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kayaba_akihiko’s VR ARブログ

インターネットやスタートアップやテクノロジーなど

VR(仮想現実)の本質を考えてみよう ~VRはなぜ没入感が生じるのか?~

家でテレビを見てるとき

皆さん、TSUTAYAで借りてきた映画を家で見るとき、あるいはパソコンやスマホで映画や何かしらの動画を見るとき、その世界に没入してる感覚になりますか??

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ならないと思います。

なんで没入してる感覚にならないと思いますか??

家でテレビを見てる時、当たり前ですが、そこにはテレビっていうデバイス、テレビがのっかってる台、テレビの後ろの家の壁、近くの窓、自分とテレビの間の床、ソファー、椅子、あらゆるものが目に入りますよね??

これらの余計なものが映るから、「自分はいま家にいて、テレビの中の映像を見ている」って思っちゃうんです。

パソコンで動画見るときも同じです。机、マウス、キーボード、机に並んでる本や書類、部屋のドア、壁、鉛筆入れ、床、あらゆるものが目に入りますよね??

これが、「俺はいま机に座っていて、パソコンをいじっていて、パソコンで映画を見ている」

っていう感覚にさせるんです。

 

映画館はなぜ暗いのか?なぜIMAXは没入できるのか?

ここでまたクイズ。

皆さん、なんで映画の上映中は映画館が暗くなると思いますか??

一瞬考えてみてください。

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「そのほうが映画に集中できるから」

って思う人がけっこういるんじゃないかと思います。

じゃあ質問を変えましょう。なぜ暗いと映画に集中できるんですか?

「スクリーンがくっきり目立つから。」

はい、そうです。明かりを消したほうがスクリーンのライトの照射がくっきりしますよね。寝る前にスマホをいじったりしてるとき同じですよね。白い光がピカッと。

ですが同時に、暗くしたとき、もうひとつの効果もあるんです。

それは、スクリーン以外のものが見えにくくなるんです。映画館なら、他の観客たち、前の席の人の頭、上のほうの照明、通路、座席、入り口など、スクリーン以外のものが視界から見えにくくなるはずです。(もともとスクリーンがドデカいため、スクリーン以外のものは見えにくいですが。)

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試しに夜、部屋を完全に真っ暗にして、PCで何かの音楽付きの動画でもを見てください。びっくりしますよ、PC画面しか見えなくなります。ふつうに見るよりも何倍も没入できますよ

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これ、ある意味、没入体験なんです。

ある世界に没入するには、その世界以外のものは見えちゃいけないんです。その世界以外のもの(現実世界のもの)が見えた瞬間、「あ、いま自分は現実世界にいて、違う世界を見させられてるだけだ」って無意識のうちに思ってしまうからです。

家の小さいテレビで映画を見るより、IMAXのドデカイスクリーンで見たほうが没入感あるのは、スクリーンが大きくて迫力があるからっていうだけではありません。(もちろんそれも一要素ですが)

スクリーンが大きいから、それ以外のものが見えにくいからです。

VR(仮想現実)だとどうなるか??

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現実と同じ360度の視界だから、没入できる。主観(1人称)の視界だから、没入できる。

いや、違うかもしれないと思いました。

360度全方位の視界が可能だから、→どこを見てもその世界のものしか見えない(現実世界のものが一切映らない)→没入感が生じる。

HMDを装着して前方の180度しか見ていなくても、あるいは限られた90度しか見えてなくても、没入感はまあまあ生じるはずです。(もちろん、360度になると、没入感はさらにプラスされて理想に近づくのは言うまでもありませんが)

 

こうゆうふうに言うと、次のように考える人もいると思います。

いや、VRは、高解像度の映像が、360度の視野が、360度のオーディオが、モーショントラッキングが、奥行きが、立体感が、質感が、包囲感が、動感が、レーテンシーが、視野角が、インタラクティブ性が、etc が没入感を形成させるんだよ!!

 

もちろんそれらも必要な要素だと思います。人間の知覚能力および知覚する実際の物事に最も近い状態で再現することがベストなのは当然なはずです。ただ、それは没入感を生み出すためのプラスアルファの部分かも?

とここまでパンピーが偉そうに語ってしまってすみませんwww あくまでいまのところの仮説です。

実際僕は漫画喫茶の中の廊下のど真ん中で、Gear VRを体験したとき、まわりに通行人がたくさんいるのに、全く恥ずかしげもなく、1人で「おぉすげぇ!」とか言いながらはしゃいでいました。

 また、HTC Viveを体験したときは、まわりに観衆がいることなど完全に忘れてしまって、動き回ったり、コントローラーを振り回したりして、ライトセーバーで遊んだり、ゾンビを撃つことにすっかり集中していました。

現実世界の映像が一切映らないから、没入しきれて、全く恥ずかしくないのです。

そして、オキュラス体験中にヘッドマウントディスプレイ装着時に下にわずかに隙間から現実世界が見えると、せっかく没入してたのに、かなり幻滅しちゃうんですよね。

視覚だけでなく聴覚でも同じ。

上記の話は、視覚だけでなく聴覚も一緒だと思います。

ある世界に没入するには、その世界の音しか聞こえちゃダメです。

親の夫婦喧嘩の声がめちゃくちゃ響いてくる環境で、音楽の世界に没入できますか?

無理です。音楽世界に没入するには、現実世界の音を完全にシャットアウトしなければなりません。だからそうゆう雑音・外音を遮断するノイズキャンセリング機能があるヘッドフォンが売れてるんです。ちなみに音を大きくすればするほど没入できます。

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これが聴覚です。聴覚は今までも既に没入できていたんです。(ただ、聴覚でどれだけ没入できていても、目の前で夫婦喧嘩の視界が見えてたら、没入感覚が薄れます。スターウォーズの音楽トラックを大音量で聞きながら、かつ視界もスターウォーズの世界ならば、さらに没入できます。このように、聴覚と視界はセットです。)

 

電車で音楽聞くのはAR(拡張現実)!?

ちなみに、通常の音楽視聴はある意味AR(拡張現実) の一種なんです。

通勤途中に音楽を聞く行為。これは、本来ならば聞こえてこないはずの音、デジタル情報である音を、現実世界に組み込んでるってことです。現実世界の音を拡張してるってことです。