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ウルトラジャパンにみる音楽フェスの7つのジレンマ

3年連続でウルトラジャパンに来ているカヤバですw 

この日にお台場にデートできてるカップルや家族連れが可愛そうだなと毎年同情してますw

今日はそんな音楽フェスのジレンマについて考えてみます。ビジネスマンが7つの習慣を心得ているように、パリピも7つのジレンマを心得ましょう。

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フェスのジレンマ。Youtubeのほうがよくね?

待ちに待ったウルトラの当日。この日をずっと楽しみにしていたはず。

終わった後はSNSに写真や動画をあげて、「ウルトラ行ってきた~!めっちゃ楽しかった!」とか書いてとりあえずリア充アピールしときますが、実は場合によっては、「うわ~こんなんなら家でyoutubeでumfやtomorrowlandの動画を大音量で見てるほうがいいわ~w」って思う瞬間がたまにありますw まわりには死んでも言えませんがw(フェス自体は最高に楽しいです、時たまそう思うことがあるだけです)

フェスのジレンマその1 最前で鬼満員電車でおしくらまんじゅうされている時

これはまじつらいっす。DJどころじゃないっすよ。隣のパリピらがふりあげた腕が顔に命中しまりで普通に痛いし、隣の汗だくの人と盛大に密着するし、場合によっては内臓痛いくらい押し潰されるw このストレスは半端ないです。(真隣でパリピらが耳元で大声で叫びまくっているときは音楽もよく聞こえなかったりも)

去年、ニッキー・ロメロという有名DJの出番のとき、最前のほうでニッキー・ロメロのシールを顔に貼りまくってるパリピ女子が押しつぶされてて、「まじもうニッキーとかどうでもいいからとりあえずここから早く出たい・・・!!」って言ってましたw わかります、その気持ちw 死ぬほど愛していたDJを前にしても全力で楽しめないこの歯がゆさたるや。そしてその最愛のDJをどうでもいいと言わしめてしまうジレンマ、恐るべし・・・

フェスのジレンマその2 前が見えない時

前に背が高い人がくるとジ・エンド、終了です。その人の背中以外なんも見えないっす。背が低い女子ほんとかわいそうだなーといつも思います。自分は後ろの人が自分より背が低いと、場所譲るか、めっちゃしゃがむかしてます。効果あるのか不明ですがw むしろそうゆうときって後ろの人が大丈夫か気になって音楽に集中できません。

もっとひどいパターンは、区切りの柵の真後ろになった時です。パリピは基本的に柵の段差が高くなったところに立つか、柵に座りながら観賞するので(そうすることで高くなるのでめっちゃ見やすくなります)、その真後ろになった人はなんも見えません。一昨年とりのハードウェルの時にこれされて僕はガン萎えでしたw 自分の視界を良くするために後ろの人の視界を犠牲にするのはひどい。前の人が女の子を肩車するパターンでも同じく前が見えなくなるんですが、これは半分フェスの文化みたいになってるので、完全否定はできませんねー・・・、難しいところです。

フェスのジレンマその3 アーティストの顔見えなくない?

僕が崇拝してやまない兄弟DJのDimitri Vegas & Like Mikeが出演する三重県のWired Music Festivalに今年行きました。

ディミトリが登場した瞬間、目の前にあのディミトリがいる・・・!!という興奮と感動はもちろんあるんですが、かなり最前のほうだったにも関わらず表情とか全然見えませんでした。

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基本クールで静かな兄DJがたまに高まったときに見せる笑顔の表情をyoutubeで楽しんでた僕には残念w まあ表情まではいかなくても、ふつうに顔が小さすぎてあまり見えません。

フェスのジレンマその4 ケンカが炸裂する時

EDM系のフェスはわりとケンカっぱやい人が多いんですよね。去年とかウルトラで何もしてないのに怖いお兄さんになにかを勘違いされ、いきなりガチギレされて思いっきりt突き飛ばされまくりました。その直後は好きな曲が流れてても完全に意気消沈ですw 他にも、怖いお兄さんが他のお客さんにめっちゃケンカ売って、お客さんが掲げてた風船人形のようなものを奪って遠くに投げつけてしまったり、そうゆう光景しょっちゅうです。DJたちやMCが「人種も思想も関係ない。ウルトラは音楽で人々をuniteする。」ということをさんざん強調しているのにこうゆうケンカは絶えません。本末転倒ですね。

フェスのジレンマその5 朝から12時間近く突っ立っている時

最初のほうは元気ですが、とりのDJくらいになると足がヘトヘトで痛いです。(貧弱な僕だけの感覚かもしれません)ディズニー1日中歩きまわった感じです。足に限らず体力全般的に消耗しています。なんとか自分を奮い立たせてラストのDJを拝みます。12時間とまではいかなくても、ラストDJまでの4、5人のDJは大物すぎて、5時間くらい休む間はありませんw

フェスのジレンマその6 喉がかわいたりトイレに行きたい時

前のほうにいても、飲み物を追加で買いに行ったりトイレに行こうとすると群衆をかきわけていったん後ろに戻る必要があります。そのあとまた人をかき分けて、最前のほうの友達と合流しにいかなきゃならんです。けっこう大変です。

フェスのジレンマその7 基本、視点が固定されている

youtubeにあがってる公式の動画はDJの表情映したりお客さん映したり全体像映したり、見どころたくさんあるんですよね。ただフェスに参戦すると基本自分の位置から前の人々の頭の隙間に見えるわずかなDJの顔を覗き込むだけですw 視点は変化しません

フェスのジレンマまとめ

このように、満員電車状態で、前方もよく見えず、DJの顔小さすぎで、足も痛み体力も削られ、横ではケンカが炸裂し、喉がかわき、トイレにも行きたい中、精一杯お目当てのDJを拝まなければなりません。家でyoutubeなら万全の体調で万全の状態で没入できます。これがフェスの7つのジレンマです。

まあフェスといってもEDM系以外は高校生時代のももいろクローバーの野外ライブ(ウルトラとのギャップw)とかしか行ったことないですがw 

はい、ここからが本題ですw 

一応VRブログなのでVRに繋げますw

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ちまたで噂のVR(仮想現実)の台頭は、このフェスのジレンマをぜーんぶ解決してくれますよ。

次記事ではVR✕音楽フェスについて紹介していきます。

kayabaakihiko.hatenablog.com

 

ポケモンGOのAR(拡張現実)はどうゆう仕組み?

AR(拡張現実)技術の解説

ARには2種類があります。(細かく分類すると3つ)

1.ロケーションベースAR

2.ビジョンベース(画像認識型)AR

 2ー1 ARマーカーあり

 2-2 マーカーレスAR

1の「ロケーションベース」はGPSを用いて、位置情報を使います。スマホの位置とある場所の位置が近くなった状態で、ある場所にスマホを向けるとARコンテンツが出現する。

2の「ビジョンベースAR」のうち、2-1の「ARマーカーあり」はQRコードのように何かを読み取り、その上にARコンテンツを浮かび上がらせます。 例えば次の画像。

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この場合は遊戯王カードの画像がARマーカーです。あらかじめ遊戯王カードの画像をネットとかで探してきて、それに3Dモデルを紐付けてます。スマホ遊戯王カードをかざしたときに、ARコンテンツ出てくるようにしています。なので、QRコードの役割をはたす遊戯王カードがなければいくらスマホをかざしてもなにも現れません。ARマーカー式についてはこちらも参照してみてください

kayabaakihiko.hatenablog.com

2-2のマーカーレスARは、ARマーカーを必要としない(ARコンテンツを事前に何か特定の画像等に紐付ける必要がない)ARです。マーカーレスARはリアルタイムで自動的に映っているものを認識して、その地形に自然に沿うようにARコンテンツを表示します。映っているもの(画像)を認識することは、ARマーカーと同じなので、ビジョンベース(画像認識型)ARに含まれます。

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ポケモンGOのAR

ではポケモンGOはどのタイプのARか考えていきましょう。

www.youtube.com

結論から言うと、ポケモンGOは1のロケーションベース型ARと、2-2のマーカーレスARの組み合わせだと思います。

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ある位置にポケモンを紐付けておく。その位置にスマホの位置も近くなったら、地図上でポケモンを表示する。ここまでが、左の画像のロケーションベースです。

そこから、ポケモンを捕獲する段階に入ると、右の画像のようにポケモンが現れます。ポケモンはなにかQRコードのような画像から派生しているわけではありませんね。どこからともなく出現しているので、ARマーカーが存在しない、マーカーレスARだとわかります。捕獲モードでは、マーカーレスARに移行します。

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ポケモンは必ず地面にちゃんと立ってますよね!ヒトカゲが宙に浮いてたり、ニュロモが壁にくっついてたりしません。これはマーカーレスARで地面を認識してその上に出現してるようにしてるからです。動画にも出てくるように、投げたポケモンボールもちゃんと地面にぴったり落下します。

逆に飛ぶ系のポケモンは地面から少し上に出現するようにプログラミングされているのでしょう。

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スマホカメラを起動すると、たまたまその向きに映っている地面の上にポケモンが紐付けられる。なので、ある特定の位置にいるポケモンを本当に探しにいくというよりは、自分のまわりの好きなところに自分でポケモンを召喚してしまうイメージですね

 

次の動画、0分43秒くらいから見てみてください!

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この動画は、ポケモンGOのようにポケモンを都合の良い位置に召喚するというよりは、まるで本当にそこにポケモンがいて見つけたかのようです。予想ですが、これはヒトカゲが、この特定の地形に沿うような形で動くように、あらかじめモーション付けしているんだと思います。Nianticがこれを実装しようと思うと、地球上の全地形に応じた無数のポケモンの動きをあらかじめ作らないといけないのです厳しいですね。将来的にはルンバみたいに、ヒトカゲが障壁を避けるようにして自律的に動くようになるのですかね。

 

ポケモンGO以前からマーカーレスARアプリはけっこうある

ちなみに今のポケモンGOのマーカーレスAR技術は、他のARアプリでもよくあります。ソニーのエクスペリアを使っている人は、ARファンというデフォルトで入っているアプリをご存知だと思います。

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物体が落ちてきてちゃんとピンポイントで地面に着陸します。この動画だと分かりにくいですが、机とかでやるとちゃんと地面を認識しているということがはっきりわかります。 

同じくエクスペリアのARエフェクトというアプリはもっとすごいです。

www.youtube.com

ソニーはsmartARというマーカーレスARのライブラリを開発して持っているので、こうゆうことができるんだと思います。

 

AR(拡張現実)で八代目火影になれました

最近はなんの意味もないARコンテンツつくって自己満に浸ってたカヤバです。

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螺旋丸!!ついにナルトになる夢がかないました。

鋭い方は、螺旋丸の真ん中に某有名消しゴムが見えることに気が付いたと思います。MONOのロゴ写真をあらかじめ登録しておいて、それをスマホカメラで読み取った時にその上にARコンテンツが浮かび上がるようにしています。ARマーカーありの画像認識型ARってやつです。(ARマーカーっていうのは、QRコードみたいに、読み取るもととなるものです。この場合はMONOのロゴ画像がARマーカーになります。)

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世界史の教科書からサムライ召喚w 

年号と事件名しか載ってないくそつまらない高校の教科書がもっと楽しくなりますね!w (画像にサムライを紐付けることはできましたが、文字にサムライを紐付けることはできませんでした。文字認識ができれば、関ヶ原の戦いという文字にスマホかざせば関ヶ原コンテンツ浮かび上がるとかできるんですけどねー・・・)

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スマホ近づけるとこいつかっけえ

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チョウチョ召喚。このチョウチョ飛び回るんで楽しいんですよ。ちなみにこのチョウチョは女性誌nonnoに紐付いています。(nonnoがARマーカー)

アマゾンやDマガジンの台頭とかで困ってる本屋もこれで立て直せるかもしれないw (チョウチョ召喚してもなんの意味もないですがw)

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すごいのが、一回上からnonnoの画像をスマホで読み込んでチョウチョを召喚したあとなら、こんくらいの角度からでもチョウチョは飛び回るんですよ。

距離も50センチくらい離れてもいけちゃうという。

 

ちなみに家のベランダから、隣のマンションの写真を撮ってそれをARマーカーに登録して作ってみたら、ちゃんとマンション横にコンテンツ召喚できました。

ということは、渋谷109とかの横にゴジラ召喚したりもできるw

渋谷ARアプリ作っちゃいますかw

 

ARマーカーありの画像認識型ARの場合は、普遍的な統一された画像をARマーカーにすると効果あると思います。パスポート、会社のロゴ、免許証とかですね。一度ローソンのロゴを登録してARアプリ作るだけで、誰でも、全国どこのコンビニでも、簡単にARコンテンツ召喚できるようになりますからね。

コンビニとかブランディングできそうですね。

 

基本的なものなら、スクリプト1行も書かずに超簡単に作れるのでおすすめします!!

「Vuforia、Unity 」とかでググれば色々出て来ます。

インドネシアで攻めるVRベンチャー、SHINTA VR

日本に帰国してから1週間、インドネシアが恋しくなってきたカヤバです。

サマサマ~(どういたしまして)って照れながら言うインドネシア女性が愛嬌あってかわいいんですよね・・・ってのは置いといてw、

SHINTA VRさんのCEO、宋 知勲さんのお話をお聞きする機会があったので、まとめてみました。最初にSHINTA VRさんのお話、最後のほうにインドネシアのVR事情を書きました。

ホームページ等(SHINTA VR)を見れば分かりますが、SHINTA VRさんはとても裾野が広く全部やってます。VRツール、VRメディア、VRゲーム、VRイベント、B2B向けのVRコンテンツ。ですが一番の目玉は「mindVoke」というVRコンテンツ開発プラットフォームです。後ほど紹介します。

NTTデータを退職し、インドネシアでVRベンチャー立ち上げ

宋さんは早稲田大学理工学部のコンピュータネットワーク工学科を卒業後、株式会社NTTデータに入社し(6年くらい在籍?)、今年2016年1月にSHINTA VRを立ち上げたそうです。日本ではなくインドネシアジャカルタでスタートアップを立ち上げるという異色の新パターン・・・!!

一番最初のきっかけはホリエモン?!

堀江貴文さんが好きで、twitterで堀江さんがオキュラスオキュラス言ってたから名前は知っていた。友達がたまたまオキュラスのDK2を持っていたので貸してもらった。お~!これはすごい!ってなった。そこから、NTTデータにいるときから、イベント何度も開いたが、お客さんがワ~!ってなって、毎回すごく盛り上がる。これはやっぱりニーズあるし行ける!と確信。それからさらにイベントを何度も開いていったり、VRの話を聞いたりするにつれて、どんどんVRに対する熱があがっていく。的な流れらしいです。

フェースブックを通して、インドネシアのVR界隈の先駆者と出会う

 たまたまインドネシアに親友の別荘?的なおうちがあり、遊びに行く機会が。インドネシアのVR事情が気になったので、FacebookのVRインドネシアコミュニティーに投稿してみたら、現地のVRのパイオニア的な方(現COOのアンデス・リツキ氏)からレスがあり、現地で会うことに。情熱とビジョンが一致し、意気投合し、そこからメールなども重ねてから、VRベンチャーやろう!となったらしいです。

(インターネットの力すげ~)

大学時代の親友も

早稲田大学時代の親友の2人とも始めたらしいです。(おそらくアンデスさんとの立ち上げ決意後にジョイン?)日本とインドネシア双方に拠点があったそうです。 現CEOの宋さんは最初はインドネシアで副社長をやっており、インドネシアと日本を行き来していたものの、どっちかに集中したほうがいいということで、インドネシアでCEOとして集中することに。今は日本に3人、インドネシアに8人といった感じだそうです。(わりと数字曖昧ですすみません)

親友とスタートアップやるのはどうなのかお聞きしたところ、グーグルも友達同士ではじめてるし、人による!とおっしゃってました。確かに!

辛かったことは、お金がどんどん減っていくこと。そして大企業が相手にしてくれない

実績がないといけない。お客さんになってもらうところが大変。

B2Bでいまはなんとかのってきた。最初は自分たちで営業していたものの、今ではホームページを通してお客さんの方から連絡がくるように。クライアントにはパンテーンさんや日立さんやイオンさんも。パンテーンさんだったら、イベントでVR使ってもらって、ヘアーケアー商品の効果をPRしたり。

さらには、インドネシア観光庁とも提携しているそうです。 国もジャカルタに人を呼びたいという思いがある。なので観光庁と提携して、観光スポットなどの360度動画を撮りに行って、それを用いて、東南アジア各地でインバウンド向けのイベントやったりしているそうです。

VRコンテンツ開発/共有プラットフォーム、mindVoke(マインドヴォーク)

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どんなにプログラミングスキルがない人でも、簡単にVRコンテンツを作れて(ドラッグ&ドロップとか)、それをmindVokeのプラットフォームにシェアできてコミュニケーションができる。そんなプラットフォームだそうです。将来的にはVR空間内で直感的にコンテンツ制作ができる(手でものを掴んで動かしたり)ようにする。

もちろんUnityだとスクリプトが必要な代わりに、何でもできちゃう。mindVokeではある程度やることのフレームは与えるらしいです。

mindVokeで何でも全部作れるようにすることが理想だけど、最初はゲームと教育コンテンツからはじめる。

起業したての時は、B2BのVR事業に集中してインドネシアで大きくしていきたいと思っていたそうです。それだとそこまでスケールできないということで、ユーザー向けのプロダクトをやるべきだと考えを改め、今年の4月からアイデア出しを始め、mindVokeが生まれたそうです。

マネタイズ等は2、3年後を見てるそうです。ユーザー集めることができて、ユーザーがワーこれ楽しい!ってなった段階で課金?とかしていく。

ちなみに、いまVR界隈ではコンシューマー向けのプロダクトでマネタイズできているところはまだほとんどないのが現状だそうですいまの段階ではB2Bもやらないと食べていけないかもしれないらしいです。

(mindVokeのダウンロードはこちらから:mindVoke - Shinta VR。これはまだほんと最初の段階のものだそうで、これからどんどん改良していくそうです。おそらく無料の解凍ソフトが必要です)

VRメディアはまだお金にならない

SHINTA VRさんはホームページでVRニュースを配信していてメディアもやっています。

メディアはPVは稼げるそうですが、マネタイズはきついです。5年歯をくいしばらないときつい。

インドネシアはまだ貧しい人が多い。単価が日本の10分の1で低いから、課金とか広告打っても?ペイできない・・・(ここ曖昧ですすみません)

そしてソーシャル流入は図れない。インドネシアでは、フェースブックとかでいいね!はめちゃくちゃつきやすいけど、彼らは全く読んでないw

ちなみに、僕がインターンとしてちょっと関わってる、立ち上がったばかりのベンチャー企業でも、フェースブックのいいね数が8000を超えてるんですね。社長に、「どうやってこんなにイイね!集めたんですか!?」って聞いたら、「フィリピン人向けにPRしてる。フィリピン人は全員、なんでもかんでもすぐイイね押すんだよ~w イイね押すハードルがめちゃくちゃ低い」

って言ってました。めっちゃ面白い現象ですね。日本人は慎重に慎重に、石橋を3回叩いてからイイね押すのにw

SHINTAはインドネシアの女神的存在

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現地のムスリム女子いわく、「Ramayana」というインドネシア版のロミオ&ジュリエット的な物語があるらしく、その登場人物がシンタらしいです。(比較するなら、ロミオがラマ、ジュリエットがシンタ)。ヒンドゥー教の物語らしいです。今思い出しましたが、高校世界史でインドの2大叙事詩、『マハーバーラタ』と『ラーマーヤナ』って暗記させられてました。インドからインドネシアにも伝わったのかな?(バリ島とかはヒンドゥー教一色)

ちなみにその子いわく、シンタには、「いい女」的な意味もあると言ってましたw たぶん美しくてかわいい女っていう意味より、「女性の鏡のように美しく、立派な女性」的なニュアンスかな?

 ちなみにインドネシアの観光名所とか街中のおみやげ屋さんや、バティック描画の絵なんかには、ラマとシンタばっかりでした!僕もちょうしにのってもれなく3体GET\(^o^)/

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イケてる会社は名前が2音節、かつ会社名がプロダクト名

フェース・ブック、ツイッ・ター、クラス・ター。基本2音節。そして、プロダクト名をそのまま会社名にしてるw 

確かにw

ということで、Shinta VRも、mindVokeに改名するかもしれないらしいです。個人的にはShintaも気に入ってるので寂しいですね・・・。でもマインドヴォークも確かにカッコいいな。(俺誰だw)

AR(拡張現実)ももちろん視野に入れてる

Gumiの國光宏尚さんのお話を引用されていました。

「VRはAR、MRと一緒になっていく。一つのデバイスで、VR何%、AR何%って切り替えができるようになる。没入したい時はVR100%にしたり。」

そういえばVR産業革命イベントでも國光さんはVR/ARのパーセンテージ切り替えの話してました。

10年後はMR。今目の前にある食べ物のカロリーが表示されたり、出会い系アプリなら、街を歩く女の子が恋人募集中なのかどうかも表示される。(プライバシー的に、Tinder使用者間に限定した話だと思います)

このMRに向けて、SHINTA VRはまずはVRでやっていく。とのことです。

インドネシアはハイエンドVRをやる土俵がまだない。ミドルエンドVRが最適

インドネシアではまだネットが遅いため、スカイプとかもできないらしいです。VRコンテンツは容量がとてもデカイから、高性能PC使うハイエンドVRはきつい。

となると、スマホ向けのミドルエンドVRやるしかない。GearVR向けのコンテンツですね。ミドルエンドにはこれからグーグルが入ってくる。(DaydreamやVRモードを備えている新型のアンドロイドOSのことですね。)

インドネシアは80%がグーグルなのでちょうどいい!

ちなみにインドネシアのVR事情は日本の1,2年前くらいの感じだそうです。やはりVRはアメリカ、日本、中国から。

とはいっても、インドネシアは世界で人口4位、総人口は2億5000万人越えです。日本の倍もあるんですねwww 平均年齢が20代だから、若い層が1億人くらいいるらしいです。新しいテクノロジーに最初に興味を示してとっつくアーリーアダプターは基本的に若者。そうゆう意味でもインドネシアは可能性に満ちている!とのことです。

インドネシアのVRベンチャー事情

SHINTA VRはインドネシアでおそらく最もアクティブなVR企業とのことです。

(ARならAR&COだと思います。東南アジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーの創業者に会ってきました! - kayaba_akihiko’s VRブログ

SHINTA VRさんはまずはインドネシアでナンバーワン、そして東南アジアでナンバーワンのVR企業になることを目指しているそうです。

VRやってる企業はジャカルタに3社、もう一つの違う都市(アンボン?)には2社あるそうですが、これらのほとんどが映写の360°動画をやっているそうで、VRコンテンツを開発してるのはSHINTA VRくらいとのこと。

Octagonという、もともとはゲームをやっていたVR会社もある。(バンドンという都市に)

(ホームページ:Octagon Studio Ltd.、参考記事:Tech in Asia - Connecting Asia's startup ecosystem

ちなみにマレーシアではVRがいい感じらしく、インドネシアよりマレーシアの方が先にVRくるかもとおっしゃっていました。(SHINTA VRさんはベトナムシンガポール、マレーシアなど東南アジア各地でVRイベントを開かれているので、おそらくお客さんの盛り上がり具合とかを基準にした判断だと思います)

ちなみに僕はインドネシア旅行中、バンドンやジョグジャカルタという都市で、車に乗っている時に道路でVRヘッドマウントディスプレイが写っている広告みたいな大きな看板を3回ほど見かけました。認知はされてそうですね。

これからVRベンチャーをはじめたい人はどうすればいい?

 マネージメントをする人、プログラマー、3Dデザイナーの最低3人いればよし。(これはAR&COのピーターさんも全く同じこと言ってました。おそらく業界の共通認識)

シードのVCからは比較的資金調達しやすいけど、それ以外だと、どれだけユーザー獲得したか、今後のユーザーの推移も証明できないといけない。

イデアが良くても市場がないと無理。5年でお金にならないといけない。お金を稼げるストーリーをVCに示せればOK。(シード以外の話)

いろんな人に会って、アイデアをぶつけてフィードバックをもらい、これ行けそう!というものが見つかれば、プロトタイプを作り、投資家をまわればいい。

とのことです。皆さん、一緒に頑張りましょう!!笑

(追記:2016年9月24日)

YoutubeやLINEのようなCGM(Consumer Generated Media)っぽいものをVRでやりたいなら、3Dデザイナーの重要性はそこまで高くない気もします。運営側が3Dモデルをモデリングする必要がないので。

 

(終わり)

インドネシア2週間滞在で気付いたこと!

アダルトVRイベの抽選に落選してガン萎え中のカヤバですw

アダルトVRエキスポ公式サイト

大学受験の合格発表見るときなみに緊張して、落ちたときのショックも同じくらいっすね。

今回の記事はVR/AR全く関係ないですすみません。インドネシアのAR事情はこちらに書いたので参照していただければと思います。

kayabaakihiko.hatenablog.com

 

インドネシア2週間旅行でジャワ島横断したので以下、気付きをテキトーに羅列してみます。最後の方は宗教話メインです。

バイク王国。交通量多すぎorz  GOJEK神(^o^)

半端無く交通量が多くてカオスです。車だといちいち止まるのでやってられないため、インドネシア人たちはバイクを好みます。バイクが死ぬほどうじゃうじゃいます。バイクだと車と車の隙間をどんどんすり抜けていけるのでスピーディーです。

インドネシアユニコーンIT企業GOJEKの出現も納得です。ウーバーのバイク版です。自然な発想ですね。ジャカルタだとウーバーもわりとさかんらしいですが。GOJEKは街中の道路にたくさーんいます。ブランドカラーの緑がとても目立ちます。

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現地人のGOJEKアプリ借りて、2回使いました。

ウーバーとの違いはいくつかありました。まずアプリでドライバーと最初電話してました。地図はちゃんとアプリ上に現れますが、ウーバーみたいにいまドライバーがどの位置まできてて、まだどのくらいの距離があるのかは見れません。あとはオンライン決済ではなく降りるときに現金払いです。

他の交通手段より断然安いのでめっちゃいいです。ブルーバードタクシーという現地の有名なメータータクシーだと500~1000ルピーくらいする距離がGOJEKだと170ルピーくらいでした。緑色のヘルメットも付けさせられるので安全です。10分くらい待ったらコンビニの前にピンポイントで着きました。スコールが降ってる時はGOJEKは不利ですが、それ以外だと最高な移動手段です。

 

とりあえず自動運転の時代になってもインドネシアの道はカオスすぎて整備に時間がかかりそう…

 

日本車最強すぎ。

道路を走ってる車とバイクはHONDAかTOYOTAです。SUZUKI、三菱や川崎もかなり走ってます。これらの日本車以外の車は基本ないですw インドネシア人に日本人って言うと、みんな "Oh! Japan! Toyota、Honda、Every car here is Japanese!! " 

何十年後はテスラ一色になってたりしてw

トイレットペーパーがない!!!

場所によっては、蛇口とその下に水が入ったバケツが置いてあるか、シャワーみたいなホースがついてる2パターンが多かったです。それらと左手使って洗うらしいです・・・。なので旅行するなら持参しないときついです。

わりとちゃんとした高めのホテルだとちゃんとトイレットペーパーついてますが、ゴミ箱に捨てないと詰まる時も。

ちなみに日本のトイレブランドTOTOもいくつか見かけました。

WHATSAPPがメイン。LINEはまだ少ない。

街中でLINEの通知音が聞こえてくることも結構ありましたが、現地の若い同年代のムスリムの女の子Rさんに聞いたところ、LINEもあるけど基本WhatsappかBBMBlackberry Messenger)を使うらしい。(もともとインドネシアBlackberryが普及していた国らしいです)。他のインドネシア人と絡んでても基本Whatsapp主流という感じがしました。LINEの存在は知ってて、アカウントもあるって人も多く、LINEが追随してるのは確かみたいですが。

若者のスマホに入ってるアプリはこっちとほぼ変わらない

ちょいスマホ見してって言ってRさんのスマホ奪って画面をくまなく見させていただきましたwww 

日本人とほとんど一緒ですね、facebookinstagramtwittertumblrなどのソーシャルがつらなってますね。GOJEKアプリとTokopediaアプリもしっかり入ってました。

アンドロイド率高し

海外はアンドロイドってのはよく言われてることですが実際にインドネシアでもそうでした。iPhoneは高いから買えないって言ってました。アンドロイドのうち、sonyや台湾のasusスマホ使ってる人も結構いました。ちなみにテレビはサムスンパナソニック

セルフィーとるときの表情の作り方や流れが日本人といっしょw

日本の女子2人組が街中でめっちゃ表情作ってセルフィーとって、とれた写真を二人で確かめて、もっかい違う表情を入念に作り上げて再度チャレンジみたいな光景ってよく見ますよね??ターバン巻いてるインドネシア人の女の子二人組もセルフィーとってる時は全く同じでしたw 

どっかで学んだわけでもないと思いますし、かわいく映りたいというのは全世界共通なので、必然的にかわいく写ろうとする表情の作り方とかも同じになっていくんでしょうね。グローバルなウェブサービス作るときに参考になるかもしれない。

若い人多し!

平均年齢20代ってのは聞いてましたが、確かに日本よりも老人が少なめ。若い人が多い感じがしました。人口も世界4位です。だから上記の交通量に悪影響が・・・。

ドラえもんハローキティーが人気

あちこちで見かけました。

女の子の子どもが全員ピアスしてる

子どもから大人の女性までみんなピアスしてました。ちっちゃい女の子がみんなピアスしてるのはすごく不思議でした。Rさんに聞いたら、赤ちゃんのときから女の子はみんなピアスするらしいです。ムスリムのRさんもしてるそうです(耳はターバンで隠してて見せたらいけないので見えませんでしたが)文化的な理由で、宗教は関係ないらしいです。インドネシアでオンラインピアス通販始めますか\(^o^)/

女性の歯の矯正率が異様に高い

中学生くらいから大人まで、矯正してる女性めっちゃ多かったです。なんでだろう?所得があがってきてる?所得わりと多い日本でもそんな高い率で矯正してない気がしますが。

モスクがトイレと同じノリでわりとあちこちにある。

トイレがあるところにはモスクもあったりします。いつどこでもお祈りできるようにですね。コーヒーショップとかにもありました。ショッピングモールとか空港には絶対モスクあります。

道端とかレストランとかバス、電車内とかでお祈りしてる人は1人も見かけなかった。

ムスリムは1日5回お祈りしないといけないって高校世界史で習ったので、街中で見れるのを楽しみにしてたのに見れませんでした。モスクでは見れました。ムスリムのRさんに聞いたら、道端は汚い可能性があるので、お祈りはダメらしいです。お祈りは清潔なところじゃないとだめ。電車とかタクシーは一応OKだけど、あまりしてる人はいないとのこと。基本的にモスクか、家でするらしい。

お酒はコンビニには売ってない 

インドネシアでも、アルファマート、インドマートっていうコンビニ(ミニマーケット)がそこらじゅうにありますムスリムはお酒禁止なので、お酒はコンビニにはなかったです。飲食店でも扱ってなかったりします。もちろん普通に売ってる飲食店も探せばありますが。欧米人向けのレストランやホテルとかだとわりとお酒売ってます。

ちなみにムスリムはタバコはOKらしいですw

女性はターバンしてる人と、めっちゃカジュアルな人の2通りいる

どうやら40%くらいの人がターバン取っちゃうらしいです。別にいいや!って感じらしいですw

信じ続ける人はつけ続けるみたいです。死後にならないと分からないと。

ターバン勢からみて、つけてない人は軽蔑してるのかというと、全然そんなことなく、友達につけてない人いっぱいいるし普通のことらしいです。

ターバンは前髪と耳も出したらだめだそうです。家族と女友達の前ではターバンは外してもいいものの、男の前ではもちろんダメで、彼氏でも結婚するまではダメだそうですw

 中東の女性は目以外全て覆ってますが、インドネシアの場合はインドネシア文化と中東文化が混ざって、顔は見せてOKってなったそうです。

イスラム教徒になるか否かは親次第?

親が厳格なムスリムなら子どもにもそう教育するはずなので、これ聞いてみたら、確かにそのケースが大半らしいです。でも、親がムスリムじゃないけど、子供が神とつながるために自主的にムスリムになってターバンつけるパターンもあるらしい。

インドネシア女性は4パターンいる

①ターバンしててお祈りする人

信仰が深いRさんみたいな人ですね。気になったのは、Rさんはスンニ派シーア派の存在を知りませんでした。難しいことは勉強していないと言ってました。けっこう根幹的に重要な部分な気もしますが・・・。インドネシアなのでスンニ派のはずですよね。

②ターバンしてないけどお祈りはする人

ターバンはだるいからしてないけど、お祈りはちゃんとするって人は結構いるみたいです。これはかなり意外でした。カジュアルな格好してる人は完全にイスラム教とは無縁だと思っていました。

③ターバンしないしお祈りもしない人

我が道を行く人ですねw

④ターバンするけど、お祈りしない人

イスラム教あんまり信じてないけど、ターバンはファッションでする人も多いらしいです。ターバンに装飾品いろいろつけて、まわりから「カワイイ~!」って言われてちやほやされるものの、でもお祈りはしないw ってRさんも笑いながら言ってましたw

 

子どもはターバンしてない子が多い!

街中歩いてると、子どもの女の子はあまりターバンしてないことに気付きます。どうやら子どものうちは親が、別にしなくていいよーって感じらしいです。成長していくと着けさせられるらしいですが。子どもの頃は女性としての魅力が足りないから、別に露出しても問題なしということですかね?

ムスリムは5時起き・・・!

1日5回のお祈りのうち、最初の朝のお祈りは、4時?くらいから5時30分までの間にすませないといけないらしいです。ムスリムのRさんはわりとギリギリの5時に起きて済ませて、7時くらいまで二度寝するらしいですw

僕は5時起きとか無理なので一生ムスリムにはコンバートできません。

「あ、やべ、祈るの忘れてたw」って時はどうするのか?

忘れてるのはいいけど、意図的にスルーはよくない。
祈り損ねたら、次の時間に2回やる。

他にも気付きいろいろありますが長くなるのでここらへんで終わらせます~orz

あ、旅行先としては非常にオススメですよ、最高でした。(ジャカルタは特に何もありませんが)

 

東南アジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーの創業者に会ってきました!

インドネシア2週間旅行で途中39度オーバーの高熱で死にそうなってたカヤバです。。。向こうでついでに現地ベンチャーを訪問してきました!!

 

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AR&COというアジア最大のAR(拡張現実)ベンチャーです。シリコンバレーのAR(拡張現実)の大会、AWE(Augmented World Expo)で何度も受賞している、インドネシア発の超すごいグローバルカンパニーです。

www.youtube.com

ホームページ:Augmented Reality & Co.

動画とホームページがイケてるwww 入社したいwww

この会社の創業者のピーター・シアラーさん(Peter Shearerさん)と、日曜日だったのでショッピングモールのカフェでお会いしました。奥さんとカワイイ赤ちゃんと来てました。

Q ARをやろうと思ったきっかけは?2009年って異様に早くないか?

インターネットで調べて知った。これは来るだろうと思ったからやろうと思った。

(インターネットで技術の存在を知って、それを実行に移しちゃう行動力すごいな・・・)

Q 広告代理店で勤務したあと、レストラン、オンラインフードデリバリー、ケータリング、マジックショップまで起業していったそうですが、どこからそのエネルギーは出てくるんですか??普通のインドネシア人はそんなふうにバンバン起業しませんよね?

成功したい、successfulになりたいという思いがずっとあった。そのために、高校卒業時くらいに起業家になろうと思った。家系も関係している。中国系インドネシア人(華僑)だから、家系が自分らでビジネスをやってきたのを見てきた。

(華僑はお金持ちが多いらしいです)

起業で成功するために、最初はいろんな業界の経験積んで勉強しておこうと思って、フードからなにからなにまではじめてみた。それらは何度も何度も失敗の連続だったよ。

 

Q 最初WIR(AR&COの持ち株会社)でパートタイムで働いてて、そこからAR&COもはじめたのか?

実はWIRは最初なかった。最初にはじめたAR&COが大きくなったから持ち株会社のWIRを作った。

AR&COがこんなにも大きくなるとは本当に思ってもいなかった。これは何度も言ってましたw)

(ちなみにWIRは、We Indonesian Rocks/Rulesの略です。インドネシア発のグローバルベンチャーというところに誇りを持っていてカッコいいです。)

Q 4人中プログラマーは何人だった??

1人だけ。その人はいまITディレクターになってる。

 

Q 2009年からARやられてるわけですが、今年のポケモンGOのようなコンテンツの爆発は予測してましたか??

予測していたよ。うちもほぼ同じようなゲームをリリースしていたから。ただ、ポケモンGOはARによってというより、世界的に人気なキャラクターによって爆発した。

そうゆう意味では、日本は人気キャラクターがめちゃくちゃ多いから、VR/ARやるには恵まれた環境だと思うよ。

ちなみにARはリアル世界にいろんなものをinviteする技術。(with AR, you can invite anything to the real world)。例えばいまこうしてご飯を食べながら、横にキャラクター呼び出せるようになる。一緒にミクと写真撮ったりもできる。

ちなみに日本にはKUDANというARエンジンを開発しているARベンチャーがあるそうです。

 

Q スマホなみにARデバイスが普及するにはあとどのくらいかかると思いますか??10年後とかですか?

そんなにかからないかも。2,3年でくるんじゃないか??

ポケモンのおかげで早まった感はある。みんなARの遊び方、良さが分かった。グーグル・グラスの第2弾が出たらくるのでは?2013年のグーグル・グラスの時もみんな、「I want to buy it !!」 って最初熱狂した。マイクロソフトのホロレンズもあるしね。最終的にはコンタクトになっていくよ。

(コンタクトサイズまで小型化していくってのは共通認識みたいですが、ピーターさんはARデバイス普及までの時間を結構早く見積もってるっぽいです。シリコンバレーのVR/AR投資家のティパタットさん(Tipatat Chennavasinさん)やGumiの國光 宏尚さんはもうちょいかかると言ってたような気が??)

Q スマホはなくなると思いますか?

うーん、なくならないと思う。ARデバイスと繋がる形で残るんじゃないかな?AR眼鏡型デバイスはインターフェース。まあどうなるかは分からないけど笑

Q いまVRやってる会社も後々はARもやってくことになる??

Maybe. VRはパーソナルな体験。制限された体験。それに比べてARは人々と繋がることができる。ポケモンGOのように。

(うーむなるほど。ARの方が可能性秘めている的なニュアンスでした。ちなみにAR&COは一応VRもやってるみたいです。VR&AR combineさせてるって言ってました。)

 

Q なんでAR&COはARだけではなく、ロボティクス、オートメーション、ニューロセンシング(ニューロコントロール)など他のテクノロジー全般にも注力しているのか??

イノベーションはとても重要だから。テクノロジーはダイナミックだから、常にテクノロジーをアップデートしておかなければならない。イノベーションを起こしていけない企業はいずれは潰れしまう。だからR&D部門を設置して、テクノロジーのイノベーションにはすごく力を入れている。R&D部門はいま試行錯誤の繰り返しだよ。テクノロジーで出来ないことはない!

それに、ARは何とでも組み合わせていける。例えばAR×4D、AR×支払いシステムとかはもうやってる。ARは人々の生活の一部になっていくよ。

Q Neuro-sensingは具体的にどうやってARと組み合わせていきますか??

Neuro-waveという技術がある。頭で集中したら物を動かせるようになる。脳派でシューティングしたり、脳波でARマーカーを引いたりもできるようになる。ニューロセンシングのデバイスの例として、アイアンマンのこの動画を見せてくれました。

www.youtube.com

こんな感じのデバイスをつけると。完全に攻殻機動隊的な話ですね。(ソードアート・オンラインのナーブギアも脳波コントロールです)

Q この脳波の技術が確立してデバイスが普及するのは何十年も先ですか??

もっともっと早い、わりと数年でくるんじゃないか?

(なめてました・・・。もっと先の技術だと思ってました。)

これで思い出しましたがそういえばアップルの日本人女性、ヨーキー・マツオカ(Yoky Matsuoka)さんも似た領域で注力されてましたね。リンク先の動画ではNeurobotics(Neuro-ScienceとRoboticsの2つを統合させたもの)の研究が紹介されています。AR&COがAR(拡張現実)と脳波コントロールとロボティクスを全部やってる理由が分かりました。

www.gizmodo.jp

Q 世界各地に拠点があるみたいですが、日本には進出しないんですか??

実は日本のある有名なコンビニと提携の話が決まっている。名前はまだ言えないけど、誰でも知っているコンビニだ。

(最強だ・・・)

Q 日本のコンビニにはAR&COからアプローチかけたのか、それとも向こうから来たんですか?

向こうから連絡してくれた。世界中の会社から依頼の連絡がくるよ。観光地の需要も大きい。マラトゥア島のスポットとも提携した。

 

Q インドネシアのスタートアップシーンはどんな感じなのか??

いますごく成長してきているよ。GOJEKのようなユニコーンの成功例がある。若者がGOJEKとかTokopediaの成功に憧れて、積極的にIT系スタートアップはじめてる。

(GOJEKはUberバイク版みたいな感じです。前に記事で読んだので乗ってみたかったんですが、最高でしたw Tokopediaはソフトバンクから出資うけてるECサイトです)

ちなみにいま、インドネシアでスタートアップを支援しようというプロジェクトが始動したばかりだよ。

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政府から援助受けているそうです。1000個のIT系のスタートアップのプロジェクトを支援していこうというものです。1つの都市につき100人と会ってそのうち20くらいのスタートアップを支援。スタートアップのエコシステムを形成する狙いです。始まったばかりで、私がピーターさんにお会いした前日にジョグジャカルタで第一回の発掘が行われたんだとか。ピーター氏もこのプロジェクトのメンターとして参画しているらしいです。

しかしながら、この時代のネガティブサイドは、優秀なプログラマーを見つけ出すことが難しいことだと言っていました。

ちなみにインドネシアのスタートアップの若者がピーターさんによくコンタクト取って訪ねてくるらしいです。平日は会社で忙しいから基本的に土日に時間を取って、いつもここのカフェで相談に乗るらしいです。プライベートな時間を削ってまで、、、すごいですね。

 

Q インドネシアでAR&CO以外のARカンパニーはあまりないのか??

AR&COが先駆者で、今まで全然なかったけど、最近けっこう出てきたところ!

 

Q ハードは作るつもりはないのか??アプリケーションに専念??

いえす。グーグル・グラスとかあるし。AR&COはARのソフトウェアに専念していく。

 

AR&COのアプリの1つを見せてくれました。インドネシアのオフィシャルなIDカード(免許証だったかな?)にスマホをかざすと、スマホのカメラ画面内にあらゆるコンテンツが浮かび上がります。IDカードの上に人間がポップアップして動きまわったり建物が立ったり。

AR技術はバーコードの技術と似ているらしいです。ある画像を認識し、ARコンテンツが浮かびあがるようにプログラミングすれば、それと同じ画像のものなら全部ARコンテンツがポップアップするようになるようです。会社やブランドのロゴとか、統一されている画像にはなんでも使えますね!画像として認識できればどんなものにも適用できます。

なので顔画像も同じ。顔をセルフィーで動画撮影しながらリアルタイムでインドネシアの民族衣装的なのをかぶせたりアイアンマンや宇宙飛行士のヘルメットをかぶせたりできるAR&COのアプリも見せてくれました。スナチャみたいですね!って言ったら、スナチャもARの一種だよと言われ、言われてみれば確かに!と思いましたw

 

Q Facebookみたいなシリコンバレーテックジャイアント達に対抗できるくらいAR&COが大きくなることは可能だと思いますか??

Why not? アリババとかを見れば、中国は人口がめちゃくちゃ多いかきた。インドネシアも人口が世界4位だからこれからどんどん伸びる。全然可能だよ。

 

Q ビジネスやる上でのインドネシアの強みは人口以外には?

リソースが安い。だから日本や韓国の企業けっこうインドネシアにきてる。インドネシアでスタートアップやるのもありだと思うよ。物価も安いし。

Q 目標は??

世界で1番のARカンパニーになること。

Q Mindstoresと今までのECサイトとの違いは??

MindstoreってのはAR&COのグループ会社で、EC系です。(Homepage:Mindstores

持ち株会社のWIRにはAR&CO以外にも複数のテクノロジー系企業がつらなっています。(Homepage:WIR Global

Powered by Mindstores 3D AR/VR Virtual Store solution and technology, ALFAMIND is possibly the first 3D Virtual Retail Store Network in the world. ALFAMIND offers a new ‘familiar’ shopping experience where customers can browse and shop for products in the 3D virtual environment as if they are in the actual physical store, anytime, anywhere.(ホームページ)

質問への答えがちょっと曖昧なんですが、Mindstoreは誰でもストアオーナーになれて、ユーザー同士が物の売買できるというのが、普通のECサイトとの違いだみたいなことを言ってました。たぶん、アマゾンではなく、楽天とかC2Cのメルカリよりってことですかね??ホームページでみる限り、スマホの画面内、あるいはスマホの上に3Dでお店の外観や店内を再現しているようです。3Dでお店を再現するならば、VRヘッドマウントディスプレイやARメガネ型デバイスの方が、スマホよりもハードとして適している気がします。ARデバイスが普及してAR対応になった瞬間にいっきにくるかもしれませんね・・・?!ちなみにMindestoreはインドネシアのそこらじゅうにある有名なコンビニ、Alfamartと提携しています。

 

あとは個人的な話なので割愛しまする。

今はごく普通の一般人がARを利用するデバイスはスマホしかありませんが(それでも既にAR&COかなりきてるみたいですが)、メガネ型やコンタクト型が普及した段階で、この会社爆発する気がします!!今のインドネシアのGOJEKやTokopediaくらいには軽々なるかも?株買っとこ\(^o^)/www 

 

それにしても、VR/ARの未来を語る起業家の方々は全員目を輝かせながら、エキサイティングでワクワクした感じで語ります。めっちゃカッコいいですw ワクワク伝播でこっちもめっちゃワクワクしてきます。

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最後に写真取らせてもらいました。ピーターさんはイケメンで、家族との貴重な時間をパンピーの僕に割いてくれて、My pleasureって言ってくださる超優しい方でした。。。!すごく物腰柔らかくて、落ち着いた方です。インドネシアの起業家、カッコよすぎです!

(終わり) 

 

AR&COに関する記事のリンクをいくつか載せておきます。

japan.cnet.com

www.theneweconomy.com

publishingperspectives.com

forbesindonesia.com

www.theneweconomy.com

 

電通が挑む『VRでPR』の今と未来

先日Tokyo VR Meetup #7 の2番目のセッション、「VRの海外動向」に関するレポを書きましたが(VR(仮想現実)の海外動向 ~Cluster加藤さん×DVERSE沼倉さん~ - kayaba_akihiko’s VRブログ)、今回は同イベントの1つ目のセッション、「電通が挑む『VRでPR』の今と未来」について書きたいと思います。オフレコ話が多そうなので、言及してもよさそうなところだけ紹介します。電通のVR事業のキーパーソンである足立光氏と金林真氏がいらっしゃっていました。

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HISのVRハワイ店、ネットカフェのVR Theater、JTBのVRクルージング、Bjork(ビヨーク)のVRライブストリーム、劇場霊docomo BEYOND 360、ももクロのVR桃神祭2015、三菱地所のVR内覧サービス、サムスンのGalaxy Studio、池袋サンシャインシティのSkyCircus、Underworldライブ配信。

どれも、VRの動きを追っている人にとっては聞いたことがある事例ばかりだと思いますが、実はこれ全部電通さんがプロデュースしていたみたいです!!!びっくりです。一つ一つの事例は一番下に紹介記事のリンクを掲載したので、気になる人はチェックしてみてください。

個人的には三菱地所さんのVR内覧サービスの話が面白かったです。海外の人が最近日本の物件をばんばん買っているそうです。そこで、VR上で物件を見せながら電話で案内します。担当者はタブレットで操作して、「では次はキッチンに行きましょうか」といった感じで移っていきます。電話交渉だけで結構売れたみたいです。建築や不動産はVRの注目されている活用領域であることは以前から有名ですが、VRにはセールスのコミュニケーションを上昇させる効果もあるみたいです。(いま温めているアイデアとも共通している要素が・・・)

 

以下対談内容を足立さんと金林さんの発言を混ぜてまとめていきます・・・!

なぜ電通はVRに注力しているのか?

メディアになるから。VRは必ずメディアになっていく。電通は映画などのコンテンツをメディアに流している。電通は文化をつくるお手伝いがしたい。VRは文化になりうる。オキュラスのDK1をかぶったとき、テレビともスマホともなにとも違う、新しいものに感じて驚いた。その時の直感から、文化として育つと思ったらしいです。(ちなみに金林さんはグーグルグラスをかけてる人だけが集まる奇妙な飲み会に行った時にDK1をはじめてつけたそうですw)

VRが普及するには?

アップルの参入が鍵を握る

スマホに例えると、今は何人かがデッかーい携帯を持ち始めた状態。もっと広がるにはキャズムを越えないといけない。キャズムを越えるためには、通信コストの低下とかいろんな要素があるけど、アップルがおそらく鍵を握る。アップルがVRはじめると、VRはファッションアイテムになる。あれ持ってる方がカッコいいって思えるかどうか。そうなった瞬間にくる。

とのことです。アップルはセカンドプレイヤーとしてVRに参入してくるのはおそらく間違いないみたいですが、どんなスタイリッシュなヘッドマウントディスプレイを出してくるのやらw

(追記2016.8.3)

アップルのVRヘッドマウントディスプレイのイメージ動画?発見しました!これはスタイリッシュすぎるwww

www.youtube.com

「すごいもの」ではなく、「便利なもの」が出てくる必要がある

今VRは「お~すご~い!」って思わせるすごいものってなってるけど、それだけじゃダメ。便利なものにならないと広がらない。例えばフランスのカフェにいる人とVRで通信。あるいは、「みんなでVRでライブ行こーぜー!お前も入れよ!」→「俺持ってないからいけない・・・」ってなると悔しくて買わざるをえない。(LINE教えてー!と同じですね)これないと困るよねってものをVRで作れた時に普及していく。だから不便を探そう。例えば「her」という映画ではAI(人工知能)+AR(拡張現実)の世界。スマホがいかに不便か分かる。

(「her/世界で一つの彼女」は僕も見たことがありますが、テクノロジー系が好きな方には必見映画だと思います。今度暇な時にherについて記事書きます。)

友達との体験も大事

VR Zoneの脱出病棟とか体験してる人は、友達とワー!!!って一緒になって叫んでる。友達と一緒にやりたいって思わせるようなコンテンツも重要。

キャリアの参入が重要

スマホはキャリアが入ってきた時にいっきにきた。ソフトバンクの無料化など。キャリアがお金を張り始めると、コンテンツも多くなっていく。とのことです。そういえば既にKDDIとかがハコスコとなんかやってましたね。

強いコンテンツの有無

ポケモンGOみたいな強いコンテンツも必要。Exile、ジャニーズらへんがのってきたら強い。

その他の問題

重さ、ごつさ、PC接続等が解消されないといけない。今のHTCViveでジャニーズやってもおそらく女子高生は買わない。

 

いまの普及度合いは?

バイスは普及してない。でも認知はされている。中学生から社会人まで。そしてその人達はちょっとやってみたいとも思ってる。思ってたよりスピード早い感じがする。数年待たずしてくるかも・・・?

VRは広告業界でいつごろから注目されてる?

とくダネで菊川さんが落としてのがきっかけかもらしいですw

www.youtube.com

これ知らなかったんですがめっちゃ面白いw

VRが流行っているように見えますが、業界内での注目は変わってますか?

注目度は高いけど、どう料理していいか分からないっていう人が多い。どうクライアントさんに提案すればいいのか悩んでいる。

VRのイベント用レンタルの現状は?

Oculus、HtcViveはきつい。特にオキュラスはきつい。Viveはイベント内容による。ハコスコとかGearVRならやりやすい。あるいは、レンタルじゃなくて中国の安い製品を買っちゃうのもありかもしれない。

 

以下電通が作り出してきたVRの事例!!!

www.oricon.co.jp

 

www.moguravr.com

 

www.musicman-net.com

www.gizmodo.jp

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