VR上でマルチタスクやって、アプリを360度に開きまくるってなると、無理なんです。

 ということは、VR用のOSを1から作り直すしかないんです。

 

オキュラスの公式サイトのフォーラムはけっこう参考になる!

このオキュラスのサイトのフォーラムでは、2014年の段階からこのVR用のOSについての面白い議論が行われていました。(議論のみです)

forums.oculus.com

このSpacesysという会社は、上記のオキュラスのフォーラムで知りましたが、VRのOSに近いものを作ろうとしているようです。既にオキュラスにも対応しているようです。

www.3deaspacesys.com

グーグルがVR用のOSを開発!?

ちなみに、グーグルがVR用のAndroid OSを開発中という記事が今年の3月くらいに出まして、それを見た時点で僕はOS開発は秒で諦めましたw

GoogleがVRヘッドセットなどに合わせたAndroid OSを開発中 - GIGAZINE

 ですが、最近また考えてみたところ、グーグルが先にAndroid VR OSを世に出してしまえば、本当に全ヘッドマウントディスプレイ(HMD)はAndroid VR OSで動くようになってしまうのか??と疑問に思いました。スマホだったら、Androidはあらゆるハードウェア上で動きますが(SonyXperiaでも富士通スマホでもSamsungスマホでもなんでも)、はたしてそれはHMDでもそうなのか??

そうなるには、オキュラスなどのHMDにつなぐ高性能PCでAndroidが作動する必要があるんじゃないか?

ですが Androidはもともとスマホ用のOSで、PC用のOSではないですよね。Windowsの高性能PCでも動く新しいアンドロイドを開発するとなると、また話が変わってくるのでは??(Androidではパワポ、キーノートとかも使えないはずです。)

もしそのような理由で、VR用のAndroidが既存のGoogle Cardboardと、グーグルが今後発売していくヘッドマウントディスプレイでしか動かないとなれば、オキュラス用にOSを売り込めば、まだ可能性はある!?

 

そもそもなんでグーグル以外の、フェースブック率いるオキュラスや、マイクロソフト、アップルらは、VR用のOSも作っちゃわないのか??仮説

Facebook

オキュラスはあくまで表示装置をつくっているにすぎないので、フェースブックにとってはOS開発は畑違いで知見がないのかも?お金はいくらでもありそうなので、リソースつぎこめばいけそうな気もするが、費用対効果が悪いのかもしれない?

Microsoft

確かにオキュラスとつなぐ高性能PCはwindowsなので、マイクロソフトwindowsのVR用のOSを開発しちゃうのが一番自然に感じます。ですが、マイクロソフトはホロレンズを開発して所有しているので、VRのOSよりもARのほうで頑張りたいと考えてるからかもしれません。

Apple

アップルはHMDの特許とかも出してるみたいで、セカンドプレイヤーとして参入することは見えています。MaciPhoneと同じように、VR iOS的なものはアップルブランドのハードでしか使えないようにしてハードとOSのセット販売をしていく独自路線でいくのでは?

 

そもそもOSとハードウェアの関係性がいまいち分からない・・・

OSとかに詳しい人いたら教えてください(T_T) (丸一日かけてPC/AT互換機NECの98などの歴史から学びましたが…w)

ここでOSに関して無知な僕に疑問が生じたのでとりあえず仮説を・・・

①既にあるハードウェアに合わせる形で、OSを開発することは可能なの?

もしそれが可能ならば、既存のWindowsのゲーミングPC上で動作するVR用のOSをつくり、表示装置であるオキュラスにつなげば、いまのオキュラスでも使えるのでは?(既にwindowsで動いているゲーミングPCに新たなVROSを上乗せするとなると、windowsPCでMacOSの環境整備する仮想化的アプローチになる?)

②もし既存のハードウェアに合わせる形で新しいOSを開発することが不可能ならば?

スマホの時のAndroidの路線になるはずです。Androidは2007年にオープンソース形式で公開されて、Android用のスマホが発売されはじめたのが1年後の2008年です。これと同じように、新しくVR用のOSを開発し、そのVRのOSが使える高性能PCをPCメーカーに製造してもらって、それをオキュラスにつなぐ形式になるのでしょうか??そしてその新たなVRのOSを、(PCでいうWindowsがとった路線と同じように)各PCメーカーにOEM供給していき、VRのOS用の高性能PCが製造されていけば、VRHMDの標準OSの地位を獲得できるかもしれません。

 

17歳のティーネージャーがVR用のOSを開発中!?

ちなみに、今日twitterで、「VR用のOS」で調べたら、おそらくSkyland Venturesから出資をうけているLoki Incというベンチャー企業がVR用のOS開発中でした。さらに、「operating system for VR」で調べたら、marvelというヘッドマウントディスプレイに関するツイートが。どうやら17歳の少年、エリック・フィンマン氏がmarvelというHMDをつくっていて、海外のクラウドファンディング最大手のindiegogoから、VR用のOS開発のための資金を募っていました。。。!!この少年は13歳のときにビットコインに投資して、1000万円儲けたみたいです。彼が率いるVRのチームには、スタンフォード大学で博士号を取得している人が多数参加しているとのこと。。。驚異的な少年だ・・・。

mashable.com

 

バイルVRのOSはAndroidが、ハイエンドVR(PCVR)のOSはWindowsが主流になり、グーグルとマイクロソフトの2人勝ち!?

さらに、「operating system for VR」で調べたら、googleのdaydreamに関する記事を紹介しているツイートも何個か。googleがVRプラットフォームのdaydreamリリースってのは聞いていましたが、詳しく調べていませんでした。改めて調べてみると、これが3月記事になってたVR用のOSのことを指していると分かりました。

スマートフォンがVR向けのスペックになったとしても、VRを動作させるにはOSが重要であるということで、新バージョンのAndroid Nには「VRモード」が搭載されることになりました。また、VRのシステムUIが搭載されることで、VRコンテンツをスマートフォンで体験中でも通話やメールの通知を表示できるようになります。VR向けのスマートフォンでVRを楽しむにはVRヘッドセットが必要ということで、Googleは快適性に重点をおいてメーカーとともに開発中。どのメーカーから発表されるかは明らかにされていませんが、新しいVRヘッドセットはDaydream-Readyのスマートフォンとシームレスで動作し、2016年秋に登場予定です。Android Nを搭載したDaydream-ReadyのスマートフォンSamsung・HTC・LG・Xiaomi・Huawei・ZTE・Asus・Arcatelから登場予定で、この中のいくつかは2016年秋にリリースされます。

 

 Where Google Cardboard worked with almost any smartphone, Daydream will only work on new phones with specific components like special sensors and screens. For phones that can handle it, Google is baking a feature called Android VR Mode into the latest version of its operating system. Hinted at in leaks before the show, VR Mode includes a series of optimizations that will improve apps' performance. But it's also an ecosystem that users will be able to navigate inside virtual reality. A Daydream home screen will let people access apps and content while using the headset; an early look shows a whimsical forest landscape with the slightly low-poly look that Google has used in Cardboard apps. Inside this environment, Google has created special VR versions of YouTube, Street View, the Google Play Store, Play Movies, and Google Photos. It's also recruited a number of outside media companies to bring apps to Daydream, including streaming platforms like Netflix and gaming companies like Ubisoft and Electronic Arts.

 

ようはスマホ用の新しいAndroid OSに、VRモードという機能が加わり、これからその新しいAndroidのOS用のスマホが発売され、それ用のグーグルのHMDも発売された暁には、VR用OSとして360度マルチタスクも可能になり、VR上のナビゲーション役になるということですね。

ということはこの場合は、既存のハードウェアに合わせる形で新しいOSを開発するのは厳しくて、新しいOSが使えるハードを製造していく流れっていう仮説②の方向性であってたのかな・・・?

ただここで分かるのは、VRモードがある新しいアンドロイドは、スマホ上で動きます。グーグルもGearVRのようにスマホをはめこむタイプのハードを作っていくということでしょう。ということは、この新しいアンドロイドOSがどれだけ普及しても、ハイエンドVRであるオキュラスやHTCViveで使用されることはないはず!

となると、バイルVRに関しては、OSはAndroidが主流になっていく流れになりそうですが、やはりハイエンドVRのOSががら空きですね。(最初の方で紹介したSpacesysくらい?)

と思っていたら、

マイクロソフトがホロレンズ用のWindowsホログラフィックOSを、VRのヘッドマウントディスプレイ(HMD)でも使用してほしいと考えているいう記事を発見してしまいました。

Microsoft wants VR headsets to run its Windows Holographic OS | The Verge

 もしこの構想が実現すれば、VR(仮想現実)/ AR(拡張現実)/ MR(複合現実)のOSの覇者は、マイクロソフトに決まりですね・・・!!(モバイルVRのOSはグーグルが引き続き頑張っていきながら。)

www.youtube.com

動画内にHTC Viveが出てきますw

 

(P.S)おそらく全体的に間違ってるとこ多数あると思うので、ご指摘いただければありがたいです・・・!

 

 

新時代のコンピューティングプラットフォーム(VR/AR/MR)のOSをおさえるのはどの巨大IT企業か?①

(仰々しいタイトルにしてしまってすみません・・・笑)

ところで、パソコンって使いづらくないですか??基本的にはウィンドウ1個しか開けず、いちいちウィンドウを切り替えないといけませんよね?Chromeでなにか検索して、次にエクセルに移って、またChromeにいって、、、みたいな。

画面の左右で分けて2つウィンドウ表示させるのもありですが、ちっちゃいですよね・・・(デスクトップ用のMacとかだったらけっこう大きくて何個かウィンドウ表示させられますが。)

スマホに至っては、もっと小さくて不便ですよね。。。わずか5cm×10cmのちっぽけな画面を1日何時間も覗きこんでるんです。

では、次なるコンピューティングプラットフォームのVR/ARだとどうなるのか??

使えるスペース無限大ですよね。

同時に何個もウィンドウ開けます

まさにアイアンマン的世界ですね。(アイアンマンはAR(拡張現実)よりですが。)

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10年後は当たり前にこんな感じの世界になってるでしょう。今のマイクロソフトのホロレンズでは既にそんな感じのことできます。

www.youtube.com

でも現時点で、VR上でもこれができたらよくないですか!?!?

VRのOSが出来上がったら、おそらくホーム画面は、VR空間上にテニスボールサイズのアプリがたくさん浮いているのでしょう。(Webブラウザ経由のPCよりも、アプリ経由のスマホに近い形になるのではないかと思います。)

おそらく、頻繁に使うfacebooktwitterinstagram、エクセル、パワポ、メモ帳、gmailyoutubeなどのアプリは、テニスボールくらいのサイズで、球体で宙を浮いてると思います。それを掴むと、アプリ起動といった形式ではないでしょうか。それ以外のものは、Chromeの球体からアクセスしていく感じでしょうか。スマホとおんなじです。(テニスボール型ではなく、ふつうにタッチパネル形式で、2Dのアイコンがたくさん板にのっかっていて、その板が垂直に前方にあるっていうほうが普通かもしれませんねw)

前方にパワポ開いて、右にgoogle検索でリサーチ用のウィンドウ開いて、左にLINE開いて、って感じでしょうか。360度空間でマルチタスクが可能になりますね(仕事で使うなら椅子に座っていて、いちいち後ろ向くのも面倒くさいので前方180度に限定されるかもしれません)。ハンドモーション(おそらくLeapMotionのインプットデバイスを使用することになる)でウィンドウを拡大縮小したり、左右上下に動かしたり、ウィンドウを入れ替えたりもでき、VR空間上に表示されたキーボードにタイピングして入力していく、あるいは音声入力。ファイルを削除するときは、3Dのファイルをつかんで、どっかの方向に向かって投げる動作をして削除することになるかもしれません。1人で使うだけでなく、複数人使用の共同アカウントをつくれば、2人以上でVR空間を使うこともできます。(これについては後日メリットを書きます。リンク参照:◯◯◯)

こんなOSが作れたら、半端なくないですか??絶対売れるじゃん!!

(OSは数百から数千万行のコードを書かないといけないらしいので、リソースの壁が立ち塞がりますが)

 

とりあえず、やってるとこないのか?ということで以前リサーチしてみました。

  

LeapMotionの人が、いろいろおもしろいことやってました。

blog.leapmotion.com

www.youtube.com

これの12分15秒あたりからですね。(この動画は最初から全部超面白いです)

ですがこれはイメージ図で、製品化はされていません。

 

製品化されているものも!! 

 

Virtual Desktop(Steam:Virtual Desktop

オキュラスとHTC Viveに対応しています。

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おぉすげえ!って思うかもしれません。でも、惑わされちゃいけません。これ、ただPC上のデスクトップを、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)越しで映してるだけです。オフィスでまわりに人がいて集中できないとか、机や部屋が汚くて集中できないって人にはニーズがあるかもしれませんが(そのためだけにVR酔いも覚悟の上、重いHMDを頭に装着するとは思えませんが)、VRによって、PCという制約された画面から解放されたい!!っていうニーズには1ミリも応えていませんよね??

 

いや、でもVirtual Desktopの紹介動画でこんなシーンが出て来たぞ!!

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いいえ、惑わされちゃいけません。

「If you have a multi-monitor setup」って言ってます。ようは、現実世界で机に2台PCという設置してマルチモニター設定にしてる人は、VR上でも上記の画像のようなことができるってことです。360度の空間に、googleの検索ページやエクセルやyoutubeの画面をずらーっと10個くらいVR空間に並べようと思ったら、現実世界で机に10個PC設置しないといけないってことです。一ミリもパソコンスクリーンの制約から解放されていません。唯一の利点は、拡大縮小ができるため、1個のウィンドウを、通常のPCスクリーンよりもデカく表示して見れるといったことくらいでしょうか?プロジェクターみたいな感じですね。

 

こんなシーンもでてきます。

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これも惑わされちゃだめです。

ウィンドウやらアイコンやらを個別にVR空間で配置し直しているわけではありません。これは「Transparentモード」を有効にしているだけで、デスクトップの背景を透明にすることで、スクリーンの枠が見えてないだけです。ようは1枚目の写真と全く同じ状態です。

 

とりあえずVirutal Desktopはあかんって分かりました。じゃあウィンドウを360度にずらっと配置して並べるには何をしないといけないのか?

OS(オペレーティング・システム)を1から作り変えないといけないのです。

 

(続く!)

kayabaakihiko.hatenablog.com

VR(仮想現実)の本質を考えてみよう ~VRはなぜ没入感が生じるのか?~

家でテレビを見てるとき

皆さん、TSUTAYAで借りてきた映画を家で見るとき、あるいはパソコンやスマホで映画や何かしらの動画を見るとき、その世界に没入してる感覚になりますか??

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ならないと思います。

なんで没入してる感覚にならないと思いますか??

家でテレビを見てる時、当たり前ですが、そこにはテレビっていうデバイス、テレビがのっかってる台、テレビの後ろの家の壁、近くの窓、自分とテレビの間の床、ソファー、椅子、あらゆるものが目に入りますよね??

これらの余計なものが映るから、「自分はいま家にいて、テレビの中の映像を見ている」って思っちゃうんです。

パソコンで動画見るときも同じです。机、マウス、キーボード、机に並んでる本や書類、部屋のドア、壁、鉛筆入れ、床、あらゆるものが目に入りますよね??

これが、「俺はいま机に座っていて、パソコンをいじっていて、パソコンで映画を見ている」

っていう感覚にさせるんです。

 

映画館はなぜ暗いのか?なぜIMAXは没入できるのか?

ここでまたクイズ。

皆さん、なんで映画の上映中は映画館が暗くなると思いますか??

一瞬考えてみてください。

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「そのほうが映画に集中できるから」

って思う人がけっこういるんじゃないかと思います。

じゃあ質問を変えましょう。なぜ暗いと映画に集中できるんですか?

「スクリーンがくっきり目立つから。」

はい、そうです。明かりを消したほうがスクリーンのライトの照射がくっきりしますよね。寝る前にスマホをいじったりしてるとき同じですよね。白い光がピカッと。

ですが同時に、暗くしたとき、もうひとつの効果もあるんです。

それは、スクリーン以外のものが見えにくくなるんです。映画館なら、他の観客たち、前の席の人の頭、上のほうの照明、通路、座席、入り口など、スクリーン以外のものが視界から見えにくくなるはずです。(もともとスクリーンがドデカいため、スクリーン以外のものは見えにくいですが。)

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試しに夜、部屋を完全に真っ暗にして、PCで何かの音楽付きの動画でもを見てください。びっくりしますよ、PC画面しか見えなくなります。ふつうに見るよりも何倍も没入できますよ

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これ、ある意味、没入体験なんです。

ある世界に没入するには、その世界以外のものは見えちゃいけないんです。その世界以外のもの(現実世界のもの)が見えた瞬間、「あ、いま自分は現実世界にいて、違う世界を見させられてるだけだ」って無意識のうちに思ってしまうからです。

家の小さいテレビで映画を見るより、IMAXのドデカイスクリーンで見たほうが没入感あるのは、スクリーンが大きくて迫力があるからっていうだけではありません。(もちろんそれも一要素ですが)

スクリーンが大きいから、それ以外のものが見えにくいからです。

VR(仮想現実)だとどうなるか??

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現実と同じ360度の視界だから、没入できる。主観(1人称)の視界だから、没入できる。

いや、違うかもしれないと思いました。

360度全方位の視界が可能だから、→どこを見てもその世界のものしか見えない(現実世界のものが一切映らない)→没入感が生じる。

HMDを装着して前方の180度しか見ていなくても、あるいは限られた90度しか見えてなくても、没入感はまあまあ生じるはずです。(もちろん、360度になると、没入感はさらにプラスされて理想に近づくのは言うまでもありませんが)

 

こうゆうふうに言うと、次のように考える人もいると思います。

いや、VRは、高解像度の映像が、360度の視野が、360度のオーディオが、モーショントラッキングが、奥行きが、立体感が、質感が、包囲感が、動感が、レーテンシーが、視野角が、インタラクティブ性が、etc が没入感を形成させるんだよ!!

 

もちろんそれらも必要な要素だと思います。人間の知覚能力および知覚する実際の物事に最も近い状態で再現することがベストなのは当然なはずです。ただ、それは没入感を生み出すためのプラスアルファの部分かも?

とここまでパンピーが偉そうに語ってしまってすみませんwww あくまでいまのところの仮説です。

実際僕は漫画喫茶の中の廊下のど真ん中で、Gear VRを体験したとき、まわりに通行人がたくさんいるのに、全く恥ずかしげもなく、1人で「おぉすげぇ!」とか言いながらはしゃいでいました。

 また、HTC Viveを体験したときは、まわりに観衆がいることなど完全に忘れてしまって、動き回ったり、コントローラーを振り回したりして、ライトセーバーで遊んだり、ゾンビを撃つことにすっかり集中していました。

現実世界の映像が一切映らないから、没入しきれて、全く恥ずかしくないのです。

そして、オキュラス体験中にヘッドマウントディスプレイ装着時に下にわずかに隙間から現実世界が見えると、せっかく没入してたのに、かなり幻滅しちゃうんですよね。

視覚だけでなく聴覚でも同じ。

上記の話は、視覚だけでなく聴覚も一緒だと思います。

ある世界に没入するには、その世界の音しか聞こえちゃダメです。

親の夫婦喧嘩の声がめちゃくちゃ響いてくる環境で、音楽の世界に没入できますか?

無理です。音楽世界に没入するには、現実世界の音を完全にシャットアウトしなければなりません。だからそうゆう雑音・外音を遮断するノイズキャンセリング機能があるヘッドフォンが売れてるんです。ちなみに音を大きくすればするほど没入できます。

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これが聴覚です。聴覚は今までも既に没入できていたんです。(ただ、聴覚でどれだけ没入できていても、目の前で夫婦喧嘩の視界が見えてたら、没入感覚が薄れます。スターウォーズの音楽トラックを大音量で聞きながら、かつ視界もスターウォーズの世界ならば、さらに没入できます。このように、聴覚と視界はセットです。)

 

電車で音楽聞くのはAR(拡張現実)!?

ちなみに、通常の音楽視聴はある意味AR(拡張現実) の一種なんです。

通勤途中に音楽を聞く行為。これは、本来ならば聞こえてこないはずの音、デジタル情報である音を、現実世界に組み込んでるってことです。現実世界の音を拡張してるってことです。